まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西国四十九薬師めぐり~いよいよ満願の比叡山へ

2022年02月09日 | 西国四十九薬師

令和のはじめから回ってきた西国四十九薬師めぐり。後半からは大阪から広島に異動となったことで距離が遠くなり、札所をめぐるペースも遅くなったが、さまざまなイベントとくっつけて何とか満願となる第49番の延暦寺にたどり着くになった。現在中国、九州とさまざまな札所めぐりが重なっている中、一つ区切りをつけることにする。

今回は日帰りでまず延暦寺を訪ね、帰途に大阪天王寺に立ち寄る。その目的は後ほど記事にするとして・・。

新幹線に乗るなら「新幹線直前割きっぷ」や日本旅行の「バリ得こだま」で「こだま」・「ひかり」限定で割安で行くところだが、同じ日本旅行の予約サイトにて、「日帰りで行っちゃお!京阪神」という商品を見つけた。先日福山まで「岡山」版を利用したが、その新大阪版である。1月末までの限定商品で、「のぞみ」にも乗ることができて往復10,500円(ただし「みずほ」・「さくら」は選べない)。この商品を利用するために、1月29日に出かけることにした。

広島6時44分発の「のぞみ92号」で出発。たまには「のぞみ」に乗るのもいいだろう。

比叡山に行くのなら京都まで乗りたいところだが、山陽新幹線限定の旅行商品のため新大阪で下車。新快速に乗り換えて、京阪大津線との乗り換えである山科に向かう。

比叡山の玄関口である坂本まではいくつか乗り継ぎのパターンがある。新快速でそのまま石山まで行って京阪石山坂本線に乗ってもいいし、タイミングが合えば湖西線に入り、大津京で石山坂本線に乗り換え、あるいは比叡山坂本まで行ってそこから歩くルートもある。その中で今回の往路は、逢坂越えの景色や道路上を走るところを見ようということで山科乗り換えを選択した。

なお、1月の比叡山はコロナとは関係なく完全なシーズンオフで、正月3ヶ日を除けば公共交通機関で行く場合坂本からのケーブルカーに限られていて、京都側、八瀬からのルートは全面運休である。また比叡山に上がっても山内のシャトルバスも冬期運休で、西塔、横川エリアに行くなら徒歩しかない。何もそんな時季に行かなくても・・と思われるかもしれないが、あえて人の少ない時季を選んだこともある。今回、西国四十九薬師めぐりの札所は根本中堂のため、東塔エリアに行ければそれでよしとして・・。

坂本比叡山口から穴太積みの石垣が並ぶ一角を通る。

ケーブル坂本から10時発の便に乗る。乗客は数人しかいない。これはコロナの影響というよりはシーズンオフのため、また根本中堂が10年がかりの大改修中のためだと思いたい。この日はまだ穏やかな天候で、薄雲が広がっているものの、車窓に琵琶湖周辺の景色を望むことができる。

日本最長のケーブル線を11分かけてゴトゴトと上っていく。さすがに標高が高くなるに連れて外には雪も広がるが、この日は路面の雪は完全に溶けておりケーブル駅からの徒歩にも支障ない。大雪の当日は大変なことになったのだろうが。

山上に到着。駅内の温度計を見ると4度ほど。確かに寒いが、朝広島を出た時とさほど変わらない。標高670メートル地点でこの気温だと穏やかなのだろう。

駅から歩いて東塔エリアに向かう。延暦寺は何度か訪ねているが、札所の満願ということで気持ちも改まって・・・。

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