日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

今日は、一日中、あまり気温が上がらないそうな。明日(の寒さ)が怖い…。

2017-03-31 08:55:27 | 日本語学校

曇り。

どんどん雲が厚くなっていくような気がします。暗くなってきたのです。雲が厚く、切れ目がなく、陽の光が届かなくなったからでしょうか。

今朝は9度、そして最高気温は11度。「9度」というのは昨日の暖かさのおかげにすぎず、一日中、気温はあまり上がらない。帰る頃には雨となり、この雨が冬将軍を引っ張ってくるという。…冬将軍には「お疲れ様。お休みください」と言いたいのだけれども

お天気予報のお姉さん、もうダウンはしまっても好いです…(もちろん、「厚手の服はまだしまうのは早いのですが…」と言っていた)。いくつかの局で時期は同じではありませんでしが、確かそう言っているのを聞きました。

でも、お天道様のことは人知では計り知れず、予測不能。あれを、ある局で、はじめの頃聞いた人はすぐにクリーニング店に走った…。で、また寒くなって、あれれと恨み言を言っても、時、既に遅し。その後、別の局で、またそれを聴き、今度こそ、もういいだろうと、クリーニング店に走った人もいた…。けれども、まだまだダウンの出番はあった…ということになるかも。明日は真冬並みと言いますから。

学生達に、日本人との話に困ったら、「『今日はいいお天気ですね』とか、『今日は寒いですね』とか、天気の話をすればいい。それが話の接ぎ穂になって、後は日本人の方が考えてくれるから」と、よく言っているのですが、春先のお天気くらい、毎日変われば、話題には事欠きません。

また、日本人はそれほどお天気に気を遣っている国民とも言えましょう。

さて、昨日も何人か卒業生がやってきました。ついでに、4年のビザが取れたとうれしそうに教えてくれた人もいました。4年もらっていれば、大学を卒業する頃に、もう一度とればいいだけ。それが就職ビザであれば、「言うことなし」なのですが。

この学校に限らず、ほとんどの日本語学校の学生達は、望み通り来日できても、生活費のみならず、学費に、そして進学すればそのときの入学金と前期の学費といったものに、悩まされることになります。国からかなりの額を送ってもらえる人はほんの一握りに過ぎません。送ってもらえる人でも、勉強したいものが工学系、あるいは芸術系のものであれば、彼らにとっては理解しがたいほどのお金が必要になってきます。・

ここら辺を、彼らの国に行って面接するときに話しているのですが、やはり日本に来ないことには理解できないと見えます。文化系の学部であっても、進学に必要なお金の半分でも送ってもらえれば、御の字なのです。

もちろん、これは本当に勉強したくて日本に来た人の場合ですが。

で、入試に合格したらすぐに、アルバイトに精を出さねばならなくなる。下手をすると後半の3、4ヶ月は勉強に集中できなくなる。

建前では、経済的な問題がない(両親が、あるいはそれに相当する人が留学生活に必要な額を全て送れる)人ということになっているのですが、なかなかそうはいきません。彼らの国は国自体がそれほど豊かではないのです。

彼らの国では中、あるいは中のやや上の暮らしができていても、現金がそれほど社会で回っているわけではないのです。それで、たとえ、広い土地を持って何不自由なく暮らしている人でも、いざ現金が必要になると、途端に困ってしまうのです。それで、来日するときには親に頼っても、来日後はできるだけ、親に頼らずに、自分でアルバイトをしながら生活し、貯金をして進学に備えるということになる。

それゆえ、大学に合格できても、最初の1年が大変です。引っ越しの準備やら費用やらが必要になります。もちろん、学費の他に入学金などが20万ほどもかかる。

どうせ、3割ほども免除してくれるのなら、前期に免除してくれないかしらと思ってしまうのですが。それも叶いません。もしそうしてもらえたら、ずいぶん楽になるのですが。

大学の入学試験が3月のギリギリにずれ込んでしまった学生は、本当に最後まで勉強できたので、経済的には困っても、入学しれから、ある意味、勉強が楽になります。そのままのレベル、あるいはそれ以上のレベルになりますから。ビザの関係があるので、本人も、そして私たちも、不安は不安なのですが、何が幸いするのかわかりません。

これは日本人でも大学の最後の「就活」の時に勉強に打ち込めなくなるのと同じでしょうか。

日々是好日
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マスク姿の人が増えました。花粉がずいぶん飛んでいるようです。

2017-03-30 10:24:18 | 日本語学校

晴れ。今朝も快晴です。

気温も、現在(午前8時頃)、8度で、最高気温は17度ほどになるとか。

毎年、恒例の、というとナンですが、街はマスク姿の人で溢れています。

最近、事件が多すぎて、また「サクラ」の頃なのに、ドッと雪が降ったりして、そのことにかかりっきりになって、花粉情報など、どこかへ追いやられたような気がします。花粉の頃が花見酒の頃というのも、皮肉なものです…。

さて、学校です。

行く、行くと言ってなかなか来ない学生。もう出ていると言ってまだまだ布団の中にくるまっていそうな学生。来ても約束の時間を遥かに超えている学生。…だいたい、こういう学生は同一人物なのですが、彼がやっと来たころ、なぜか学校には、学生が他に二人ほどいました。

一人は、珍しく上の階で勉強をしており、もう一人はしばらく顔を見せていなかった卒業生。残りの学費を持って来たのです。それから借りていた自転車の鍵と借りていた物理や化学の教科書を持って。

あらかじめ連絡しておいてくれたら、対処のしようもあったのですが、なにせ急で、驚かされたのはこちらの方。

聞くと、日本での進学をあきらめて、母国に帰るとのこと。そして、あと1年残っていた大学に戻り、卒業後はヨーロッパで大学院を目指したい…。

日本の大学は…学費が高いのです。あらかじめ、どれくらいかかるか(学費のことですが)を調べていなかった自分のミスだと言ってはいましたが、本当に残念なこと。彼はとても優秀でしたから。

