エンジンを停めたトラックの運転席で、
屋根に雨粒の落ちる音を聞いていた。
何故か俺は昔からこの手の音が好きで、
他には
キャンプに行ったテントの中で聞く雨の音とか、
屋根裏の部屋で、屋根に当たる雨の音。
屋外で、傘をさしていれば傘に当たる雨つぶの音。
雨、という状況自体が、好きなのかもしれない。
雨、といえば・・・・
俺がランブル以前に、広島県福山市での中学時代に、
友達のヴォーカル「どいけん」と一緒に、生涯初めて組んだバンドの名前は、
そういえば当初は「THE RAIN」だった。
どいけんが付けたのか、俺が付けたのか・・・どっちだったかな。
でも、この名前は何だか気恥ずかしくて、
後年、「草戸千軒」に改名した。これはどいけんの命名。
でも今思えば「THE RAIN」も、そう悪くない。
特に、「OASIS」の前身バンドの名前が「THE RAIN」だった、
というのを知ってからは、なおさら・・・
「悪くないじゃないか」と思っている。
しかし、「草戸千軒」のほうがもちろん、いい。
これは福山で発見された、日本最古の集落の遺跡の名称。
俺はとにかく「古いもの好き」で、
それの出発点みたいなのがもしかして、ここにあったのだろうか?
・・・とか言ってみたりして。
ところでこの「草戸千軒」というバンドは、解散していないので、
今も存在する。
いつか、活動再開する日が来るかな?