カナシミガ モシモ アメナラバ

2017-09-20 21:38:04 | Weblog

哀しみが もしも 雨ならば

今すぐに 止んでくれは しまいか


「雨男」である 私の上に

恒久的に重たい雲が かかっているのなら

君の鼻息ひとつで そいつを

吹き飛ばしては くれまいか


嗚呼そんな風にしか願えない私は

真夜中のうちに降った雨のせいで 路上に溜まった水に足を取られて

立ち往生している薄汚れた野良猫に過ぎない



君よ

雨など とうに 止んでいるのだ


ただ君がそれに



気付かないだけ



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする