高橋幸宏、逝く。

2023-01-15 17:53:41 | Weblog

高橋幸宏さんが遂に逝ってしまわれた。

いろいろと寂しい。

YMO関連の動画をYOTUBEで見ながら偲んでいる。

 

これでYMOはもう、この地上から消え失せてしまった。

 

「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が大ヒットしていた頃、

僕も実はそのレコードを、頻繁に聴いていた。友達が入手したのだ。

ただ、もうそれは圧倒的に新しいもの、

そして世間で大流行しているもの、としてナナメに聴いていた。

こういうのって・・・苦手だな、と薄々思いながら。

しかしあの頃、

年代が上の人たちの中には、あの「はっぴいえんど」の細野さんと

「サディスティック・ミカ・バンド」のユキヒロさんが

こんな音楽を演っている!!!という驚きがあったかもしれない。

そして、得体のしれない美男の、坂本龍一。

 

僕は素直に、生ドラムが不思議だった。

この音楽に何故生ドラムが必要なのか?と思った。

それはずっと後後まで思ってたことで、

特に「クリック」の存在を知ってからは、

「クリック」に合わせて叩くのに、何故???????と

思い続けていた。

 

でも、この生ドラムの存在はとてもとても大事だったのだ、

と今では思う。

これがあるから、リズムを完全ジャストの「クリック」に支配されないし、

音楽全体に「人の気」みたいなものが通っている。

リズムマシーンなんてものはあーた、所詮リズムマシーンでしかないのだ。

 

僕がYMOの素晴らしさを素直に楽しめるようになったのは、

だいぶ大人になってからだった。

「圧倒的」にしか見えなかった彼らも、実は僕と同じ人間で、

コンプレックスや苦悩や焦燥を抱えていたのだ、

ということが理解できるようになってからだ。

 

 

 

しかし、高橋幸宏、なんていう人は「粋」のカタマリで、

「東京人」で、お洒落で、センス良くて、

しかも「技巧派ドラマー」で、デザイナーで・・・・・・・・・

羨ましい、の一語に尽きる。

 

我が事のように親近感を持って想像するのだが、

さぞかし・・・・・

「死んでしまう」のが悔しかったであろう、と思う。

 

 

 

周囲の人の喪失感も、半端ないであろう。

 

 

 

ユキヒロさん・・・・ゆっくりお休みください。

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