萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

京、三条大橋(その2)

2007年12月12日 | 自転車関連

<兄とツーショット。右が兄。左が小生。指の数は生まれた順番。>


<鳥彌三の前。由緒ある店。>

 三条大橋では我が兄が待っていてくれた。電話やメールでのやり取りは普段からあるが、実際に会うのはほぼ一年ぶり。今、兄は仕事の関係で京都に単身赴任中だ。家は札幌にある。小生は大阪堺市での二年間以外は、ほぼ半世紀大宮にはりついているが、兄はいい所に住める運命にあるようだ。子供の頃は長男の兄が大宮にいて、次男坊の小生が他の地に住む、と信じて疑わなかったのであるが、実人生は逆転してしまった。

ともかくも、その兄と三条大橋で会った。しばしの撮影会の後、ぶらぶらと京の街を歩く。入った店は木屋町の「料亭 鳥彌三(とりやさ)」。格式の高い店だ。天明八年(1788年)からの創業で、坂本竜馬も食べたことがあるという。鴨川を窓から眺められる部屋に通される。メニューはない。名物の「水炊き」と「鳥皮焼き」をたのむ。とりあえず生ビールで乾杯。鍋を含め、すべては仲居さんがきりもってくれる。

鶏ガラだけを三日間強火で炊いたという白いスープが絶品。肉も旨い。以前、食べた博多の「新三浦」の水炊きと似ている。鳥皮焼きもぱりっとして歯ごたえがよく、美味。これらを熱燗でいただく。久々に会った兄と鴨川の流れを見ながら、語らい、極上の肴で呑む。旧中仙道を走る!の締めくくりとしてはこれ以上望めない設定である。

 ただ、食べながら気になったのは“お値段”だ。博多「新三浦」もいい値段だった。ここはその上は行くだろうと思った。成り行きとしては兄の奢りだ。はるばる大宮から自転車でやってきたかわいい(?)弟に飯を奢るのはごく自然な行為だ。勘定の段になった。はたせるかないい値段だった。太っ腹の兄の好意を受け入れるのも礼儀というもんだ。ここはひとつ甘んじて受け入れよう。

ということで、ごちそうさまでした。
コメント
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