曇り。
家を出ると、ポツリ、ポツリと雨粒が…。晴れと曇りのちょうど境目とは聞いていましたが、雨と曇りの境目とは聞いていなかった…。けれども、今はこの「ポツリ、ポツリ」も止んでいるようです。
「手をかける」というのは、こういうことなのでしょうね。学生の中でも、なかなか合格しなかったり、合格しても後のことが心配で(4月入学ですから、その前の春休み)、毎日学校に来させ、勉強をさせていると、伸びるのです、意識が。好奇心というか、知りたいという気持ちが高まっているような気がするのです。面白がっているなというのがわかると言った方がいいのかもしれません。
もちろん、本人にやる気が見られなかったら、これはあり得ないことです。一方通行ではないので、こちらも面白くなるのでしょう。
今、「手をかけている」のは、今度高校に入学することになっている 少年です。預かって、1年ほどでしょうか。日本語だけでも精一杯というか、わずか1年ですからね、それもしょうがないところなのですが。それでも、この1,2ヶ月でグンと伸びたような気がします。
高校に入ったら、友達と日本語で話せるというのが、最初の目標。とはいえ、高校では他教科もあることですし、日本語が話せればいいでは済まされない部分もあります。だいたい、数学には数学の決まった単語もありますし。
この少年というのも、最初は内気そうな、大人しい…だけの印象。だって、何も言おうとしませんでしたもの(言えなかったか)。けれど、今は判ります。本当はしゃべりたくてしゃべりたくてしかたがなかった…。今は、ホント、おしゃべりです。毎日の勉強のあと(9時から5時までです)、「さようなら」から、おしゃべりが始まります。本当に言いたかったことが始まると見たほうがいいのでしょう。
もっとも、最近は、「はい、『さようなら』だからね。早く帰る!」と言うと、「はいはい、(コマッタナ)」で、それでも1分は粘りますね。
数学と英語の(高校からの)宿題は終え、また元の勉強に戻っているのですが、今、数学を教えてくれていた先生が、忙しいので、その分、おしゃべりがたまっているのかもしれません。英語を教えてもらっていた先生が、もう一人のスーダンからの学生につきっきりで、時々しか相手をしてくれないのも、理由かもしれません。
特に春休みになってから、グンと伸びましたね、彼。この勢いで、高校に入ってからもいろいろな知識を吸収してくれたらと思います。
この、彼が、ちゃんと毎日来られているのも、休み中であれ、誰かが学校に来て勉強しているからなのでしょう。もちろん、工場でも、コンビニでも、アルバイトは続いているようで、週一しか来られない学生もいれば、週3で来ている学生もいるのですが。
それにもう一人、毎日来ている学生がいます。国で勉強の習慣がついていなかったげに見えたスーダンからの学生です。彼女も、とにかく勉強の習慣をつけさせるために毎日学校に来て、勉強するようにさせているので、これも関係があるでしょう。二人とも在日で、親御さんと一緒です。留学生達のように、アルバイトせずにすんでいるので、できることなのでしょうが。
こういう時期であるのに、休み中、教室はにぎやかです。学校はやはり、休み中であれ、学生がいないとつまりませんね。言語の学校ですから、無駄話でも無駄にはならないのです、それが日本語である限り。
日々是好日
家を出ると、ポツリ、ポツリと雨粒が…。晴れと曇りのちょうど境目とは聞いていましたが、雨と曇りの境目とは聞いていなかった…。けれども、今はこの「ポツリ、ポツリ」も止んでいるようです。
「手をかける」というのは、こういうことなのでしょうね。学生の中でも、なかなか合格しなかったり、合格しても後のことが心配で(4月入学ですから、その前の春休み)、毎日学校に来させ、勉強をさせていると、伸びるのです、意識が。好奇心というか、知りたいという気持ちが高まっているような気がするのです。面白がっているなというのがわかると言った方がいいのかもしれません。
もちろん、本人にやる気が見られなかったら、これはあり得ないことです。一方通行ではないので、こちらも面白くなるのでしょう。
今、「手をかけている」のは、今度高校に入学することになっている 少年です。預かって、1年ほどでしょうか。日本語だけでも精一杯というか、わずか1年ですからね、それもしょうがないところなのですが。それでも、この1,2ヶ月でグンと伸びたような気がします。
高校に入ったら、友達と日本語で話せるというのが、最初の目標。とはいえ、高校では他教科もあることですし、日本語が話せればいいでは済まされない部分もあります。だいたい、数学には数学の決まった単語もありますし。
この少年というのも、最初は内気そうな、大人しい…だけの印象。だって、何も言おうとしませんでしたもの(言えなかったか)。けれど、今は判ります。本当はしゃべりたくてしゃべりたくてしかたがなかった…。今は、ホント、おしゃべりです。毎日の勉強のあと(9時から5時までです)、「さようなら」から、おしゃべりが始まります。本当に言いたかったことが始まると見たほうがいいのでしょう。
もっとも、最近は、「はい、『さようなら』だからね。早く帰る!」と言うと、「はいはい、(コマッタナ)」で、それでも1分は粘りますね。
数学と英語の(高校からの)宿題は終え、また元の勉強に戻っているのですが、今、数学を教えてくれていた先生が、忙しいので、その分、おしゃべりがたまっているのかもしれません。英語を教えてもらっていた先生が、もう一人のスーダンからの学生につきっきりで、時々しか相手をしてくれないのも、理由かもしれません。
特に春休みになってから、グンと伸びましたね、彼。この勢いで、高校に入ってからもいろいろな知識を吸収してくれたらと思います。
この、彼が、ちゃんと毎日来られているのも、休み中であれ、誰かが学校に来て勉強しているからなのでしょう。もちろん、工場でも、コンビニでも、アルバイトは続いているようで、週一しか来られない学生もいれば、週3で来ている学生もいるのですが。
それにもう一人、毎日来ている学生がいます。国で勉強の習慣がついていなかったげに見えたスーダンからの学生です。彼女も、とにかく勉強の習慣をつけさせるために毎日学校に来て、勉強するようにさせているので、これも関係があるでしょう。二人とも在日で、親御さんと一緒です。留学生達のように、アルバイトせずにすんでいるので、できることなのでしょうが。
こういう時期であるのに、休み中、教室はにぎやかです。学校はやはり、休み中であれ、学生がいないとつまりませんね。言語の学校ですから、無駄話でも無駄にはならないのです、それが日本語である限り。
日々是好日