日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

人の物、自分の物…区別がないんですよねえ。

2016-08-01 08:48:10 | 日本語学校

曇り。

今は、時折、日が射していますが、直に雲が厚くなり、もしかしたら昨日のように夕立がザァーと来るかもしれません。「カエル(蛙と帰る)情報」では、昼頃から雨マークが続いていましたし。

授業の時、(午前クラスも、午後クラスでも)…彼らが来るときに、曇っていて、帰るころから雨というのが一番困ります。まず、用心して傘を持っていこうなんて殊勝な心がけのある留学生なんていませんから。

雨が降ったら降ったで、「困る。雨です。傘がありません。貸してください」(…そんなのわかっとる。こっちこそ困る)。以前、ある方から、傘を十数本寄付していただいたことがあったのですが、降るたびに貸しているうちに(返すように言い、それなりにチェックはしていたのですが)、きれいに無くなってしまいました。彼らがきちんと使っていてくれれば、寄付してくださった方の気持ちもまあ、なんとかそれで済むのでしょうけれども…。私も傘を貸して、それっきりになったことがあります。

彼らはあまり「他者のもの」という意識がないようで、「人の物でも自分の物のように使い、また他の人もそういうふうに使う。自分の物であってもそう」だから、いちいち返す(返さねばならない)という思想がないのでしょう。

その点、小学校のころから、自分の鉛筆にまで名前を書かされてきた日本人とは違います。

「これは自分の物、あれは他人の物」と、日本人は、はっきりと分けます。そして、「他者の物を借りる場合には、断るべきである。黙って使ってはならない。」仁義を切るというのと同じなのでしょう。そうしなければ、快く貸してもらえないし、それができない人間は借りることすらできなくなる…ものである」。「親しき仲にも礼儀あり」です。「黙って使うのは、泥棒だ」というのは、彼らにとってはなかなか理解できないことなのかもしれません。

まあ、それはともかく、突然の雨のたびに、「傘がない、傘がない」。予想して困らないように持ってくるという思想(習慣)がないのです。それどころか、外の傘立てにさしてある、他者の傘を黙って使うという不逞の輩までいますから、油断ならない。それで、最近では教室の中、あるいはトイレのヨコに置くようにさせているのです。そこからは、さすがに持って出るとはならないようですから…。

さて、今日は8月1日、明日は、いよいよ、「富士山1日バス旅行」の日。…なのですが、落ち着かないのはお天気のせい。

予報では、明日も今日と似たり寄ったりのようで、まあ、ここを出発するときに雨が降ると、荷物を持ってバスを待つ間がつらい。また、だんだん富士山の姿が大きく見えるべき時に、富士山が…(見え)ないと、悲しい。

けれども、見えても見えなくても、まあ、お天道様のことだから、しようがないのです。(嫌)だからといって、人間が小手先で姑息な手段をとるなんてことは、すべきではない。たとえ、できても。そんなことをしてしまうと、必ず自然はしっぺ返しをするでしょう。数倍もつらい思いをせねばならぬのは、人だけではなく、全ての生き物である…。

まあ、そのときは嫌でも、つまり、雨が降っても、風が強くても、数年経てば、「あの時ね。富士山が見えなかったんだよ」と笑顔で言えるようになるでしょう。それはそれでいい思い出になる…。

ただ、(ちらとでも富士山のお姿が拝めなかったら)そのときは…、ちょっとかわいそうです。

それはさておき、今日は最後の授業日ということで、それぞれのクラス(2年生がいるクラス)で、学期末試験を行います。

これは、9月からの、あるいは10月からの「新クラス」に向けての調査半分みたいなものです。

みんな、いい点をとってくれるとうれしいんですけれども。

日々是好日

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