曇り。地面が濡れていましたから、また雨が降っていたのでしょう。最近、よく雨が降るような気がします。風さえ吹かなければ木の葉も、それほど散りはしないでしょう(今は、来週の金曜日の「紅葉狩」の心配をしています)。
昨日、「Aクラス」でのこと。
ミャンマー人学生が、「○○さんを連れて、舞浜まで行ってきました。安いダウンがあったので、それを買いましたから、もう大丈夫」と報告してくれました。
実は、七月生の中に、一人、ミャンマー人学生がいるのですが、彼がいつまで経っても、せいぜい秋頃までの服しか着てこないのです。それで、ちょっと心配になって、彼女に相談に乗ってくれと頼んでいたのです。本当は土日の安売りを狙っていたのですが、今週はヤケに寒い日が続き、土曜日まで待てなかったのでしょう。
やはり、持つべきものは先輩。彼女も同じことを心配していたと見えて、一緒に買いに行ってくれたのでしょう。
「最初は△△店へ行ったけれども、ちょっと高かった。それで駅の近くの◇◇店へ行ってみると、最初の店より千円くらい安くて、しかも品質がよかった。それでそれを買った。先生、もう彼は大丈夫。寒くないから」
今度の日曜日には「日本語能力試験」があります。本当なら買い物をしに行く時間などないでしょうに。
いつも、彼等の顔を見る度に、「勉強!ベンキョウ!べんきょう!」と喚いている私も、こういう話を聞くと、ちょっと目がウルルンとなってしまいます。
私たちは教えるだけですから、学校でのことにどうしても視線が行ってしまいがちです。けれども、彼等はその他にも、慣れない日本での暮らしとも闘い、そしてまた、アルバイトでも、様々な問題に出くわして、「日本語を勉強するだけ」では、括れない苦労をしているのです。
それは重々わかっているのですが、ついつい、教壇に立ち、昨日の授業の内容を一つも覚えていなかったりすると、嫌みの一つも言ってみたくなってしまいます(また実際私は言っているのですが)。本当に困ったものです。
こういうことがあると、異国で皆助け合っているのだと言うことがよくわかり、頭が下がります。
もっとも、こういうことだけではないのです。実は、日曜日の「日本語能力試験」が終わった後、その週の金曜日には「紅葉狩」にいくのですが、その時にも、そして、17日の「ディズニーランド」でも、その国から一人しか来ていない学生を他の(頼もしい)学生に頼むことがあります。すると、ちゃんと面倒をみていてくれるのです。それも、「大丈夫。同じクラスだから、みんなで行くの」と言ってくれて。
勿論、違う国から来ているから却ってうまくいくということもあるでしょう。だいたいは、皆、一人、異国に来ていれば、どういう点に苦労するかは察しがつきます。他者の思いを自分のこととして考えてくれる人が多いと、やはりクラス全体の雰囲気も、学校全体の雰囲気も、よくなります。
それが重なって、いい伝統になるといいのですけれども…。
日々是好日
昨日、「Aクラス」でのこと。
ミャンマー人学生が、「○○さんを連れて、舞浜まで行ってきました。安いダウンがあったので、それを買いましたから、もう大丈夫」と報告してくれました。
実は、七月生の中に、一人、ミャンマー人学生がいるのですが、彼がいつまで経っても、せいぜい秋頃までの服しか着てこないのです。それで、ちょっと心配になって、彼女に相談に乗ってくれと頼んでいたのです。本当は土日の安売りを狙っていたのですが、今週はヤケに寒い日が続き、土曜日まで待てなかったのでしょう。
やはり、持つべきものは先輩。彼女も同じことを心配していたと見えて、一緒に買いに行ってくれたのでしょう。
「最初は△△店へ行ったけれども、ちょっと高かった。それで駅の近くの◇◇店へ行ってみると、最初の店より千円くらい安くて、しかも品質がよかった。それでそれを買った。先生、もう彼は大丈夫。寒くないから」
今度の日曜日には「日本語能力試験」があります。本当なら買い物をしに行く時間などないでしょうに。
いつも、彼等の顔を見る度に、「勉強!ベンキョウ!べんきょう!」と喚いている私も、こういう話を聞くと、ちょっと目がウルルンとなってしまいます。
私たちは教えるだけですから、学校でのことにどうしても視線が行ってしまいがちです。けれども、彼等はその他にも、慣れない日本での暮らしとも闘い、そしてまた、アルバイトでも、様々な問題に出くわして、「日本語を勉強するだけ」では、括れない苦労をしているのです。
それは重々わかっているのですが、ついつい、教壇に立ち、昨日の授業の内容を一つも覚えていなかったりすると、嫌みの一つも言ってみたくなってしまいます(また実際私は言っているのですが)。本当に困ったものです。
こういうことがあると、異国で皆助け合っているのだと言うことがよくわかり、頭が下がります。
もっとも、こういうことだけではないのです。実は、日曜日の「日本語能力試験」が終わった後、その週の金曜日には「紅葉狩」にいくのですが、その時にも、そして、17日の「ディズニーランド」でも、その国から一人しか来ていない学生を他の(頼もしい)学生に頼むことがあります。すると、ちゃんと面倒をみていてくれるのです。それも、「大丈夫。同じクラスだから、みんなで行くの」と言ってくれて。
勿論、違う国から来ているから却ってうまくいくということもあるでしょう。だいたいは、皆、一人、異国に来ていれば、どういう点に苦労するかは察しがつきます。他者の思いを自分のこととして考えてくれる人が多いと、やはりクラス全体の雰囲気も、学校全体の雰囲気も、よくなります。
それが重なって、いい伝統になるといいのですけれども…。
日々是好日