日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「冬の布団」は、重いもの?軽いのもある?

2016-09-26 08:23:37 | 日本語学校
暑中から、残暑に行くはずだったのに、残暑と言われるほどのものが今年は、今迄、なかった… 。

猛暑から、突然に涼しくなり、ちと困ったというのが実際のところだったでしょう。とはいえ、夏物を片づけるには早すぎる…。薄手の上着かカーディガンさえあれば、なんとかなる…。

さて、先週はずっとぐずついていました。「秋晴れ」よりも「秋の長雨」のほうに軍配が上がっていた…というのが9月のお天気。洗濯物は一日中、ジメッとしていましたし。

お天気が不順な分、風邪を引いたり、体調を崩したりという学生が増えました。午後のクラスの学生達は、「朝の7時に出かけ、昼の12時に戻ってきて、昼ご飯を食べ、学校に来る」という毎日なのですが、その途中に、雨にやられると、途端に体調を崩してしまうのです。

学校で授業を受けている間に、だんだん萎びたようになってくるので、わかります。中には、それから夕方のアルバイトが控えている場合だってあります。でも、その日は急には休めない。だいたい、風で寝込むという「習慣」がない人たちですから、「悪寒がするときに、○○クスリを飲んで暖かくすれば大丈夫」なんてことも考えたことすらない。

それで、次と、時には、またその次の日も、寝込むということになってしまう。

こういう風土に育った人間とは寒さに対する感覚が違うようなのです。真冬でも裸足の学生もいますし,ダウンの下は半袖というのもザラですし。

そういえば、先日、教科書で「布団が重い」というのがあったのですが、そのときに聞くと、数人が誇らしげに「私の布団は重い」と言っていましたっけ。

「軽くて暖かいというのもある」と言うと、皆、キョトンと顔を見合わせているのです。こんなこんなだと説明して(もとより口だけではわかりませんから、実物を見るに如かずというわけで)、近くのホームセンターへ行ってみてごらんと言っておいたのですが、一人でもそれがわかると本格的な寒さが始まるころには、皆に浸透していていいのです。

前の学生でも、こういうことはありました。そのときはもう冬でしたから、すぐにわかったようでしたが。彼らはまだ、日本の冬を知りませんし、「寒い、寒い」と言いながら、「いつから冬ですか」と訊くくらいですから。…実は四季の感覚がないので、「春は暖かい、夏は暑い、秋は涼しい、冬は寒い」とくり返させていたのです。

今日は、蒸し暑いようですし、今週は暑さが少し戻りそうですから、良さそうなものの、本格的な冬が来るまでは、「寒い」というのが、はっきりとはわからないでしょうね。

日々是好日
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