晴れ。
「梅雨」はあったにしても、どこか肩透かしを食らったような…、あれがいわゆる「梅雨」だったのかしらん。まあ、ともかく、「梅雨」は終わりました。そして、まだ「終わった」と言われる前に始まっていたのが、酷暑。
30度を超えたくらいでグタグタ言うなと、笑われようが、貶されようが、暑いことは暑い。
学校に着くのが、7時前でも暑い。これが六時台前半だと、マスクをつけるのを忘れないのですが、今日は、自転車に乗ろうとして、ハタと気付いた…マスクを忘れた…。
まあ、自転車だし、だれと話すわけでなしと、そのままマスク無しでやってきたのですが。そうして自転車に乗っていると、自然と「つけていない人」に目が行きます。…案外いるな。イヌを散歩させている人もそう。こちらでは、顎のところまで落としているし、あちらでは片耳に引っかけている。足早に歩いている人もつけていない…きっと電車に乗る前につけるのでしょうけれども。
と言うわけで、本当に二年ぶりというか、マスク無しで自転車に乗ってきました。勿論、カバンに「まさかの時用マスク」をしのばせているので、仕事には差し支えありません。
さて、学校です。
先日、パキスタンの男子学生。授業が終わってから、なにやら話したそうなので、付き合ってやると、「アルバイト先のビルの管理人さんと話した」と言う。あいさつはしていたものの、「ちゃんと」話したのは、初めてだそうで、その時、年を聞かれ、「もうすぐ19才になる」と答えると、「管理人さんは驚いた」。そして、「30才くらいと思っていた」と言われたと言う。で、「そうですか、30才に見えますか」と私に聞く。
イスラム教徒の若者は髭を生やしている人が多いので、多分そのせいだと思うと言ったのですが、それでも合点がならぬらしい。そりゃあそうですよね。まだ十代なのだから。
それを聞いて、ふと自分のことを思い出した。私だって、新採用で初めて行った学校でのこと。そこの、同じ国語の先生に、「父兄が、37才の先生が来たと言っていたよ」と言われ、そうか、37才かと。納得いかぬ納得をしたことがあったのです。それからは、(その37才から)一歳でも若く言われたら儲けもんくらいに考えることにしたのですが…もっとも、遙か以前にその年は過ぎていますが。
まだ彼にはこういう考え方はできないでしょうね。そう見えたのは、マスクをつけているせいかもしれませんし。話している時など、時折、まだあどけない表情を見せるので、異国の人の年がはかりかねる人でも、(話しているうちに)案外若いのかなと思われるでしょうから。
さて、七月に入り、今度の日曜日に「日本語能力試験」があります。今年の「四月生」も、来週、『みんなの日本語(Ⅰ)』と、『N5漢字』が終了する予定。で、再来週に、『N5試験』を実施することになっています。
一口に「四月生」と言いましても、コロナのせいで、ひとくくりにすることはなかなかに難しい。4月中旬に来日できたのが一人、下旬に二人。で、5月上旬に二人、中旬に一人、下旬に四人という具合で、最後の学生が入ってくるまで、タラタラと授業をしていたのですが、それからは、いつも通りの進度でやっていき、どうにか夏休み前に「N5レベル」を終えることができそうです。
今年の4月生の国籍は、インド、スリランカ、フィリピン、ベトナムの4カ国。七月生が一人申請が通っていますので、そのクラスに、このクラス(4月生)の進度について行けない(在日の学生は、仕事があったりして毎日は来られないと言う人が多いのです)コロンビア、イラン、シエラレオネ、ネパールの学生が移ります。ウズベキスタンの人は、判るところだけ囓っていればそれでいい風なので、このクラスに残るようです。それからもう一人、「Bクラス」からウズベキスタンの人が移ってきます。
夏が始まると、「暑い」と言われて、冷房を入れても、すぐに遠慮がちに「少し寒い」などと言われ、下げたり上げたりが大変になってきます。個人的な部分もありますが、国でひとくくりにできる場合もあります。このクラスは、○○国から来た人が多いから冷房は高めの方がいいなというのも、他の国から来た人の中で暑がりがいれば、席替えやらせねばなりません。
とはいえ、コロナ政策のせいで、2年間、留学生が来られなかったわけですから、こういうことがあっても、うれしいものです。暑くても頑張ってねと言うと、私の国はもっと暑いから大丈夫とか、反対に、とても大変と言われたり。これからあと二年近くを共に過ごす仲間たち、いろいろあって、いろいろあるから、面白い。
日々是好日