君は「大人のふり」なんか、しなくてもいいよ、
そんな背伸びしてまで。
見回せば誰も彼もが子供で、
もちろん、自分自身も例外ではない。
でも僕は、そんなのが嫌で嫌で、
そういう世界から脱却したかったんだ、ずっと。
それにしてもさ、
きっといつの時代でもそうなんだろうけど、
子供が子供なんかつくってどうするんだよな、とか思うんだけど、
そんなの、余計なお世話だろうし、
遥か太古の人類だってね、もしくは遠い未来の人類だって
きっと、そのまんまなんだぜ。
それはつまり、「誰も大人になんかなれない」ってこと。
僕は子供の頃ずっと、
自分が子供だ、という事実に耐えられない思いだった。
今は、結局誰もが「子供」のまま・・・・・・・・・なのかな、って思って、
がっかりしたような、ほっとしたような、よくわからない気持ち。
世間を、「幼稚なレトリック」がまかり通る。
自己弁護、自己擁護、自慢、わがまま、一人占め、自己中心、みえすいた嘘。
「大人」なんかもう、どこにもいない。