みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

穏やかな筑波嶺

2013-10-28 19:58:32 | 俳句

戦後60有余年の社会の基層を成していた平和主義が、根底から覆されようとしています。怒涛の勢いです。NHKの最高人事も政権が牛耳ることになりました。マスコミを支配下におけば、民の心も政権の思うがままに変えられます。もう既に半ばはそうなってしまっていますが。

海外へ原発(=核)を売り込み、隣国には戦争を仕掛け、核と軍需による資本の増殖を先導するのに躍起となっているアベ政権。総理の顔がヒトラーの顔とダブってきました。

昨日に続いて抜けるような青空が広がった今日。この国を襲っている暗雲を暫し忘れて俳句の会に参加し、瓦谷の雲照寺付近を吟行しました。境内に多い松が綺麗に手入れされています。赤蜻蛉が低く飛んできました。

     赤蜻蛉止まりて石の気息めく

薄紅葉の野の向こうに、筑波嶺が穏やかに見えます。この国の穏やかな平和が脅かされている現実との対比を思わずにはいられません。

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