今日も快晴です。お日様は強く明るい日差しでものみなを暖めています…とはいいますものの、寒い。全く寒い。いわゆる「シバレル」という言葉が一番適当ではないかと思われるような寒さです。こんなことを言うと、北国の人から、「そんなもんかよ」とお叱りを受けそうなのですが。それでも、寒いのです。で、今日の最低気温を確かめますと、なんと、「零度以下」!(0.5度かそんなモンですが、それでも)零下なのです。この冬、三度目(零下なのは)とか、聞きましたが。なるほど、なるほど、それで、こんなに寒いのですね。昨日も寒かったし、今日も寒い。
こんな日ではありますが、今日、「今年卒業予定」の学生たちにとっては、お出かけの日にあたります。皆で「朝日新聞社」へ見学に参ります。それ以外の学生達は、学校でいつも通りの授業です。
集合時間は、十一時半。集合場所は行徳駅前です。午前のクラスの学生達は、そのまま一緒に行くことになりますからいいのですが、午後のクラスの学生達は、ちょっと大変です。二名ほど、新聞社へ直接行くと言ってきました。これもアルバイトが朝、十二頃まであるからでしょう。それならば、直接、築地へ行った方が近いと考えたのです。
見学は、例年の通り。順を逐って言いますと、こうなります。
まず、ビデオで、「会社の概要説明」をしてもらいます。そして、二十人一組になって、ガイドさんと共に、会社の中を廻っていきます。「編集局」、「印刷工場(夕刊)」、「発送室(自動梱包、搬送装置など)」などで、学生達が一様に驚き、面白がるのは、自動でてきぱきと印刷されている様子や、人がいないのに次々と括られ、袋詰めされ、各地方に送られていく発送室の様子です。
これが、朝早くだと(早く行ってしまうと)、見学に行っても、し~んと静まりかえっているだけですから、まったく面白くないのです。物が動いていない工場なんて、行ったかいがありません。
実は、最初、これに気がつかずに、私たちにしてからが、行ってから「ああ、残念。今日は出くわさなかった」と僥倖に期待するかのような態度だったのです。が、それから、幾度か行くうちに、だんだん、当方としても知恵がついてまいります。「これはいったいいかなることであるか」ということで聞いてみますと、どうも、印刷や発送の様子が見られるのは、午後から行った時だけらしい。それも遅れてしまうと、最後の尾っぽだけしか見られないという。それならばということで、こういう中途半端な時間になってしまったのです。
行徳駅から築地まで、(途中、茅場町で日比谷線に乗り換えて行くのですが)所要時間は約35分、運賃は230円。卒業を控えている学生は、すでに定期(アルバイトに必要な学生は)の他に、「パスモ」なり「スイカ」なりを持っていますから、幾度、乗り換えようと、その度にうろうろせずに済みます。
これが、来日後、数日とか数週間とかいった学生達を連れていますと、乗り換えのたびに、やれ精算だ、やれ止められてしまったと、あっちでもこっちでも騒ぎが起こってしまいます。学生達には、お金は同じだから「パスモ」か「スイカ」を準備しておくように行っているのですが、この便利さが判っていないと、なかなか買う気にもなれないようなのです。
さて、朝日新聞社の見学は90分の予定ですから、何か起こったとしても、三時くらいには終わるでしょう。それから、地下鉄で15分くらいのところにある「湯島天神」へお参りにいけないこともない。神頼みというわけではありませんが、まだ進路が決まっていない学生が若干名います。大学院を希望している学生は、事前審査が終わっても、次の審査や面接が残っています。で、やはりこれは神頼みかな。学生達には、いつも通り、日本の神様は日本語でのお願いしか聞いてくれませんと言っておきますが。
天神さまは、もともと菅原道真公とおっしゃった方で、
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅花(うめのはな) 主(あるじ)なしとて春を忘るな」
と、太宰府に流される時に詠んだ歌が有名になり、天神さまのいるところには、必ずと言っていいほど梅の花が祀られています(蛇足ながら、私はこの歌の最後を「春な忘れそ」と覚えていました。この方が新しかったのです。平安時代「な」と「そ」、係結びを覚えさせるために、学校はこっちのほうを選んでいたのでしょうか。どこか作為があるような)。
折しも、
「梅一輪 一輪ごとの暖かさ」
