まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

神仏霊場巡拝の道~和歌山駅前「多田屋」にて

2024年02月27日 | 神仏霊場巡拝の道

和歌山電鐵で和歌山に戻る。これから帰途に就くのだが、少し時間ができたので遅い昼食を兼ねての一献とする。朝方、和歌山でいったん下車した時、「そういえば」ということで駅前の店をチェックしていた。時刻は10時すぎだったがすでにのれんが表にかかっていた。

訪ねたのは「多田屋」。知る人ぞ知る和歌山の大衆酒場で、朝9時から開いている。私も以前大阪在住時に、札所めぐりの帰りに一度訪ねたことがあるのを思い出し、今回久しぶりに入ることにした。ちょうど中途半端な?時間帯だったためか、カウンター席にも余裕で腰かけることができた。

こちらでは昼の定食もやっており、中にはメインディッシュの単品を注文するより定食を注文したほうが安いものもある。

大衆酒場の雰囲気を楽しむ。瓶ビールも各社ある中で、珍しいサッポロラガービール、通称赤星をいただく。多田屋じたい酒屋が経営する大衆酒場ということで、酒の品ぞろえには事欠かない。

壁にもずらりとメニューが並ぶ。そして扉の上には「酒場放浪記」の吉田類氏のサイン色紙も掲げられている。別にそれが目当てではないが、東京以外のところでこの色紙を見るとその筋のプロのお墨付きがついたように感じられる。

和歌山に来たならとクジラのメニューを注文したが売り切れとのこと。代わりというわけではないが、鹿、そして猪の串焼きを注文する。「朝早くから呑める店」に加えて、最近では「ジビエ料理が味わえる店」として紹介されているそうだ。

このところ、鹿や猪による農作物の被害が注目されているが(地方によっては熊も加わるが)、一方でそれらのジビエ料理も注目されている。私の住む広島県でもそれらの肉を扱う業者がいて、これまで何度か通販で取り寄せたことがあるが、鍋や焼肉で美味しくいただける。ジビエという点では和歌山県も力を入れており、ここ多田屋はその方面でも紹介されている。

神仏霊場めぐりでまた和歌山に来ることもあるので、地酒を含めた他の品々はその時の楽しみとしよう。それにしても、今回注文したものはバラバラで、一貫性がなかったなあ・・。

和歌山に来たならラーメン、もとい中華そばでしょ・・という向きもあると思うが、それも次回以降の楽しみとする。もっとも、土産物店にて「井出商店」の土産用のインスタント麺があったので、これを自宅で調理して和歌山の風情を楽しむことにする・・。

和歌山からは15時50分発の「くろしお24号」に乗車。往復で目先を変えるなら、和歌山市まで出て南海特急「サザン」に乗るのが面白そうだが、多田屋でゆっくりしたぶん、所要時間の短い「くろしお」がよいかと。広島に戻るだけならもっと後の便でも余裕なのだが、このところ、翌日からまた仕事という時は早めに帰宅してゆっくりしたほうがよいという方向である。

新大阪17時17分発の「のぞみ75号」広島行きに乗車。これにて日帰りでの和歌山行きで紀三井寺のスタンプを確実に獲得して、あとは同じ紀州の青岸渡寺、そして丹後の成相寺、松尾寺を残すのみとなった。今後のプランも固まり、順調に行けば西国三十三所の実際の4巡目完了に先立って、JR西日本のデジタルスタンプラリーが期限を前に「満願」となりそうだ・・・。

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