…「できる」にはいろいろあって、「頭がいい人」でも、アルバイトにばかり関心があって、学問的なことには全く興味を示さない人もいる。「初級」レベルの日本語でも使い回せば、外国人を見慣れていない日本人には、「すごく日本語が上手な外国人」と見える。で、アルバイトにも、適当に遊ぶのにも困らない。それで十分なのでしょうね。文法はあくまで、「初級」レベルなのですが。

本当に勉強したい、学問したいという人が、お金の問題で行けないというのは、とても残念。また、こういう人はプライドがあるので、借りることも嫌なのでしょう。

おそらく欧州は、そういう人たちを受け入れるだけの懐の深さがあるのでしょう。もちろん、英語が共通語としてあるからできることなのかもしれませんが。

彼に、「日本に来たことを後悔している?(だって希望が叶えられなかったもの)」と聞きましたら、「いいえ。とても面白かった。来てよかった」と答えてくれました。

多分…ホントかな。そうだとうれしいのですけれども。

日々是好日
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近所の「シダレザクラ」は、五分咲きほどになりました。春ですねえ。

2017-03-29 09:44:21 | 日本語学校
快晴。

これで、「サクラ(桜)」が満開になれば、「春ウララ」と言いたくなるのですけれども。

とはいえ、枝先についてる蕾が遠くからでも、はっきりわかるほど膨らんできました。「シダレザクラ(枝垂れ桜)」は、昨日の暖かさで、もう五分咲きほどになっています。本当に予報通り、今週末の土日が見頃になりそうです。

いつも通勤途中に「サクラ」の様子を伺っている小学校、昨日ハッと気づいたのですが、うかつにも。確か、この並びに、1本だけ大きな「ヤナギ(柳)」の樹があった…はず…。ところが…ない。ない、ない、見当たらない。かなり大きかったので、年寄りの樹だったのでしょう、もう切り倒されたのかもしれません。「サクラ」のピンクと、「ヤナギ」の柔らかな緑、本当にきれいだったのですけれどもね。

さて、学校です。

4月から、こちらで学びたいという在日の方が、パラパラと来られています。中には周りに日本語ができる人がいない…。生活するとなると、暢気に構えてもいられない…で、学ばねばとやって来る人もいる。

ただ、こういう方の中には、他の国の習慣が、自分の国とは違うということがなかなか理解できない…人もいる。まあ異国というのは初めてでしょうから、それも無理はありません。

他の学校を見に行っていないので、どの学校も学費やら入学金がだいたい同じであるということがわからない。「入学金は…」と言ったところで固まってしまい、説明しても、何がなにやらわからない…風になってしまう。

あるいは、知り人と一緒にやって来て、この人は日本語が上手だから、ついてきてもらったと言う。けれども、確かに一見日本語を流暢に話しているように見えるけれども、こちらの言う意味がわかっていない…という人を連れてくる場合もある。

自分の国のやり方で押し通そうとするのです。若ければ変われる場合もあるでしょうが、来日後、年を重ねていると、このやり方で日本でもやって来たというおかしな自信がもう身についてしまい、変われない。多分、周りの日本人はあまり外国人と接点のない人たちで、しかもいい人達なのでしょう。

残念ながらここに来るのは外国人ばかりであるし、教員も個別に外国人との接点が多い、あるいは多かった人ばかり。で、外国人には慣れている。で、これは日本のやり方だと強く言うことができる。譲りません。

下手に譲ってしまうと、留学生に悪影響が出てしまうのです。

留学生たちは、ほとんどが他国で生活したことがない、自分の国からその年になるまで出たことがない人たちです。ですから、日本のやり方をジワリジワリと1年半、ないしは2年かけて教えていくことができる。

もちろん、学校だけでできることではありません。アルバイト先でも、そのやり方ができなければ、首になってしまうかもしれませんもの、彼らは日本のやり方を覚えようと必死になります。

そこへ、ごり押しがまかり通ったり、それでいい目を見たりする人がいると、ああ、そうやった方が得なんだとなる。これはだめです。ですから、そういう人には厳しく対応せざるを得ないのです。当然のことながら、腹を立ててやめる人も出てきます。安くしろとか喚かれても譲りません。その金額なりのもの、あるいは頑張ればそれ以上のものが学べるようにしてありますもの。学ぶことに関して損得勘定ができる人なら、目先の勘定、いくら負けろ等とは言わないでしょうね、普通は。

というわけで、新学期が始まる前に、水面下での戦いは始まっています。この、ルール通りにやるという習慣が身につかねば、日本ではどこへ行っても、日本人との関係を作るのは難しいでしょう。

日々是好日

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昨日は寒かった…。桜の、開きかけた蕾も身を震わせて固まっていたでしょう。

2017-03-28 09:21:54 | 日本語学校
晴れ。

昨日は朝から冷たい雨が降りしきり、止んだのは帰る頃。やっと陽が出た…とほっとしました。寒さは、「真冬」並みでしたし。「春分」が過ぎてからのこの寒さ、皆、参ってしまいました。これからもきっと「冬」は、やってくるのでしょうね。

とはいえ、今日は一転、昼には15度くらいにまでなるとか(それでも例年より低めだそうですが)。もちろん、いつ(冬が)来てもいいように心づもりだけはしっかりとしておかねばなりません。

でも、でも、一応、季節では「春分」が過ぎたのですから、草木はそれを覚えています。「冬」に戻っただの、「春だ。春だ」とやかましいのは人くらいのもの。

「モクレン(木蓮)」の花が真っ盛りで、白やら紫やら、ピンクやらで、街は、すっかり明るくなっています。「ツクシ(土筆)」坊やも顔を出していましたし、「スミレ(菫)」の可憐な花も風に揺れていました。あとは満開の「サクラ」の姿のみが待たれます。

ご近所の「枝垂れ桜」は例年見事な姿を見せてくれるのですが、この花も、今のところ「一分咲き」といったところ。けれども、「サクラ」は油断できません。数年前、「一分咲き」か「二分咲き」くらいの「サクラ」の木の下で花見をした時、数時間後(お開きにするころ)に、幾輪も見事に花開いていてびっくりしましたもの。気温が急上昇するとこういうこともあるのです。

