地図に無いような道を行くしかない・・・としても。

2022-08-02 20:54:01 | Weblog

20歳の男の子と一緒に、一日中トラックに乗っていた。

何でか?と言うと、新人の運転手に道を教えたりしていたのだ。

20歳の男というのはしかし、驚くほど何も知らないのだな、と感慨深い。

あれもこれも知らない。

いや、決して馬鹿にしてるわけではない。見下してるつもりもない。

考えてみたら俺だって20歳の時は・・・・・・・っていうか

20歳の俺はもっと無知で、無力だった。

今振り返ると冗談抜きで恥ずかしくなる。

穴があったら入れたい・・・ではない、入りたい。

本当に本当に、世間の常識的なことを何も知らなかったし、

実用的なことは何一つ出来なかった。クルマの運転も出来なかった。

バイクの免許もなかった。原付の免許だけ持っていた。

人見知りだったし、音楽についても、まだ齧ったくらいの知識しかなかった。

楽譜も読めなかった・・・・あ、今でもそれは読めねえや。

時計の電池交換も出来なかった。

そして、文学というか・・・活字の世界のこともまだ全然だった。

でも楽しかったな、とにかく、自由で楽しかった。時間なんか、有り余るほどあったし。

今?・・・・今はあまり、自由ではない。

自分の時間も、あまり ない。

でもあの頃に比べると、「自分に出来ること」が、かなり増えた実感がある。

いちおう、成長してるのだ。

そう言う意味では、あの頃より今の方が自由だ。

人見知りなんか、もうしないし

クルマだって運転できる。

自分のバンドを率いているし、

働いて、何とか自分で喰えるだけの稼ぎは得ている。

「モテたい」ような願望も、今はもうない。

すごくいい、と自分で思える「歌」が、作れるようになった。

20歳の頃は、逆立ちしてもそんなことは無理だった。

 

俺が20歳だったのはもう35年も前のことで、

その間に、いろいろなことを無駄にしてしまった。

無駄な時間も使ったし、浪費もした。

道に迷いまくったし、袋小路で立ちすくんだことも多かった。

数え切れないほど・・・恥ずかしい思いをしたし、失敗も数多くした。

でもそれはそれで、しょうがないのだ。

 

そして今の自分を客観的に考えてみたら

やっぱり相も変わらず 道に迷っては、いる。

「不惑」というような年齢時期はとっくに過ぎたのに、

戸惑って(とまどって)ばかりだ。

 

だってさ、「MOTOR BIKE DIARY」の歌詞で言ってるように、

”地図に無いような道を行くしかない”のだから我々は。

 

 

 

 

そして迷いまくった挙句の果てに、

我々はいつか帰るのだ「家」に。

 

 

 

 

帰るべき「家」って何処なんだろう俺にとっての?????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸山ハイツ?(←まだ言ってる)

 

 

 

 

コメント (2)
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