萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

京都東山花灯路~高台寺

2008年03月26日 | その他旅行

<高台寺境内>


<高台寺の前の通り。通称「ねね通り」。>

高台寺といえば秀吉の正妻高台院(北の政所、ねね)が秀吉の死後、彼の菩提を弔う為に立てた寺である。小説などでその名は聞いたことがあったが、八坂神社の裏手にある、といことは知らなかった。

彼女がこの寺で過ごしたのは1605年から1624年に没するまでの約20年間である。大阪夏の陣で淀君、秀頼親子が自刃したのが1615年、家康が病死したのが、翌16年である。一方、彼女が生まれたのは1549年、信長が織田家の家督を継いだ時には2歳、桶狭間の時は11歳だ。まさに、「安土桃山時代」という日本史上の絢爛豪華な一時代を初めから終わりまで、中心人物としてみていた女性である。


高台寺というのは高台(たかだい)にあるから、そう呼ぶのかと思った。ここから、京の町が見渡せる。左手に八坂の塔がライトアップされ、遠くには京都タワーが白く輝く。眼下に見える街並みは高い建物は少なく、古来の眺めもかくやあらんと思える。高台院も時には、ここから京の町を眺めたろう。何を考えて見ていただろうか。

八坂の塔は1440年建立とあるから、同じものを観たに違いない。京都タワーは、むろん見ていない。


<京都にはこういう眺めがまだ残っている。東京には無い。>
コメント
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