まったく、春のこの時期、秋の「モミジ」の時期、どれも目が離せません。「サクラ」も「モミジ」も、盛りはあっという間にやって来て、そしてあっという間に終わってしまうのです。そして後は「はかなきもの」は全て失われてしまった姿が残るだけ。まあ、考えてみれば、幹や根、枝とてもはかなきものと考えられなくはありませんが。

人生の盛りは永遠に続くという「信仰」は、日本では成立しません。なにせ、環境が環境ですから。

海からの「津波」、山からの「津波」もあります。「地震」も「噴火」もあります。島が生まれたり、消えたり、それこそ「諸行無常」の世界です。人が生まれて死ぬまでの短い時間に、このどれも経験したことがないという人など、日本にはいないでしょう。

ことに昨今は映像技術が進化し、臨場感溢れる体験ができるようになっています。これも、月日を経ても、忘れぬように、畏れを記憶に留めておけるようにという思いからでしょう。

さて、学校です。

昨日も数人が寒さの中をやって来ました。もとより,用事があってのこと。卒業生の方が多かったような気もするのですが。とはいえ、ちゃんと寮費や学費を約束通りの日に払いに来たのは感心。雨だから明日にしようとか、寒いから暖かい日にしようとか考えなかったのですね。

この分で来期からも頑張ってください。

日々是好日

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春休みに入りました。

2017-03-21 10:08:16 | 日本語学校
雨。

3日ほど暖かい日が続き、昨日など、18、7度だったそうな。それでも、「(サクラの)開花宣言」は出されませんでした。何となれば、開花したのは、3輪だけだったからなのだそうです。5輪か6輪開かねば、「開花宣言」は出されないとのこと。

気温も今朝、6時頃で、10度と出ていましたから、夜のうちに、花が、5輪といわず、6輪といわず、開き、今はもう、ここでも「開花宣言」が出されているでしょうね。

「サクラ」はさておき、昨日、自転車を走らせていますと、「コブシ(辛夷)」の花が満開になっているのに気がつきました。「ハナカイドウ(花海棠)」の蕾もぐっとふくらんでしましたし。

とはいえ、今日は朝が一番気温が高いのだそうな、それがだんだんと下がり、昼になると、9度、8度、そして7度くらいまで下がるのだそうな。もうこうなると真冬です。

朝のうちは多少濡れても、自転車で来られましたが、帰りは「行きはよいよい、帰りはこわい」となるのかもしれません。

さて、学校です。

先週、金曜日に皆で近くの水族館へ行き、そして今週からは「春休み」に入ります。

休み中は、教員もかわりばんこに休みを取ることになっています。けれども、学校には土日、祝祭日以外は誰かしらいますから、用事がある人は、9時から17時までなら、学校に来ても大丈夫。もちろん、学校で勉強しても大丈夫。わからないことは、そのときいる教員に聞けばいいのです。

休み前に一人、上のクラスに入れた学生がいます。彼は担任がいるときには来ざるを得ないでしょう。勉強は、学校でしてもよし、うちでしてもよし。ただ、わからない部分は聞かねばならない…ということで、他の学生よりは多少忙しい休みを送らざるを得ないでしょう。もちろん、頑張った分はきっと目に見える形で出てくるでしょうから、頑張り甲斐はあります。

日本語学校での2年間というのは、誠に以て不条理なもので、4月に来た学生も10月に来た学生も、同じように3月には卒業せねばなりません(大学も専門学校も4月入学ですから)。4月からの学生は、まあ頑張ればきちんと二年近くを勉強できるわけですから、いいとして、10月に来た学生など、一年と少しで結果を出さねばならないのです。

中にはそのことがあまりよく判っておらず、10月生として申請した人もいるようで、のんびりしている学生にはあらためて同国人の手を借りきて(通訳してもらって)そのことを告げねばなりません。…ハッとなる人はハッとなり、ならない人は、そのまま…なんですけれども。

特に大学に進学したいと最後まで頑張った10月生には、あと半年、いやあと三ヶ月か一ヶ月でもあったならと悔しくなるような思いをしたことがあります。なぜか、7月生よりも10月生にそれを感じることが多く、この三ヶ月と半年の差は私たちが感じるよりも大きいと見えます。

とはいえ、皆、今年度も無事に卒業していきました。最後の学生は(決まったのが)卒業式の日でしたからね、ヒヤヒヤものでした。

日々是好日
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皆で「葛西臨海水族園」へ行ってきました。

2017-03-17 17:52:42 | 日本語学校
晴れ。

今日は朝からいいお天気でした。きっと、この学年には「晴れ男」か「晴れ女」がいるのでしょうね。…と言いましたら、学校のスタッフの一人が「実は私が…」。そうだったのか…。

数年前、内モンゴルからの学生が多かったとき、どうしてこうも雨に祟られるのだろうと思われるくらい、課外活動となると、雨の日が続いていました。あの時は誰が「雨男」か「雨女」だったのでしょうね。

もちろん、そう言いましても、雨が少ない地域や国、あるいは雨季と乾季がはっきりしている国、またスコールが突然襲ってくることに慣れている国の人たちは、ポカ~ンとしていましたけれども。

さて、今日、皆で「葛西臨海公園」の「東京都葛西臨海水族園」へ行って参りました。

いつもは東西線の「行徳駅」集合なのですが、これで行くと遠回りになることでもあり、今日は、直接、京葉線の「葛西臨海公園駅」で集合としました。

大半の学生は、自転車で市川塩浜駅まで行き、それから電車に乗って来たようです。去年の12月に「ディズニー・ランド」に行きましたので、「(ディズニー・ランドのある)舞浜駅」の次の駅といえば、1月生以外はすぐにわかってくれました。1月生でも、アルバイトで市川塩浜駅の近くに行っている人もいたので、そういう人は「ああ」と言って、わかってくれました。

驚いたことに、行徳駅の近くから、市川塩浜駅まで歩いたという学生が一番早くやって来ました。で、お仕事です。水族館の入場料が560円ですから、それを来た学生からもらい、袋に入れてもらいます。

