日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「暖かい」と「涼しい」の違い

2016-02-15 14:32:06 | 日本語学校
曇り。

朝はエアコンが必要ないくらい暖かかったのですが、どんどん寒くなってきました。授業が始まる前、アルバイトが終わったばかりというモンゴル国の学生がやって来て、エアコンをつけようかというこちらの声に「いいえ、必要ありません。暑い、暑い」

もっとも、授業が始まってしばらくすると、「エアコンをつけてください」と言い始める人もいたようでした。

ただ、北方から来ている学生は、すぐに「暑い」と言います。そのたびに「暖かいでしょ」と言うのですが、これがなかなか難しい。体が覚えているのです、この程度は「暑い」であるというふうに。

また、南国から来ている学生は「暑い」と「その他(おそらく涼しい程度)」しかありませんから、それに「寒い」が加わった葉いいけれども、「暖かい」が、感覚的に判らないのです。

それで、(「涼しい」「暖かい」を入れた頃)学生達に、くどく言うのは「夏は暑い、秋は涼しい、冬は寒い、春は暖かい」。

『初級』の頃は、「暖かい」と「涼しい」の違いなどは、判らない…、それで、「秋は暖かい」になったり、「春は涼しい」になったりする…。

これが、『初級』の中盤を過ぎる頃になりますと、厳しい寒さが終わって、体が弛むような感じにった時が「暖かい」であって、厳しい暑さが終わって次の季節になる場合には、気温が同じであっても、「暖かい」とは言わないのだという説明が判り始めます。

そのたびに、「そうか、もうこの意味が分かるようになったのか」と感動したりするのですが。

でも、今日は疑いもなく、「寒い」です。

日々是好日
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