日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「四月生」もそれなりに落ち着いてきました、それなりに。

2024-06-14 08:35:01 | 日本語学校
晴れ。

青空が拡がっています。昨日も今日と同じような天気…のはずだった…のに、実際は曇り空で今にもポツンポツンと落ちて来そうな感じでした。陽が射し始めたのは、もう夕方といってもいい頃あいでしたから、裏切られたなと思う反面、「鎌倉」へ行った学生達は、少しばかり楽だったかもしれないとも思われました。

今日、「疲れた、疲れた。電車が混んで座れなかった…」と言われなければいいのですが。

「鎌倉」は、昨今のオーバーツーリズムの弊害が、京都などの観光地同様、かなり顕著で、「散策」にしても、「小町通り」は避けようとか、いろいろと考えておかねばならないようです。もっとも、「鎌倉大仏」は除けませんし、「江ノ電」も、「アジサイ寺」も避けて通れません。古いものが残っているから、皆行きたがる…とはいえ、大仏さんのところに行く、あの細い道が難所なんですよね。

学生達、無事だったかしらん。

さて、学校です。

「四月生」は、だいたい皆、アルバイトが決まったようで、これで生活が落ち着くといいですね。勉強の方も、少し焦り始めた学生達(「このままではまずい」と思えるのは、だいたい上のレベルの学生達なのですが)と、次の「七月生」が来るのを待たざるを得ない学生達との差が、かなりはっきりしてきました。

もう一度やった方がいいと思われる学生達の中にも、すぐにでも移った方がよさそうな人たちと、「テ形」が入る少し前くらいから移った方がいいであろうと思われる学生達とに分かれますし、これに「漢字」が入ってくると少し面倒になるかもしれません。が、頑張っている人達や、頑張れそうな人達は、「漢字」でも頑張れるものですから、この「四月生」に関してはそれほど心配しなくても良さそうです。

以前、この学校でも、中国人の学生ばかりという時期もありましたし、スリランカ人ばかりという時期もありました。コロナ禍の前は、ベトナム人ばかりという時期もあって、それが今はインド圏の学生が大半を占めるようになっています。

来日の目的がはっきりしているかどうか、そして「日本語」がある程度判ってから来日しているかどうかというのは、日本語の勉強を進めていく上で、とても大切なことです。

たとえ、日本でこれを勉強したいと目的をはっきり言える学生であっても、日本の文字の中には、「ひらがな」、「カタカナ」、「漢字」があり、しかも、「漢字」は50個覚えればそれで終わりというわけではないということが判っていなければ、「N5漢字」くらいでへばってしまうようですね。頑張った…で、「N4」くらい。すると、もうあとがありません。

だいたい、「書く」という習慣がないとしか思えない国から来ている人達も少なくないのです。「覚えますから」、つまり「暗記」というのでしょう。あとはメモ程度で終わりで済んでいた…という人達にとってみれば、「漢字」をいくつも覚えねばならないというのは理不尽なことでしかない。結局、途中で万歳となってしまい、「読む」という勉強が無駄なことになってしまう…、その人達にとってみれば。

「行きますか」、「来ますか」くらいだったら、どうにかなっても、「漢字」には「音読み」と「訓読み」があり、レベルが上がっていけば、「ルビ」を振ってくれている文章も少なくなるし、「ルビ」があっても、「漢字」を覚えていなければ、その「単語」も知らないものとなってしまい、結局、文章が読めないということになる。

さすがに、今では「在日」の人を除けば、「テ形」で半べそをかくような人はいなくなりました。高卒者は「N5合格」で線引きをされていますから。

とはいえ、「書く」という習慣がない人達が、日本で勉強すると言うのは、本当に大変なことです。

日々是好日
コメント
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