今日は暖かかったので、待つのもそれほど苦にならなかったようで、改札口から、噴水のあるところまで降りて、そこで待っていました。

いすに腰掛けて待っていると、「ハト」が恐れ気もなくやって来、大きな顔をして私たちの周りをウロウロしています。「ハト」と遊んでいるうちに、全員揃い(卒業生が1名入っていましたが)、それからのんびりと出発です。列はいつとはなく崩れましたが、それでも入り口で、皆が魚の帽子を被ったりして遊んでいるうちに皆追いついて、入場です。

皆が期待していた「魚に触れられる」という所へは入れませんでしたが、それなりに楽しめたようです。

思えば、今年の卒業生は気の毒でしたね。「水族館」へ連れて行ってやることができませんでしたから。卒業前、恨めしげに「私は水族館へ行きたかった…」と言われたことがありました。それで、今回の「水族館」となったのですが、聞いてみると、葛西臨海公園へ遊びに来たことがあるという学生が数人いました。これには感慨深いものがあります。

学生達のレベルも年々上がっているのです。レベルというと少し変かもしれませんが。

ほんの数年前までは、学校とアルバイトの工場という、つまり点と点で生活しており、おそらくわずかな楽しみというのも、皆で誰かのアパートに集まって騒ぐことくらいだったのでしょう。ディズニー・ランドへ皆と一緒に行っても、「後は自由行動(だいたい、1時か2時頃です)」と言うとすぐ帰ってしまい、ああ、もったいないという感じでしたもの。

それが、いつの間にか学校の課外活動とは別に、自分たちで、成田山や浅草ディズニー・ランドなどへ行くようになっています。ベトナムの変わりましたねえ。

まあ、一人では行けないと言う人もいますし、どこへ行ったらいいのかわからないという人もいるようですから、学校の課外活動というのは、おそらく必要なことなのでしょう。

もちろん、それだけではありませんが。

日々是好日
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また「開花予定日」なるものが、復活しました。

2017-03-16 08:32:41 | 日本語学校
晴れ。

きれいな青空が拡がっています。天空を仰いで、それからだんだん目を落としていきますと、一瞬雲かと思った辺りに、薄い薄い月が浮かんでいました、薄氷のようで、手に取れば、そのままとけてしまいそうでした。

こんな月、初めて見ました。

今朝もとても寒いのですが、この寒さも陽が高くなるにつれて、暖かさへと変わるそうで、早速、ここ数日途絶えていた「開花日予想」なるものが復活し、急に「春になりそうな予感」が…。変ですね。暦の上では疾うに春なのですけれども…。

それによると、来週末くらいが、開花日で、4月1日頃まで楽しめそう…になるらしい。

もっとも「サクラ(桜)」にも多くの種類があり、寒くても頑張れるもの、そよ風にすぐに靡いてしまうもの、まあ、いろいろですから、4月の中旬くらいまでは、ここでも楽しめるでしょう。

そして「サクラ」などの木の花が一段落すると、今度は目を地面に落とします。「タンポポ(蒲公英)」やら「スミレ(菫)」やら「オドリコソウ(踊り子草)」やら「ホトケノザ(仏の座)」やら…そういえば、花ではないけれども、「ツクシ(土筆)」も出てきます。

普段は何の変哲もない「草」が、途端に主役に抜擢されて華やぐような、そんな賑やかさで「一面の春」はやって来ます。もう少しですね。

さて、学校です。

昨日「N3」に入りかけのクラスに行ってみると、ベトナム勢(男子だけですが)4人が休んでいました。二十人にも満たないクラスでは、「4」という数はいかにも大きく、教室の中がぽっかりと穴が空いたようになっていました。

このうち三人は同じ学校から来ています。これからみると、一つの学校からほぼ同時期に数人入れてしまうというのは、ちと問題があるのかもしれません。ベトナム勢も、今は一人が何か言うと、皆「メダカの学校」の生徒のようについていってしまうのです。単なる集団心理かもしれませんが、もしかしたら、もうそれが習いとなっているのかもしれません。

ひと頃はスリランカ勢もそうでした。もちろん男子だけでしたけれども。リーダー的な男子が、あるいは年かさの学生が言ったことに対して、拒否はできなかったようです。その学生が、享楽的であったり、日本(この場合は学校です)をなめていたりしますと、「メダカ」たちは皆ついていってしまいますから、さあ、大変…でした。

けれども、最近はそんなのがあまり見受けられなくなった…女子が増えたからかもしれません。

すると、今度はベトナム勢(男子)です。ベトナム勢は集まってワイワイ騒いで、稼いだ金をみんな飲み食いに使ってしまう…という傾向が男子にはあるようで、高校を卒業したばかりの学生は、まだ顕著には表れていないのですが、やはり年かさの学生で、世間ずれを少しでもしていますと、すぐにベトナム式交友なるものの関係でしょうか、皆が引きずられてしまいます。

昨日は、そうでなければいいのですが。

もっとも、だからか、昨日は非常に楽でした。

真面目に授業に取り組めるようなクラスであれば、どこの国から来ている学生であろうと全く差はありません。が、その中間程度、つまり、「別に不真面目というわけではないが、特に真面目というわけでもない。できるというほどでもないし、それほどできないというわけでもでもない。頑張ればそこそこできるであろうけれども、それほど頑張れない」というベトナム人が多ければ、彼らにわからせるように説明するのはかなり大変なことになります。

それで、その説明の最中に、スリランカの学生は飽きてしまうのです。何せヒアリングがいいし、文法もそれほど日本語と違うわけではない。ということで、単語の意味さえわかれば、文意も何となくわかってしまうのです。きちんと、正確にわかったかどうかさえ問わなければ(わかったつもりになれるというのも、まだこの時期では必要なことですから)。使えることは遣えるようになるのです。

昨日はベトナム勢がいなかったし、単語の問題だけで、文法はそれほど難しいところでもなかった。何人かの学生を例に挙げて説明していくと面白いようにわかったようで、すぐに単語レベルの練習から、短文作りまで、スイスイと弾んでいったのです。ラク~というのが感想。