というふうに、梅が咲き始めたという梅便りも届きはじめています。昨日今日と続く寒さで、ほころびはじめた梅の花もびっくりして縮こまっていませんように。「桜咲く」の知らせが彼らの許へも届きますように。できれば、紅の花が学生達を出迎えてくれますようにと祈りながら、天神さまへのお参りを促すように致しましょう。
日々是好日
こんな日ではありますが、今日、「今年卒業予定」の学生たちにとっては、お出かけの日にあたります。皆で「朝日新聞社」へ見学に参ります。それ以外の学生達は、学校でいつも通りの授業です。
集合時間は、十一時半。集合場所は行徳駅前です。午前のクラスの学生達は、そのまま一緒に行くことになりますからいいのですが、午後のクラスの学生達は、ちょっと大変です。二名ほど、新聞社へ直接行くと言ってきました。これもアルバイトが朝、十二頃まであるからでしょう。それならば、直接、築地へ行った方が近いと考えたのです。
見学は、例年の通り。順を逐って言いますと、こうなります。
まず、ビデオで、「会社の概要説明」をしてもらいます。そして、二十人一組になって、ガイドさんと共に、会社の中を廻っていきます。「編集局」、「印刷工場(夕刊)」、「発送室(自動梱包、搬送装置など)」などで、学生達が一様に驚き、面白がるのは、自動でてきぱきと印刷されている様子や、人がいないのに次々と括られ、袋詰めされ、各地方に送られていく発送室の様子です。
これが、朝早くだと(早く行ってしまうと)、見学に行っても、し~んと静まりかえっているだけですから、まったく面白くないのです。物が動いていない工場なんて、行ったかいがありません。
実は、最初、これに気がつかずに、私たちにしてからが、行ってから「ああ、残念。今日は出くわさなかった」と僥倖に期待するかのような態度だったのです。が、それから、幾度か行くうちに、だんだん、当方としても知恵がついてまいります。「これはいったいいかなることであるか」ということで聞いてみますと、どうも、印刷や発送の様子が見られるのは、午後から行った時だけらしい。それも遅れてしまうと、最後の尾っぽだけしか見られないという。それならばということで、こういう中途半端な時間になってしまったのです。
行徳駅から築地まで、(途中、茅場町で日比谷線に乗り換えて行くのですが)所要時間は約35分、運賃は230円。卒業を控えている学生は、すでに定期(アルバイトに必要な学生は)の他に、「パスモ」なり「スイカ」なりを持っていますから、幾度、乗り換えようと、その度にうろうろせずに済みます。
これが、来日後、数日とか数週間とかいった学生達を連れていますと、乗り換えのたびに、やれ精算だ、やれ止められてしまったと、あっちでもこっちでも騒ぎが起こってしまいます。学生達には、お金は同じだから「パスモ」か「スイカ」を準備しておくように行っているのですが、この便利さが判っていないと、なかなか買う気にもなれないようなのです。
さて、朝日新聞社の見学は90分の予定ですから、何か起こったとしても、三時くらいには終わるでしょう。それから、地下鉄で15分くらいのところにある「湯島天神」へお参りにいけないこともない。神頼みというわけではありませんが、まだ進路が決まっていない学生が若干名います。大学院を希望している学生は、事前審査が終わっても、次の審査や面接が残っています。で、やはりこれは神頼みかな。学生達には、いつも通り、日本の神様は日本語でのお願いしか聞いてくれませんと言っておきますが。
天神さまは、もともと菅原道真公とおっしゃった方で、
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅花(うめのはな) 主(あるじ)なしとて春を忘るな」
と、太宰府に流される時に詠んだ歌が有名になり、天神さまのいるところには、必ずと言っていいほど梅の花が祀られています(蛇足ながら、私はこの歌の最後を「春な忘れそ」と覚えていました。この方が新しかったのです。平安時代「な」と「そ」、係結びを覚えさせるために、学校はこっちのほうを選んでいたのでしょうか。どこか作為があるような)。
折しも、
「梅一輪 一輪ごとの暖かさ」
というふうに、梅が咲き始めたという梅便りも届きはじめています。昨日今日と続く寒さで、ほころびはじめた梅の花もびっくりして縮こまっていませんように。「桜咲く」の知らせが彼らの許へも届きますように。できれば、紅の花が学生達を出迎えてくれますようにと祈りながら、天神さまへのお参りを促すように致しましょう。
日々是好日