日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

授業の仕方、学び方

2008-05-29 08:30:46 | 日本語の授業
 今日は雨。学校の近くにいる猫たちはどうしているのでしょうか。

 最近はもう姿を見かけることも少なくなりましたが、学校の近くには、家猫やら野良猫やら、犬やら鳥やら、いろいろな動物がいて、時折教室訪問をしてくれていました。
 
 去年、よく授業に協力してくれた動物に、野良猫の親子がいました。一階の教室の大きな窓がちょうど彼らの出入りする植木のそばで、人間の怖さを知らぬ子猫達が、窓に手をかけたり、のぞき込んだりしていたのです。そのたびに、今猫が「ガラスに手をかけて」とか、「覗き込んでいましたね」とか言葉を入れることができました。愛らしい仕草で勉強やアルバイトに疲れた学生達の心を和ませてくれるだけではなく、勉強の手伝いまでしてくれていました。今はもう大学に行っている当時の学生達は、教師の助手の役目を果たしてくれていた猫や犬の恩を覚えているでしょうか。

 このように、そばにいる者、ある物がすべて授業の、ちょっと言葉は悪いのですが、一種の道具となります。教える人は、学生たちの性格、習慣を覚えておくとそれを授業に生かすことができますし、習う方も手近にいる人、ある物を使って質問することができます。その方が授業も充実するし、覚えやすい。

 そのためには、教師の側も授業時間だけが、自分の役目などと思わぬことです。

 休み時間や課外活動などを通して、できるだけ学生の話を聞き、彼らの性格や習慣、将来への希望などを聞いておかなければなりません。そして、それを授業に生かせるように授業そのものを組み立てていくことを学ばなければなりません。そうしておけば、進学指導もスムーズにいきます。よく知らない学生のことをどうして指導できるでしょう。最後に指導するときには、それまでの一年乃至二年の積み重ねがすべて出てこなければならないのです。

 当然のことながら、これは学生に阿るということとは全く違います。あくまでこちらのリードの下でです。教室の中では、学生と対しているときには(学生の、人間としての資質が教師よりも上であろうとなかろうと)教師は船長さんなのですから。
              日々是好日
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他国で学びたい人へ

2008-05-28 07:46:18 | 留学生学生募集
 先日、中国の大卒者の就職状況についての新聞記事を読みました。残念でたまりません。様々な国で能力のある研究者を求めているというのに。

 大学を卒業して、すぐに仕事に就くというのも一つの考えですが、大学院に進んで、学ぶことから研究、さらには他者への発信ができるまでに、学びの程度を深めていくことも、一つのやり方ではありますまいか。中国だけがすべてではありません。世界は広いのです。

 日本では(もしやりたいことがハッキリ分かっているならば)、専門で大学を選びますし、またそれが許されているのです。「大学に合格した。よかった、よかった。しかし、大学に行ってみると、自分の志望していた学部ではない。どうして?けれどもしょうがない。大卒の資格を得るため、4年間適当にやるか。」せっかくの青春期の4年間を無駄ともいえる過ごし方をするのは得策とはいえないでしょう。もし、学びたいことがハッキリ分かっているならば、それを学べるところに身を置くことを考えてみてもいいのではありますまいか。中国には優秀な学生がたくさんいることも知っています。生まれた場所、環境でそれが実らないことも分かっています。だからこそ……。

 他国では専門で大学を選ぶこともできるのですよ。それを何よりも、学びたいことが分かっている人に伝えたい。

 また、大学を卒業した人にも、仕事がないと鬱屈した生活を続けるのではなく、他国で見聞を広め、専門分野を深めることを考えてみてもいいのではないかと一考を促したい。

 もし、この学校のホームページを読んで、何事か感じることがあったら、電話してください。ここのメールで返事をして下さってもけっこうです。日本に来るための手続きやらなにやら、お伝えできることもあるかと思います。

 そうやって、自分の力で手続きをして、日本へ来ることができた、高校を卒業したばかりの学生がいるのですから。お金は自分が学ぶために使ってもらいたい。また、自分の力でそれをやり遂げると、今度は大学へ進んだり、大学院へ行くために教授たちと連絡を取ったりするときの自信にもつながるとも思うのです。
                         日々是好日
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中級授業

2008-05-21 16:06:06 | 日本語の授業
 中級のクラスの授業は、日本の高度経済とバブル景気についてのDVDを見せて終わりにしました。

 今から思うと、狂乱物価と言っても遠い昔の出来事のように思えるのですが、あの頃は日本人のほとんどがそれに気がついていませんでした。永遠にこのような豊かさが続くように思えていたものです。アメリカの大恐慌時代の人々と同じでした。

 歴史というのは繰り返されるものなのですね。多少姿を変えているとしても。だからこそ、他国の歴史(ここでは外国人学生にとっての日本の歴史)を学ぶのは有意義だといえましょう。特にこれからそのような歴史が襲ってくるかもしれないような国の学生たちにとっては。

 今はあまり聞き取れなくても、まだ後何ヶ月もある。一級テストの後だったらかなり分かるようになっているはずだというと、半信半疑の様子ながらも、それなりに納得していました。

 クラスが進んでくると、どうしてもDVDのやっかいにならざるを得ません。それにこちらとしても見直したり、勉強し直したりしなければならなくなりますから、ちょっと大変です。そこで、少し恩着せがましく言って勉強をちゃんとしてもらうことにしています。嫌な顔をしないでね。勉強してもらうためなのだから。
                     日々是好日
 
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漢字の授業

2008-05-07 17:39:43 | 日本語の授業
 カタカナに思いの外時間がかかりましたが、最後のグループが今日から4級漢字の勉強に突入しました。

 ひらがなの他にカタカナがあり、それすらも耐えきれないと思っていたのに、まだ漢字があるのかと…そういう表情もちらほら。けれど、ひらがな、カタカナの後、ダダッと漢字に流れ込んだ人は考えるゆとりすらなかったみたいです。はいはいと素直に漢字の練習にいそしんでいました。その方が悩みが無くて却っていいのかもしれませんね。
 
 漢字の勉強には限りがないとそのように感じているようです。漢字が書けても今度は読みが難しくなってくる。終わりがないですね。がんばってください。
               日々是好日
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亀戸天神参観

2008-05-05 14:04:07 | 行事活動
 いいお天気で、藤と亀と鯉に堪能してきました。学生たちは今年の受験の合格を(少し早めですが)、お願いしていたようです。いつでも同じような花が一年中咲いている国から来た学生たちが、日本の四季を知るのはやはり一年はかかるでしょうね。
 そよ吹く風に誘われるように、花は咲き、木の芽は芽吹き、盛りを過ぎた花々は次の花へとその座を譲っていく。人々はそれによって四季の移ろいを感じ、それがまた、人生にも通じ、民族性にもつながる…そんなことを思うようになってくれたらいいのですが。
 それはともかく、人波に揉まれながらも、参詣者の優しさに包まれていたようです。励ましの声をかけてもらったり、代わりにカメラのシャッターを押してもらったり。
 町に出て、新たな発見があったでしょうか。まず一歩ですね。お好み焼きをじっと見て、これはピザかと尋ねていた学生がいたのを私は知っていますぞ。                日々是好日
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