真夏

2011-07-21 21:04:39 | Weblog


真夏はいつも素敵だった。


そんなことあったっけ?みたいな顔をして

歩き去る黒猫みたいに

素っ気なければ素っ気ないほど

そういうのは俺の心を打つのだ。


今に始まった話ではない。

俺達は悲しくなるほど時間を無駄遣いして、

後戻りできないことにさえ、かすかな喜びを

見い出していた。


かつては輝いて見えた ほんのささやかな光なんて、

空中分解してしまったオービターみたいに今や、

影も形もないように見えるけど、

空気の底のそこかしこに

ばらばらになった「それ」の

破片のそのまた粒子が潜んでいる。

そのことを俺は、忘れないように生きて行かなきゃならない。

切にそう願ってるけど、

この先どうなるか、なんてわからない。


だって、100年後に俺達はどうしてると思う?

たとえ150年経ったあとだって

俺達は俺達でしかない。


もしそうでないなら俺はよろこんで全てを・・・・・・・


いや、やっぱやめとくよ。








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