<円山公園の枝垂桜。花はまだだが、恐ろしげな様子>
<活け花+光>
<活け花+光 その2>
<大根の輪切りを積んだもの。カラス対策は万全?>
<竹の中にはかぐや姫が・・・。と思ったがロウソクでした。>
3月20日、21日と京都に行った。京都は名うての観光地。桜の季節になれば、黙っていても客は集まるが、桜がまだ蕾の今頃はもうひとつ客入りは悪い。小生も方々歩き回ったが、これで桜が咲いていたらさぞかし。と何度思ったことか。
ところが、そこは観光地“京都”。こういう時期を狙って催し物をやる。その名は「東山花灯路(ひがしやま はなとうろ)」。期間は3月14日~23日。まさに桜の咲く直前のタイミングだ。“観光客”を絶やさない仕掛けである。
この催しは夕方6時に始まる。東山山麓を北は青蓮院から南は清水寺までのおよそ5キロをライトアップして幽玄で幻想的な情景を作り上げる。所々、活け花や工芸品も置かれており、見る者の目を楽しませてくれる。兄と小生は八坂神社から高台寺界隈を見物した。
八坂神社自体もライトアップしてあった。裏手の円山公園にはまだ、花をつけない枝垂れ桜にも光をあてている。これが、逢魔が時とあいまって、なんとも恐ろしげなのだ。また、円山公園内には活け花なども置かれ、なかなか賑わっていた。
されどこの日、雲の間から時折、出でる月を振り仰ぎて、よかれ、をかしと、褒めちぎる人いと多し。そこで、詠める歌。
光れども 月に敵わぬ 花灯路
輝き隠せと 雲に頼まん
萬蔵