最近は「ミュージック・ビデオ」というものを見た覚えが無い。スナックのカラオケをミュージック・ビデオと呼べるなら、かなり頻繁に見ていることになるが・・・。
ミュージック・ビデオで印象的だったのはマイケル・ジャクソンの「スリラー」だ。たしか、墓場から死体が出てくる映像で映画の「ゾンビ」のようだったのを覚えている。しかし、かなり古い。80年代初頭のことだと思う。ミュージック・ビデオを積極的に活用したのも、マイケル・ジャクソンだった気がする。
話しは変わるが、「ミュージック・ビデオ」で思い出したことがある。この前、会社の催しで八代亜紀の歌を聞く機会を得た。ナマでみる彼女は、50代後半のはずだが、どういう仕掛けかまだ若若しく、迫力もあった。最も有名な「舟唄」を最後に歌った。終了後、“呑み同志”のS二郎氏が言った。最初の出だしで八代亜紀が歌詞を間違えていた、というのだ。
「肴はあぶったイカでいい」と言うべきところを
「肴はあぶったカンがいい」と歌ったというのだ。
えっ、小生は聞き逃したのか、気が付かなかった。だけど、ホントかね。自分の十八番(おはこ)を間違えるなんて。それでも、小生はS二郎氏の言葉を信用した方だ。他の人たちに聞いてみると、S二郎氏を罵倒するかのように、
「そんな、ばかなことがあるかっ!」
「八代亜紀が間違えるわけが無い。おまえの耳がわるい!」
「大体、おまえはあの時既に酔っ払っていたぞ!」
と散々だった。ことの正否よりも、このみんなの反応の方が小生には面白かった。聞けば、S二郎氏はその時点ではビールを数杯呑んだだけだという。酒豪の彼からすれば酔う量ではない。
会社の広報担当はその時のビデオ(こういうのもミュージック・ビデオというのかな)を持っているという。S二郎氏は自分の名誉の為にも一度確かめておいた方が良かろうと思うのだが・・・。