萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

紅葉の錦

2007年12月07日 | 散歩


昨日宣言した通り、朝、公園の紅葉を撮って来た。昨日とほぼ同じ時間に同じ場所に立ったのだが、景色が微妙に違う。昨日は見事さに息をのんだのだが、今日はさほどでもない。「いきなり出合った景色」と「分かっていて見た景色」との差なのかもしれないが、それだけではないような気がする。陽の射す角度と量が微妙に違っているようでもある。また、その所為かどうか、幾分、葉に精気がないようにも見えた。

昔、吉川英治の「宮本武蔵」で武蔵が弟子の伊織か誰かに「毎日みる富士山も、見る人のその日の気分や天候によって同じには見えない」というようなことを諭していたが、そういうことかもしれない。

散歩していて偶然に出合った景色と「いい写真を撮ろう」という意気込みで駆けつけた気分とでは自ずから見え方に差が出るのだろう。また、光や気温の影響もあるだろう。ふたつと同じ富士を観れないように、紅葉もまた、同じ景色を二度見ることはできないのだ。このことは人生をやり直せないことに通じる、“時”のもつ絶対性とかかわりがありそうだ。

上の写真の“錦”のような紅葉も見事であるが、下の写真の陽の射し加減で浮き立つ“もみじ”も鮮やかで捨てがたい。


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