生き延びること

2014-02-06 19:55:47 | Weblog



「生き延びてやる」と思ったのは、

わりに究極的な危機的状況の中だった。


その状況を・・・・今、説明する気になれないから、しないけど。


それでさ、その時・・・

変な言い方だけど、本気で自分がそう思ってるって、すごく実感したんだ。

「これを乗り切って、生き延びてやる」って、

心の中で大声で叫んでいた。

後で冷静に考えて、ちょっとあきれたけど。


どうしても厭世的な考えに行ってしまう自分、というのを俺はいつも認識していて、

駄目だそれじゃ・・・・と思っているのだけれど

心の奥底では「生き延びてやる」なんていう意思があったんだ。しかも、けっこう強烈に。


これは「生存本能」みたいなもの・・・なのかもしれない。


野生動物・・・・カラスとか・・・あと昆虫とか、どんなものでも

もしかして、いつもいつも自然に

「生き延びてやる」的な思いで、生きているのかもしれない。

いや、きっとそうだろう。

それが「生物」としての、自然なあり方なのだろう。


現代社会は生きにくい・・・ようで、生きやすい。

いや、

生きやすい・・・ようで、生きにくい。

どっちかな?


どっちかわからないけど、とにかく複雑怪奇であることは確かだ。

そんな中で、「生きることの意味」は・・わかりにくい。

でも、

「生き延びてやる」って思ったときの感触は、忘れずにいようと思う。


俺だってシンプルに「生き物」なのだ。


これからも、これからも。


タフに、生き延びてやる。








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コーヒー&シガレッツ「BEAR’S BLANKET」

2014-02-05 19:59:32 | Weblog

コーヒー&シガレッツは素敵なバンドである。

素敵なだけではない、強靭で、しなやかで、ひそかに茶目っ気がある。

先日の「夜想」でのROCA’66のライヴはコーヒー&シガレッツと一緒で、

彼らの新しいCDが発売されたばかりのタイミング。

とても良いライヴだったし、

帰ってからCDを聴いて、とても良かったので感想をば、

ここに記す。


コーヒー&シガレッツの最大の魅力は思うに、

全員が一体化したリズムの塊となって驀進する、そのダイナミズムにあるだろう。

前のめりなグルーヴ、性急な、生き急ぐ感じ。

ギターソロがまた聴かせる。正攻法のロック・ギター。最高級の腕前。

そんなゴリゴリの音のイメージとは裏腹に・・・

歌詞を聴いていると、とてもキラキラした、切ないロマンチシズムが

爆発しそうになっている。

カタカナ英語をふんだんに織り交ぜた、あの懐かしい「ロック」な感じ。

そこで歌われるのは、

ボロボロになりながらも明日を目指す男の、「物語性」の提示。

裏通りのシネマのような、ざらついた世界。

そんな歌を、あの物凄い声で歌うのだ。

あの声。

いちばん目の粗いヤスリで、コンクリートの壁を削ってるみたいな声。

しゃがれ声でもない、独特の、独特過ぎる声。

どんなにバンドの音量がでかくても、決して埋もれてしまわない声。

どんな言葉も、ハードボイルドと化す。

全員がモッズ・スーツで決めた服装も、ずっと一貫していて潔い。

グレッチ・ギター、フェンダー・テレキャスター、アンプはヴォックスAC15、AC30と、

どこまでもスタイリッシュでお洒落だ。

このCDアルバムにはそんな彼らがまるごと、キチッと記録されている。

おそらく、時間をかけて、丁寧に録音されたものなのだろう。

とてもいい出来だ。

お気に入りのロックンロール・レコードが、また一枚増えたぜ。

コーヒー&シガレッツ、新譜発売おめでとう。

かなり初期から君らを知ってる俺としては、とても嬉しい限りだよ。

また一緒にライヴやろうぜ。





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