散文詩 2014 夏

2014-07-25 19:44:35 | Weblog




幹線道路は「とにかく何処かへ」と逃げ出す人々の行列


君の「兎っぽい瞳」も この頃では暗く沈みがち


小さな声で発言したって誰も耳を貸してくれやしない


僕らの手は汚れたままで


どこで浄化すればいいのかってことすら わからない


決定的に大事なものを失ったまま 川は流れ続けている


もうあの頃とは違うんだ、


君はもう そのことを知ってしまったんだね?


僕等は少なくとも 自分の身くらいは守らなきゃいけない


映画みたいにエンドマークが降って来るような世界じゃない


そこかしこで囁かれているのは


愛の言葉じゃなく 陰謀論


倫理でがんじがらめにされた武器たちを解放してあげたいのかい?


誰がどんな風に生きようがそりゃ 勝手だけどさ


君だって僕だって自由なことに変わりはない


「愛」の市場価格なんて暴落したままで復活の兆しもない


そう


天文学者達は今年もペテルギウスの話をしてるよ


僕は今でも切れ切れの夢の中で非現実的な君と会うことがある


いつかすべての出来事を懐かしく思うだろう



いつかそんな日が来るだろう

























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