雨が降っています。「『課外活動』の日は必ず晴れる」というのは、昨年度で終わり…、本当に終わりになってしまったようです。
今年度になっても、4月初めの「花見」では、ギリギリセーフで(空が)持ちこたえてくれましたから、どこかしら僥倖を期待していなかったわけではなかったのですが。
とはいえ、雨の日の街は本当に美しい。新緑が柔らかな雨に濡れて、光っています。特にゴールデンウィークを前にした、「サツキ(杜鵑花)」や「ツツジ(躑躅)」の類は美しい。「旬」とはこういうことをいうのかもしれません。
緑の小振りな歯を従えて伸びた枝が、ちょうどロウソクを支える燭台のようで、そしてそこから可憐に覗いている蕾はロウソクに灯った灯のようで、人生で一番いい時期を迎えようとしている少年少女のようにも感じられます。
さて、今日は「課外活動」の日です。
課外活動で「上野動物園」へ行く予定でしたが、雨の降り具合を見ながらどうすべきか考えなければなりませんが、この分ですと、計画変更で上野の「科学博物館」の方になりそうです。
昨日、その旨を「Aクラス」や「Bクラス」で言ったところ、「Aクラス」の方では、「博物館」の方がいいと言う意見が多く、また「Bクラス」の方でも、男子学生の中に、「恐竜」と聞いた途端、大きな反応を見せる者がいて、「そっちの方がいい(多分、他の学生は「科学博物館とは何を陳列してあるのか、あるいはどんなことが体験できるのか」が判らなくて、反応のしようがなかったのでしょうが)」。
「上野恩賜公園」の中には、「上野動物園」や「国立科学博物館」の他にも、「東京国立博物館」や「国立西洋美術館」など、その他、幾つかの建物が入っています。
以前、学生たちを連れて「東京国立博物館」に行ったところ、どうもその時の学生たちには(「東京国立博物館」が)合わなかったらしく、連れて行ったものの、中で、「動物園」の方に行きたかった…という学生が何人も出て、ちょっと困りました。「博物館」の帰りに自分たちで「動物園」の方に回った学生たちもいたくらいでしたし。
何せ、小さい学校ですから、このクラスはこっち、あのクラスはあっちと、分けて連れて行くわけにはいきません。それで時々このようなことが起こったりするのですが。
彼らにしても、自分たちの国では、首都に住んでいなくて、大きな博物館に行ったことがなかったり、あるいは首都に住んでいても行ったことがあるにしても、あまり教育的な見地からこういう博物館が作られていなかったりして、結局、(博物館の)利用の仕方、見方がわからないという学生も結構いるのです。
私たちにしても、博物館の守備範囲はあまりに広く、事前指導で何かを入れると言うわけにはいきません。一番いいのは、やはり行って見てみることなのです。
例えば歴史に関心があるというので、歴史博物館などに連れて行っても、日本の歴史についての素地がなければ、「おもしろくない」で、終わってしまうことだってあるのですもの。
「何にでも関心を持つ」までには至らなくとも、「いろいろなことに、興味を持ち、そして楽しむ」ことができれば、一番いいのですが。
そうは言いましても、学校の勉強、アルバイトでかなり疲れている学生たち。いろいろな意味で、今日一日が、彼らの骨休めになり、気分転換になれたらいいと思うのです。そして、連休を無事に過ごし、また明るい顔で学校に来てくれたらいいと、教員一同、そう願っています。
ところで、連休中、ブログはお休みします。学生たちがやって来る7日まで私も休ませていただきます。
では、連休を楽しくお過ごし下さい。
日々是好日
今年度になっても、4月初めの「花見」では、ギリギリセーフで(空が)持ちこたえてくれましたから、どこかしら僥倖を期待していなかったわけではなかったのですが。
とはいえ、雨の日の街は本当に美しい。新緑が柔らかな雨に濡れて、光っています。特にゴールデンウィークを前にした、「サツキ(杜鵑花)」や「ツツジ(躑躅)」の類は美しい。「旬」とはこういうことをいうのかもしれません。
緑の小振りな歯を従えて伸びた枝が、ちょうどロウソクを支える燭台のようで、そしてそこから可憐に覗いている蕾はロウソクに灯った灯のようで、人生で一番いい時期を迎えようとしている少年少女のようにも感じられます。
さて、今日は「課外活動」の日です。
課外活動で「上野動物園」へ行く予定でしたが、雨の降り具合を見ながらどうすべきか考えなければなりませんが、この分ですと、計画変更で上野の「科学博物館」の方になりそうです。
昨日、その旨を「Aクラス」や「Bクラス」で言ったところ、「Aクラス」の方では、「博物館」の方がいいと言う意見が多く、また「Bクラス」の方でも、男子学生の中に、「恐竜」と聞いた途端、大きな反応を見せる者がいて、「そっちの方がいい(多分、他の学生は「科学博物館とは何を陳列してあるのか、あるいはどんなことが体験できるのか」が判らなくて、反応のしようがなかったのでしょうが)」。
「上野恩賜公園」の中には、「上野動物園」や「国立科学博物館」の他にも、「東京国立博物館」や「国立西洋美術館」など、その他、幾つかの建物が入っています。
以前、学生たちを連れて「東京国立博物館」に行ったところ、どうもその時の学生たちには(「東京国立博物館」が)合わなかったらしく、連れて行ったものの、中で、「動物園」の方に行きたかった…という学生が何人も出て、ちょっと困りました。「博物館」の帰りに自分たちで「動物園」の方に回った学生たちもいたくらいでしたし。
何せ、小さい学校ですから、このクラスはこっち、あのクラスはあっちと、分けて連れて行くわけにはいきません。それで時々このようなことが起こったりするのですが。
彼らにしても、自分たちの国では、首都に住んでいなくて、大きな博物館に行ったことがなかったり、あるいは首都に住んでいても行ったことがあるにしても、あまり教育的な見地からこういう博物館が作られていなかったりして、結局、(博物館の)利用の仕方、見方がわからないという学生も結構いるのです。
私たちにしても、博物館の守備範囲はあまりに広く、事前指導で何かを入れると言うわけにはいきません。一番いいのは、やはり行って見てみることなのです。
例えば歴史に関心があるというので、歴史博物館などに連れて行っても、日本の歴史についての素地がなければ、「おもしろくない」で、終わってしまうことだってあるのですもの。
「何にでも関心を持つ」までには至らなくとも、「いろいろなことに、興味を持ち、そして楽しむ」ことができれば、一番いいのですが。
そうは言いましても、学校の勉強、アルバイトでかなり疲れている学生たち。いろいろな意味で、今日一日が、彼らの骨休めになり、気分転換になれたらいいと思うのです。そして、連休を無事に過ごし、また明るい顔で学校に来てくれたらいいと、教員一同、そう願っています。
ところで、連休中、ブログはお休みします。学生たちがやって来る7日まで私も休ませていただきます。
では、連休を楽しくお過ごし下さい。
日々是好日