もっとも、このクラスのスリランカの学生、「ここがわからない。あそこがわからない」とはなかなか言わない。「わかった」という顔もしない。ところが昨日はそういう学生まで、私の顔を正面から見ようとし、説明を聞き、面白そうに文を作っていましたから、多分、それなりに達成感はあったでしょう。

ただし、彼ら。眠いときはだめですし、他の用事(スマホから離れられない人がいます)に引きずられている時もだめです。

昨日は、たまたま、いくつかの要因が重なって、うまくいったのでしょう。このクラスでは数回しかまだ授業をしていないのですが、初めて気持ちよく、楽しく授業ができました。彼らにしても、いつも強面でいる教師が今日ばかりは楽しげだったと思っていたことでしょうね。…本当にそうでしたけど。

実際、それほどベトナム勢とスリランカ勢(先ほども書きましたけれども、ある程度以上の学生は別です)を一緒に教え、それぞれに、ある程度の達成感、満足感を与えるというのは難しいのです。

日々是好日
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「ヒアリングが苦手」組と、「漢字が苦手」組。

2017-03-15 08:46:16 | 日本語学校
小雨。直に止むとのことですが。

今朝も寒く、学生達はいつ「サクラ(桜)」が咲くのと聞かなくなっています。暖かい日が続けば、「春、すなわち『サクラ』」と連想するのでしょうけれども、こう寒いとね。

いつごろでしたかしらん、河津桜の開花が取り沙汰され、埼玉でも咲いているのを見かけたのですが、あの「サクラ」今、どうしているかしらん。びっくりさせられて、慌てて縮こまっているのではないでしょうか。

さて、学校です。

卒業式も終わり、少しばかりガランとしてみえる…のは、毎年のことなのですが、もうすぐ二年生になる、一年生たちは、「N3」試験やクラス分けのことで話が持ちきりです…(それほどのことはないか)。

言語関係の試験というのは、ヒアリングのいい方がかなり有利です。コツコツ型の人よりも。聞き取れますから。それが日本にいて聞き取れるようになりますと、周りの日本人が話す言葉が耳に残り始めます。何度も聞いているうちに、単語や文も記憶できるようになるのです。

その反対に、聞く力がそれほど備わっていないと(ヒアリングは時間の問題です。いずれ、遅かれ早かれ、身につきます)、努力して覚えても、覚えた片端から消えていってしまう。せっかく日本で暮らし、ここでアルバイトもしているというのに、言葉が心に留まってくれないのです。

学校は一斉授業ですし、いろいろな民族、国の人が集まっていますから、先に聞く力が身についた方が、勝ち。大きな顔をし始めます。けれども、実はそれが落とし穴なのです。それが面白くなってしまいますと、ひらがなやカタカナを使わなくなる、漢字を覚えなくなる…なにせ、大変ですから(これは、彼らの口癖です)。

外国人にこういうのはナンですけれども、これが彼らにとっての錦の御旗。この印籠が見えぬかと…それで押し通そうとし始める

困るのはそれで、ある程度のところで通用してしまうことです。「N5」レベル、「N4」レベルの日本語力があれば、それなりのところでアルバイトできますし、会う日本人も、「日本語が上手ね」と言ってくれます。ただ彼らは進学したいと来日しているのです。働くために来ているのではありません、一応は。

そして、可哀想なのは、母語の関係でなかなか音が掴めないという人たち。聞いても聞いても「な」と「ら」が同じに聞こえる。「ま」と「も」の区別がつかない…。

言葉というのは、普通「読む」「書く」「聞く」「話す」の4領域と言われています。ところが、いつの間にか、「聞く」「話す」だけの人たちと、単語を覚え、「漢字」を覚えしても、なかなか「聞き取れないし、話せない」という人たちとの二大勢力が、クラスにできてしまう。

もとより、きちんとバランスよく身につけられる人もいるのですが、それは少数派。インド圏とベトナム人とは、どうも、この面で折り合いが付かないのです。

入学時に同じクラスであれば、まだしも、入学時に異なったクラスに入ってしまうと、後でクラス編成で同じになっても、互いに「こんなことも言えないのか」と思う組と、こんな漢字も書けないのか」と思う組との二つができてしまう。

面白いことに、インド圏でコツコツ型の人は、どの国の学生からも一目置かれていますから、「できる人」というのは別なのでしょう。

困るのは、いくら一生懸命聞いても、覚えても、(テストの時)成果がなかなか上がらないという人たち。それが半年経ち、一年経つと、私たちには、その「進化」が見えるのですけれども、本人は見えないので、それがまどろっこしくて仕方がない。辛くなってやめてしまうこともあるのです。どうも、自分は少しも上手になっていないと映るようです。

卒業するときになっても、そういう人はいるのです。

今年はどうかしらん。

日々是好日
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昨日は「卒業式」でした。卒業生たち、かなり緊張していたようです。

2017-03-14 08:21:52 | 日本語学校
小雨。

夜には北関東では雪になるかもしれぬとか。

昨日は「卒業式」でした。

在校生もきちんと定刻に手伝いに来てくれ(何人かは、支度が終わった後、皆が食事を始める頃にやって来、責められていましたが、それとてもアルバイトが終わってすぐに来たとのことで、決して誰も本心では文句を言っていません)、準備万端整ったところで、卒業生を迎えます。

卒業生の中でも、数人は、1時からなら…と思ったのでしょうね、一時きっかりにやって来た強者がいました。それは当然、責められます。一時に始まるのだから、一時に来てどうすると。

まあ、アタフタと席に着いたはよいけれど、もう既に皆で練習は終わっていましたから、ちとバツの悪い思いもせねばなりませんでした、式の最中に。

「送辞」も「答辞」も頑張って書いて練習はしていたものの、特に「送辞」を読んだ一年生の男子学生。もう上がってしまって、読み間違えるやら、舌を噛みそうになるやら…。こちらはハラハラさせられてしまいましたが、本人はもう必死です。それがわかるだけに、皆写真は撮りはしても、軽々しく笑うこともできません。

