幹線道路は「とにかく何処かへ」と逃げ出す人々の行列
君の「兎っぽい瞳」も この頃では暗く沈みがち
小さな声で発言したって誰も耳を貸してくれやしない
僕らの手は汚れたままで
どこで浄化すればいいのかってことすら わからない
決定的に大事なものを失ったまま 川は流れ続けている
もうあの頃とは違うんだ、
君はもう そのことを知ってしまったんだね?
僕等は少なくとも 自分の身くらいは守らなきゃいけない
映画みたいにエンドマークが降って来るような世界じゃない
そこかしこで囁かれているのは
愛の言葉じゃなく 陰謀論
倫理でがんじがらめにされた武器たちを解放してあげたいのかい?
誰がどんな風に生きようがそりゃ 勝手だけどさ
君だって僕だって自由なことに変わりはない
「愛」の市場価格なんて暴落したままで復活の兆しもない
そう
天文学者達は今年もペテルギウスの話をしてるよ
僕は今でも切れ切れの夢の中で非現実的な君と会うことがある
いつかすべての出来事を懐かしく思うだろう
いつかそんな日が来るだろう