今朝も雨です。
8時近くなってもまだ、薄暗い。こうも雨が続くと、いくら何でも、ちょっと…と思いたくなって来ます。春の「菜種梅雨」の頃は、それなりに楽しみもありましたが、「秋の長雨」というのは、「物思いに耽る」、つまりいろいろなことを感じさせ、この「感じさせ」も、明るい未来とか、楽しいこととかではなく、「切なさ」、「後悔」、「悲しみ」と言ったことの方が深くなるような気がして、これもまた、「ちょっと…」ですね。
さて、学校です。
今年の春、夏を経験した男子学生、
「おかしいね。雨(長く続く雨のことでしょう)は、六月?夏の前でしょ。どうして、今、こんなに降るの?」
本当にそうですね。私たちも「おかしい」と思っています。
もちろん「秋の長雨(ながめ)」と歌にも詠まれているように、この頃は、台風がよく襲来してきますし、お天気が変わりやすい候であると、言われてもきました。だから、毎日雨が降っても少しもおかしくはない…のですが、それでも、私たちでも、「変だな」と思ってしまうくらいですから、やっぱりおかしいのです。
だいたい、「残暑がなかった」というのが信じられない。
普通は、「お盆」過ぎたころからの暑さは「残暑」であり、このころの蚊は、真夏の蚊と異なり、小さくて、しかも性悪である…など、「残暑」の候として、一括りできるほどの、事象があるのです、事象というと大げさかもしれませんが。残暑の候は云々と言った具合に。ただ、今年はそれが全くないのです。
いつまでも続く「酷暑」は嫌であるけれども、それ故に「秋の風」を心地よく感じるのであり、虫の声に思いを馳せたりしたのです。それが、今回はごっそりと抉り取られたわけですから、どこかぽっかりと穴が空いたような気がしています。
もっとも、今年来たばかりの学生達にはあまり判ってもらえません。雨季と乾季しかない国、常夏か常夏であるかのような国、だいたいが暑い国からの学生達ですから、そういう湿っぽい話には乗ってきません。
こちらはそういう(季節の)話になると熱が入ってくるのですが、それが向こうには判らないので、「先生、変だな」くらいの目でしか見てくれません。風土の違いというのは、ものへの感じ方以上の相違を生んでいるのかもしれません。
日々是好日
8時近くなってもまだ、薄暗い。こうも雨が続くと、いくら何でも、ちょっと…と思いたくなって来ます。春の「菜種梅雨」の頃は、それなりに楽しみもありましたが、「秋の長雨」というのは、「物思いに耽る」、つまりいろいろなことを感じさせ、この「感じさせ」も、明るい未来とか、楽しいこととかではなく、「切なさ」、「後悔」、「悲しみ」と言ったことの方が深くなるような気がして、これもまた、「ちょっと…」ですね。
さて、学校です。
今年の春、夏を経験した男子学生、
「おかしいね。雨(長く続く雨のことでしょう)は、六月?夏の前でしょ。どうして、今、こんなに降るの?」
本当にそうですね。私たちも「おかしい」と思っています。
もちろん「秋の長雨(ながめ)」と歌にも詠まれているように、この頃は、台風がよく襲来してきますし、お天気が変わりやすい候であると、言われてもきました。だから、毎日雨が降っても少しもおかしくはない…のですが、それでも、私たちでも、「変だな」と思ってしまうくらいですから、やっぱりおかしいのです。
だいたい、「残暑がなかった」というのが信じられない。
普通は、「お盆」過ぎたころからの暑さは「残暑」であり、このころの蚊は、真夏の蚊と異なり、小さくて、しかも性悪である…など、「残暑」の候として、一括りできるほどの、事象があるのです、事象というと大げさかもしれませんが。残暑の候は云々と言った具合に。ただ、今年はそれが全くないのです。
いつまでも続く「酷暑」は嫌であるけれども、それ故に「秋の風」を心地よく感じるのであり、虫の声に思いを馳せたりしたのです。それが、今回はごっそりと抉り取られたわけですから、どこかぽっかりと穴が空いたような気がしています。
もっとも、今年来たばかりの学生達にはあまり判ってもらえません。雨季と乾季しかない国、常夏か常夏であるかのような国、だいたいが暑い国からの学生達ですから、そういう湿っぽい話には乗ってきません。
こちらはそういう(季節の)話になると熱が入ってくるのですが、それが向こうには判らないので、「先生、変だな」くらいの目でしか見てくれません。風土の違いというのは、ものへの感じ方以上の相違を生んでいるのかもしれません。
日々是好日