昨年来た「4月生」は、どうもこういうのが苦手な人が多く、真面目で一生懸命やるし、よく手伝ってくれるのですが、「一人で」とか、「皆の前で」というのになると、すぐに尻込みしてしまいます。中にはこの学生のように、そのときは「はい、頑張ります」と言うのですが、…緊張して、本番ではぼろぼろになってしまいます。

彼も、式の最中、「送辞」を読むということに心が囚われていたのでしょう、「卒業生起立」の時に、何度も立っていました。これは在校生の中では、(一人だけですから)目立つ…、しかも背が高いから、目立つ…。

で、ますます緊張するということになっていたのでしょう。どうかこれがいい経験となり、今年の専門学校入試か、大学入試か、あるいは他のことかもしれませんが、面接で失敗しませんように。まあ、何事も経験ですから。

「答辞」の女子学生は、やはり違いますね。場数を踏んでいることがよく判りました。

そして、写真撮影、パーティへと続きます。ここでも卒業生たちの「ちょっと一言」があったのですが、当てられる前から、私の席のすぐそばにいた卒業生、数度となくこちらを見て、「緊張です」と言っていました。

しかしながら、こういう「緊張」はいいものです。最後は、教員による愛の鞭、叩き回されての「船出」でしたし。

日々是好日
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今日は「卒業式」です。

2017-03-13 08:57:30 | 日本語学校
曇り。小雨が降ることもあるそうな。

今日は卒業式です。

残念なことに少し寒いようですから、国の晴れ着を着てくる人はちょっと可哀想ですね。学生達の大半は南国の人たちで、日本の冬に彼らの国の晴れ着を着るというのは、ちと酷かもしれません。

学校で着替えてもいいけれども…と言うと、「いいですか。2時間かかりますけど」「…それはちょっと。」ということで、皆、家から着てくることにしたようです。

スリランカの女性の晴れ着は、インドのサリーとは少し違うけれども、よく似ています。あれにそんなに時間がかかるのかしらんと思って聞いてみると、2時間という答えが返ってきましたから、私の方が驚いてしまいました。

もっとも、服だけでなく、他の装飾というか、髪のセットなどもするのでしょうけれども。

そんなことをスリランカの女子学生と話していると、ネパールの女性が、「私たちの服もそれくらいかかる、結婚式の時は4時間くらいかかる。」男子学生も、「結婚式の時の服なら、男でも2時間かかる。」

突っ込みがすぐに入ります。「結婚しているの?」「していないけれども、お祭りや儀式の時にそういう服を着たことがある」

言われてみれば、インド圏の人だし…マハラジャの服みたいなものなら、それくらいかかるかもしれません。

そうしているうちに、一年生が、「私も着てもいいですか」「えっ。何を」「着たいです。」

思わず、「だめだめ。卒業式は卒業生のためのモノです。送らなければならない人たちが、卒業生を喰うような服を着てはだめです。みんなはいつも通り、地味にね」

大半の学生達の国では、「卒業式」なるものは、大学を出る人だけが経験できるもので、そうでなければ、一生知らずに過ごすようなものなのです。この学校の学生達は大半が、高校を卒業してから来ている人たちで、(卒業式の)経験がないのです。留学生たちにとって、卒業式は、見るだけにせよ、初めての経験となります。

これも異文化なのかもしれませんね。

日々是好日
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「睡魔退散!」

2017-03-10 08:37:03 | 日本語学校
晴れ。朝からいいお天気。風もなし。

近所の「サクラ(桜)」の「花芽」を、もう「蕾」と言い換えた方がよさそうな気もするのですが、暖かい日ばかりではなし、「サクラ」の樹も用心しているのでしょう。

とはいえ、予報では後二週間ほどで、開花日がやって来ます。例年通りに「桜狩り」ができる日も、もうすぐです。

さて、学校です。

曜日によって、眠そうな顔つきの人が増えたり、減ったりするのですが、昨日、午後一番のクラスでは、そういう人が四人ほどみられました。きちんと勉強したい、けれども、睡魔に襲われたら、今日ばかりは…という人には、とにかく頑張れと、いくつかの手を打っているのです。…こういうウトウトは数分で立ち直れる場合もあるので…。

もちろん、こういう「手を打つ」っても、本人にやる気がなければ、意味はありません(「眠いから、眠気覚ましに、騒ぐ」となり、却って授業の妨げになってしまいます)。

勉強したい、でも…(ウトウト…とだんだん頭が重くなり…)くらいであれば、この眠気も一瞬のことですから、2、3分、ウトウトして、その後話しかけられたり、読みを当てられたりすれば、「睡魔退散」ができるものなのです。

数年前は、それほどやる気もない(勉強の習慣がなければそうでしょう。日本に来て急にやり出すかというと、まずそんなことはあり得ない)人がかなりいたので、勉強する人を中心に(そうではない人は、脇においておいて)授業をしていかねばなりませんでした。なにせ、差がありすぎましたから。
一年でも、たとえ半年でも真面目に勉強してきた人とそうではない人とは、嫌になるくらい差が出てきます。学校でそれほど真面目に勉強せずとも、すぐ話せるようになるインド圏の人でも、単語の量は日常会話で終わっていますし、文法も、「初級文法」の使い回し程度のモノなので、真面目に勉強してきた人と一緒には勉強させられないのです。

まず読めないし、ひらがなを拾い読みしてもおかしなところで区切ってしまうので、何を言っているのか、聞いているだけではこちらにもわかりません。「初級」ならいざ知らず、「中級」に入ってきますと、「読解」的な要素がだんだん増えてきます。「字」を知らないと一緒には勉強できないのです。

もし、「研修生」のように働くことだけが目的であるのなら、日常会話がある程度できればそれで十分という仕事先もあるでしょうけれど。何せ、「進学」が留学生たちの目的なのですから。

とはいえ、今は下のクラスの学生でも、大半は、きっちりこちらを向いて勉強しているのです。そして時に「ウトウトしてしまうだけ」であるならば、こちらとしても手は尽くす…義務がある。

