夏休みが終わって、子ども声が学校に戻ってくる。
やっぱり、このときが一年の折り返し点のような気がする。
いよいよ9月である。
さて、ここで書いておきたいことがある。
「今年の前半は、いくつかの収獲をもらった」
ということ。そのうちのひとつは、朝日カルチャーセンターの二階のぶ子さんが企画してくださった「野口三千三を読む」だった。
悪戦苦闘した『原初生命体としての人間』ー第二章ーを読むにあたって、二冊の貴重な本に出会えたことだった。二階さんに感謝している。
実は、昨晩から、それにつながって、見つけた本がある。
内容の難解さは、ただ事ではない。
170ページの本なので、まず、ざっとページをめくって、付箋を入れる作業は終わった。
たとえばどんなところに付箋をいれたかというと……。
「ボーリングは、人の意識が、脳が覚醒しているという現象が、脳における水分子の状態変化に左右されることを、最初に見抜いた科学者だった。中略。二十一世紀、水の時代。人類は、水を知ることで、こころの秘密を解き明かそうとしている」
著者は「意識に作用する全身麻酔の効果が水分子と密接な関係にある」という理論が書かれたボーリングの論文を、薄暗い論文書庫で見つけた。それ以来、25年、たった一人で森に分け入る。そして、深い眠りから「脳の真実」を覚醒させる王子様となったのである。
今、ブログを書きながら、小説を読むような感覚で、この本を読んでいたことに気付いた。
その下敷きには、『原初生命体としての人間』がある。
思えば、野口三千三先生が発想されたことは、あまりにも早すぎた。
「なんだ、なんだ、なんだ!」って感じで、そうこころの中で叫んでしまった。そして鼻から息を一気に吸い込んでいる、今……。
MRI世界的権威として日本に戻った著者は、複雑系の脳科学の立場から、「意識は脳のなかの水から生まれる」というコペルニクス的革命を、脳科学に突きつけた。とくに2005年から「水分子の脳科学」を遂行中だという。
著者の名は、中田力。
書名は『脳のなかの水分子-意識が創られるとき』。
出版社は「紀伊國屋書店」2006年8月28日 第一刷発行。
最後に印象的な言葉をここに記しておこう。
「MRIとは、水分子の画像である。MRIとは、身体を形成する水分子が、与えられた特別な周波数に音叉のように共鳴して起す、ほんのわずかな信号を捉えて画像を作り出す技術である。いわば、MRIの画像とは、水分子の奏でるシンフォニーのようなものである」
図48「MRI画像における周波数と位置の関係」と題して、脳と音波と耳と五線譜にC(ツェー)・E(エー)・G(ゲー)の音符、そしてピアノの鍵盤等々のイラストを載せている。
それだけでも親近感が湧きますわ!
やっぱり、このときが一年の折り返し点のような気がする。
いよいよ9月である。
さて、ここで書いておきたいことがある。
「今年の前半は、いくつかの収獲をもらった」
ということ。そのうちのひとつは、朝日カルチャーセンターの二階のぶ子さんが企画してくださった「野口三千三を読む」だった。
悪戦苦闘した『原初生命体としての人間』ー第二章ーを読むにあたって、二冊の貴重な本に出会えたことだった。二階さんに感謝している。
実は、昨晩から、それにつながって、見つけた本がある。
内容の難解さは、ただ事ではない。
170ページの本なので、まず、ざっとページをめくって、付箋を入れる作業は終わった。
たとえばどんなところに付箋をいれたかというと……。
「ボーリングは、人の意識が、脳が覚醒しているという現象が、脳における水分子の状態変化に左右されることを、最初に見抜いた科学者だった。中略。二十一世紀、水の時代。人類は、水を知ることで、こころの秘密を解き明かそうとしている」
著者は「意識に作用する全身麻酔の効果が水分子と密接な関係にある」という理論が書かれたボーリングの論文を、薄暗い論文書庫で見つけた。それ以来、25年、たった一人で森に分け入る。そして、深い眠りから「脳の真実」を覚醒させる王子様となったのである。
今、ブログを書きながら、小説を読むような感覚で、この本を読んでいたことに気付いた。
その下敷きには、『原初生命体としての人間』がある。
思えば、野口三千三先生が発想されたことは、あまりにも早すぎた。
「なんだ、なんだ、なんだ!」って感じで、そうこころの中で叫んでしまった。そして鼻から息を一気に吸い込んでいる、今……。
MRI世界的権威として日本に戻った著者は、複雑系の脳科学の立場から、「意識は脳のなかの水から生まれる」というコペルニクス的革命を、脳科学に突きつけた。とくに2005年から「水分子の脳科学」を遂行中だという。
著者の名は、中田力。
書名は『脳のなかの水分子-意識が創られるとき』。
出版社は「紀伊國屋書店」2006年8月28日 第一刷発行。
最後に印象的な言葉をここに記しておこう。
「MRIとは、水分子の画像である。MRIとは、身体を形成する水分子が、与えられた特別な周波数に音叉のように共鳴して起す、ほんのわずかな信号を捉えて画像を作り出す技術である。いわば、MRIの画像とは、水分子の奏でるシンフォニーのようなものである」
図48「MRI画像における周波数と位置の関係」と題して、脳と音波と耳と五線譜にC(ツェー)・E(エー)・G(ゲー)の音符、そしてピアノの鍵盤等々のイラストを載せている。
それだけでも親近感が湧きますわ!