hKさんの病院行きに付き添った。腰痛と下肢の痛み・痺れ・脱力が続き、自宅内での歩行も困難になっている。「変形性腰椎症」という診断は既に出ているが、今日のMRI検査で「腰部脊柱管狭窄症」も判明した。加齢に伴って脊髄骨が変形し、中を通る脊髄(脳と共に中枢神経を成す)を圧迫しているのだ。
消炎鎮痛剤に加えて、血行改善薬が処方された。hKさんの腰部脊柱管狭窄は、程度が重い。「薬が効かなければ、骨を削って脊髄圧迫を解く手術を考えることになる・・」と、医師は口籠るように呟いた。事は中枢神経に関わる。治療法の選択も難しそうだ。
夕方、hKさんから電話があった。服薬後に痛みが緩和したので、台所に立って煮物を作ったのよ、美味しく食べれたわよ、と明るい声だった。対症療法も大切な治療であることを再認識した。