まあ、そうでない人はいつの時もいますから、多少、それはそれでしようがないことなのかもしれません。面接して選んで来ても、来日してからの変化、あるいは来日時に彼らが背負っているものまでは見えませんもの。

というわけで、昨日、あのクラスでは、「眠いね」「いいえ、眠くないです」「まだ眠いね」「いいえ、もう眠くないです」を幾度かくり返してしまいました。[


日々是好日
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「『四季』がある」とは言うけれども…。

2017-03-08 08:49:33 | 日本語学校
晴れ。

今日が寒さの底になるであろうとか。朝6時には、ここでも3度ほどまで下がったとか。そして9時には6度くらいになるとのことでしたから、今は5度くらいかしらん。

寒いですねえ。暖かい日が続き、この分では桜が早く咲くかしらと思っていたのですが、やはり予報通り、三月の下旬ころになりそうです。

さて、学校です。

最近は、学生達の質問が「雪」から「桜」に変わってきました。もう今年は、「雪」が望めないであろうとあきらめたのでしょう。だって、暖かい日が続きましたもの。ところが一変してこの寒さです。もしかして…などと淡雪のような期待を抱く人も出てくるかもしれません。

南から来た人たちが多い学校ですので、よく「四季」の話が出てきます。彼らの感覚の中にある季節と、日本のそれとがかなり違うからでしょう。日本のように四季が、わずかなりともある国でも、ちと違うような…四季と言うのはこじつけであるような気がするのですが、彼らはなかなか納得しません。

雨季と乾季がかなりはっきりしていれば、植物相も異なってきますし、四季があるといっても大半が夏で(日本人の感覚で言えば)、それに短い春と秋(たったそれだけの気温の差ではそれを「春」といったり、「秋」といったりできるのかという疑問も出てくるのですが)がくっついており、それよりもまた短い、冬とは言えぬような冬がある…。

もちろん、疑問を呈してはみます。それが「冬ですかしらん」と。

もちろん、「冬である」と言います。「だって、寒いから」「ふむふむ」

日本の場合、ほぼ三ヶ月毎に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と呼ばれるような頃があり、その前に「節分」という祝い事をします。各季節の盛りには「春分」「夏至」「秋分」「冬至」がありますし、それから徐々に季節が移りゆくのが目に見えるように肌に感じられてきます。

この「二十四節気」なるものも、古代中国の中原地帯に住んでいたの人々が、その地の気候からそれを考え出したのでありましょうし、何でも、これで、太陰暦のずれを正したとか(詳しいことはわかりませんけれども)。今は、彼の地は乾燥地帯…のようなイメージがあるのですが、当時はどうでしたかしらん。

きっと緑に溢れ、動物達が謳歌していたような地であったのでしょうね。とはいえ、大陸の内陸部、海からは遠く離れた地。日本の気候とは違って当然なのですけれども。

だからでしょうね。「梅雨」という感覚がないのは。それに同じように四季があるとはいえ、日本のほうがずっとやさしい気候であるような…そんな気がします。

そんなことを言ったら、「火山はどうだ、地震はどうだ?自分たちの土地の方がずっといい」と彼の地の人たちに言われそうですけれども。でも、どの地であれ、住めば都ですからね、私たちにはここが一番いいのです。…もっとも、みんなそう言います…当然ですね。

日々是好日
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『親子丼』(のDVD)は、受けた…。

2017-03-07 08:52:13 | 日本語学校
曇り。夕方から雨になるそうです。

また冬に逆戻りです。…寒い。

「ウメ(梅)」の花が咲いた、「モモ(桃)」の花が開いたと、春の足音が近づいてくるのを力強く感じていたのに、「北風将軍」がまた頑張り始めたようです。春は、あの甲冑を纏ったおじさんと比べると、…ちょっと弱々しく見えるかな…。

でも、お日様がいる。お日様が少しずつ力を増していけば、「北風将軍」にご遠慮いただけるでしょうし…。けれど、春の次は猛暑の夏ですねえ。それもちと困る(…などと勝手を言ってしまいます)。次を、次の次を常に考えていなければならない…のが、四季のある国の悲しさ…。日本人もなかなか大変ですねえ。

さて、学校です。

「親子丼」の作り方が受けました。いつもはこうまで受けると思っていなかったので、「和菓子」を見せて、それで仕舞いにしていたのですが、魔が差したというか、つい見せてしまったのです、成り行きで…(余分なものを見せると想像もしない発展になって授業が中断させられることもあります。それで見せるとしてもせいぜい二つまでと決めていたのですが)。まあ、こういう「魔」なら、大歓迎かもしれませんけれども。

「親子丼」の作り方を説明した文章を読んだ後、すぐ見せたのです。が、文章を読む前に、「『親子丼』を知っていますか」と聞くと、確かに1名、スリランカの女子学生が「大好き」と言いましたっけ。「作れないけれども、(アルバイトの)賄いで食べたことがある。とてもおいしかった」と言っていましたっけ。

まあ、一人がそんな反応を示して、「『親子丼』とはいかなるものであるか」を、話した後、(文章を)読んだわけで、自然、皆の「知りたい気」も高まっていたのです。その問題を解いた後に、見たので、興味津々だった…のは確かだったでしょう。

「卵を割る」とか、いくつか本に書いてあった言葉が出てきましたし。そのたびにあっちからも、こっちからも、「ああ(そうか)」という言葉が聞こえてきました。

見終わってから、「作ってみてね」で、うまく「親子丼」の話題から離れられたし、御の字でした。

とはいえ、(ビデオを見た後)いつもこのようにうまくいくとは限りません。

「和食」が受けたときもありましたし、「和菓子」が受けたときもありました。その反対に、見せても、まだ機が熟しておらず、シラ~とさせただけのときもありました。そのときには手早く片づけ、「アハハ、あまり面白くなかったね」と誤魔化してしまいましたけれども。

これには学生達のアルバイト状況が関係してくることもありますし、交友関係、日本でのその他の経験が絡んでくることもあります。ですから、ある意味では、(見せる者に関して言えば)出たところ勝負という面も否めないのです。

