60年代と、90年代。(そして、2010年代。)

2017-09-07 20:57:04 | Weblog


昔・・・というか、もっと若かった頃は

1960年代こそが最高に面白くて魅力的な時代だと思っていた。

ミニスカート、公民権運動、アポロ計画、ケネディ暗殺、東京オリンピック、初代ウルトラマン・・・・・・・

と挙げていけばキリがないから洋楽(英米)ロックに話を絞る。

1960年代は、誰もが認める、「ロックの黄金時代」だった。

その中でも一番影響力があり、一番凄かったのはやはり、ビートルズの楽曲とストーリーだろう。

彼らは、完全に60年代を席巻した感がある。

ストーンズもやはり、60年代が凄かった。ストーンズに関しては70年代も凄かったのだけれど、

80年代に入ると「スタート・ミー・アップ」を最後の花火みたいにして、以降は急速に

面白くなくなってしまった。「最強」とか言われ始めた頃からだ・・・・個人的な意見だが。

そしてジミヘン、ドアーズ、ジャニス。彼らはみんな凄かったけど、70年になったら・・みんな死んだ。

ビートルズも70年に消えた。(80年にはジョンが消えた。)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドも60年代の華だ。

他にもいっぱいある。ありすぎて、今は割愛する。

ロックにおいて1960年代を超える盛り上がりとか革新は、有り得ないだろう、と僕は無邪気に、

本当に信じていた。


・・・・・・・・・・・・だが実は今の僕は、

1990年代の方が魅力的に見えてしまう。


ロックの話をしているのだが、ちょっとだけ逸れて、1990年前後は、政治的にもすごい時代だった。

80年代末の天安門事件くらいから始まって、ベルリンの壁崩壊、ソビエト連邦崩壊、

湾岸戦争勃発。オウム真理教の無差別テロ事件や、阪神大震災も含めて激動の時代と言って差し支えない。


・・・・ロックに戻って、ガンズの登場はやはり80年代後半なのだが、このへんが導火線。

同時期にエアロ再出現。

90年代に入り、ソニック・ユースのメジャー進出、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの大ヒット、

オアシス登場、レィディオヘッド登場、グリーン・デイ登場、ランシド登場。

マイブラ猛威を振るう。ペイヴメント登場。忘れちゃいけない、ダイナソーJR登場。

ベック登場。ニルヴァーナ・・・・登場。(ホールも登場。)

そして94年、カート自死。

ジョン・スペンサー・ブルーズ・エクスプロージョン爆発。

フレーミング・リップス大ヒット。

(時系列的には少し、前後する。)

他にも他にも、いろいろいろいろ、あるのだが

僕が集中的に愛する90年代のバンド達の動向だけ挙げてみた。

おお、でも、すごいな、ほとんどのバンドが

2010年代の今でも活動継続してるではないか、ニルヴァーナは無いけど(←当たり前だ)。


でね、

ふと思いついたんだが、俺達が若かった頃って、大体、1980年代とかなんだよね。

で、大雑把に、その20年前が1960年代。

そう考えると

今は2010年代で、その20年前は1990年代なんだな。


2017年の今、アメリカのMTVでちょっと前から、1990年代のロックばかりを流す番組が始まったらしい。

世間・・っていうか欧米ロック世界では90年代ブームなのだそうだ。

それ・・・・よくわかる気がする、個人的に。


懐古的になるのは生産的ではないよ、という意見もあろうが、

でも、いつまでも1960年代の事言ってるよりは未来志向だよな。


でも本当の本当は、

20年後に「2010年代の今」が再評価されてもおかしくないように、

必死で、死ぬ気で、藁にもすがるような気持ちでロックせねば・・・・・・と思うのだ。






って言うか今、評価しろよな。



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