萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

鏡池逆さ柳

2007年12月14日 | 散歩


昨日の雨がウソのような快晴。家を出た時は気分上々。今日の公園の紅葉はさぞ見事だろう、と思いつつ駅へ。駅に近づくとなにやらアナウンスが聞こえる。ホームにはいつもより人が多い。嫌な予感。こんな時は決まって電車遅延だ。案の定、蕨駅で人身事故。上下線とも40分の遅れが出ていた。車内は文字通りの鮨詰め状態。気分は最悪。

不愉快な気分のまま15分遅れて公園着。快晴の下、昨日の雨で洗われた後の木々は素晴らしい眺めであった。一気に機嫌を取り戻す。紅葉も綺麗であったが、さすがに毎日では満腹状態。ちょっと、趣向を変えて、風も無く穏やかな水面に映る柳を撮ってみた。山などを歩いていると、こういう池には「鏡池」などという名前がついている。そしてそこに映る山の前に“逆さ”をつけて呼ぶ。有名なのは裏剣仙人池の「逆さ剣」、富士山なら河口湖に映る「逆さ富士」だ。北斎の富岳三十六景「甲州三坂水面」にも描かれている。

題名をつけるなら、「鏡池の逆さ柳」というところか。こんな風景はのんびりしていていい。画面中央左側に白くポツンと写っているのは釣り糸を垂れているオジサンだ。ふと、ああいう身分にはやくなりたいものだと思いつつ、公園の紅葉の下を通り抜け、会社に向かった。

コメント
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