なかなかこちらの思い通りには参らないものです。まあ、授業なんてのもそうなのでしょうが。計画通りに流せたとしても、あくまでそれは表面上のこと。それで成功と思わない方がいいのです。その反対に、いろいろと学生側から意見がで、授業案なんて放り投げ、そのまま学生たちに身を任せて流れていった方が良い場合もある。その方が発展性があり、学生の記憶にも残るというわけです。

もとより、そういうのは、学生がある程度日本語力がついてからのことで、そのころにはアルバイトでの経験も積んで、いろいろな疑問も持ち始めていますからね。その疑問を解くきっかけになったりもするのです・

まあ、それまで、頑張って勉強してくれるといいのですけれども。

日々是好日

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作文の時間…

2017-03-06 09:19:56 | 日本語学校
薄曇り。うっすらと陽は出ています。少しずつ雨雲が近づいているそうですが。

休日に自転車を走らせていますと、あちこちで春の花が咲いているのに気づきます。「モモ(桃)」「コブシ(辛夷)」「ボケ(木瓜)」「ユキヤナギ(雪柳)」、「 ラッパスイセン(喇叭水仙)」も大きな花を咲かせていました。

木の花が多かったのも、春が来たという感じがしていいですね。

さて、学校です。

一応、漢字練習の時間に、みな、練習はしているのですけれども…、それがなかなか使えるまでにはいたらない。本来ならば、(漢字を)使うための練習にもなるはずであろう「作文の時間」においても、また然り。まずは「書かせる」ことが一番大切というわけで、それほど「漢字」に固執するわけにはいかないのです。

国によってか、あるいは個人的なものなのか、「書く」ことにアレルギーを抱いている人も結構いて、「作文」と言うとすぐに「いや~」となることもある。

おそらく、「先生、あのね」というふうに「何でも書いていい」という教育を受けてきてはいないのでしょう。オトナ子供のような作文ばかり書かされていれば、「いや~」となるのもわかるような気がする…。

というわけで、「作文」の時間は、まずは「書く」ことに対するアレルギーを取り除くことから始める、いや、始めざるを得ないのです。もちろん、クラスによってはそれが必要な場合もあるのですが。

以前の、とある時期のベトナム学生は、ほとんどが「書けなかった」…。で、一対一で、「昨日、何があった?」、「何時頃?」「誰と?」「そのとき楽しかった?」というふうに、まるで誘導尋問です、が、これをやらざるを得なかった…。だって、30分でも、1時間でも、ずっとそのままでいるのです、放っておくと。

あれ以降、これほど「緊縛状態」になる人たちは出てきてはいないのですが。だって、誰だって、言いたいことはあるでしょう。それを書くだけの作業なのですから、それほど大変なわけがない。

で、注意として、せいぜい、タイトルに即した、二、三の漢字と、後は「私」と「行く」「来る」くらいは必ず漢字で書くことくらいしか言えないのです。

日本人にとっては、ひらがなだけ、カタカナだけというのは読みづらいのです。適当に漢字が泳いでいないと、意味がつかみにくいのです。

できれば、彼らにもそうなってほしいのですが。せめて、一文に一字くらいはほしい…のですが、まだちょっと早いかしらん。

日々是好日
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昨日、「ひな祭り」をしました。皆で、千代紙で「内裏雛」を折りました。

2017-03-03 08:29:27 | 日本語学校
晴れ。

快晴。昨日の夜まで空をおおっていた雨雲も通り過ぎ、今朝は青い空がどこまでも拡がっています。しかも空気は昨日の雨のおかげでしっとりとしていますから、本当に気持ちがよい。風も吹いていませんし。

ただし、こうなりますと、この頃特有の花粉が飛び回るんですよね。昨日の雨で落とされた分まで空中に漂い始めるでしょうから、二倍の花粉に悩まされることになる。まあ、自然のやることに文句をつけても始まりません。それ相応の防衛作業をするだけです。

さて、今日は三月三日、上巳の節句、桃の節句、ひな祭りの日です。

学校では、昨日、皆で千代紙で「内裏雛」を作り、先にお祝いを済ませました。

この「内裏雛」作りですが、服の色というか、色の合わせ方というか、本当に皆違うのです。違うと言っても、皆それなりに美しいので、感じ方の国の違いというか、民族の違いというか、そんなものなのでしょうけれども。

日本人からすると、これは「男の色」であり、「女の色」であろう…なのですが、まるで男女が逆になったような「男雛」「女雛」になっていることも少なくないのです。

この学校もはじめの頃は中国からの学生が多かったので、それほど驚くことはありませんでした。ところが、東南アジア、南アジアからの学生が増えてきますと、へええと驚かされることも増えてきます。その一つが、この「ひな祭り」の時であり、「七夕」の時なのです。

最初のころは、(男女を)間違えていろと思い、「男雛の方が云々ですよ」なんて言っていたのですが、答えは「これが男雛です」。…しまった…だったこともあり、今ではいつも先に「それはどちらですか」と問うことにしています。

初めて折紙をした者、服までは何とかスムーズに折れても、顔書きで四苦八苦している者(こっそりとほかの人に書いてもらった輩もいたようです)、髪型に凝る者、いろいろでした。

彼らの人形の髪型を見ていますと、彼らの好みがよくわかります。これもなぜか男子学生なのですが(女子学生は男雛の髪には拘っていません)、韓国ドラマの主人公のようであったり、アニメの主人公から来ていると思われるものであったり…。これを見ると、どうも今は男子の髪型はツンツン系が好まれているようです。

これも面白いことに女雛の髪型は毎年ほとんど変わりがないのです。変わるのは男雛の髪型だけ。しかも凝るのは男子学生のみ。他はスルリとやり過ごせた男子学生も、なぜか髪型だけは、はさみで丁寧に切っています。…凝るほどに黒い千代紙の領域が狭くなり、さじを投げてしまう…人もいたようですが。まあ、初めてのことですから、失敗は付きもの。失敗したらやり直すしかない…。

しかしながら、これから見ると、若い男子は服よりも靴よりも、髪型の方が気になっているような気がします。もちろん、個人差はあるのでしょうけれども。

日々是好日

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