まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対ライオンズ(オリ姫デーで投打ともに圧倒)

2021年06月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

札所めぐりの記事がたまっているが、話は一気に6月27日まで飛ぶ。昨年8月以来の京セラドーム大阪に現れる。

この日はバファローズ対ライオンズ戦、緊急事態宣言が解除され、チケット発売が再開されたのを受けてこの日は大阪に来ることにしていた。その前段、26日から27日にかけては札所めぐりとして別なところを回っていたが、その話は後にするとして・・。

このシリーズは「オリ姫デー」としての開催である。これまででは女性、「オリ姫」を意識してか、ユニフォームが派手な柄になったり、その一方でどうも迫力がな・・とおっさんの私は思うのだが、そのイベント時のチームの戦績もこれまでよくなかったのではないだろうか。まあ、チーム全体の成績もここ数年芳しくなかったので一概に言えないのだが。

そして25日は逆転負け、26日は何とか引き分けに持ち込んで迎えた3戦目。12時すぎにドームについたのが、周辺、そしてドーム内も賑わっている。飲食物のブースも長い列だ(無事にビールにありつけたのはよかった)。

現在観客上限5000人ということで、内野・外野ともに下段席のみ開放している。各席とも1人ずつ間を開けてのチケット販売だが、一塁側、ライト側はほぼ「満席」で、こちら側にいる限りでは、結構混雑している感じがする。ライトスタンドに応援団も戻っており、トランペットの音楽は録音ものとしても、太鼓と手拍子はライブである。テレビでは確認していたが、こうして現地に来て改めて、少しずつではあるが、球場に「日常」が戻りつつあるのを感じる(中には、もう戻って来んでええわ・・というものもありますが)。

スタメン発表の大画面も、実際に球場に来て初めて見ることができる楽しみがある。

バファローズの先発はリーグトップタイの7勝を挙げている宮城。今季、開幕から連勝を続けている間はゲン担ぎで髪を伸ばしていたが、交流戦での黒星を期に散髪。それが普通の散髪を通り越して五厘刈りの坊主頭になり、チームメートからは頭をなでられたり、手を合わせられたり・・。そこに目を付けた球団は、坊主頭の宮城が合掌しているイラストに「神様、仏様、宮城様」のコピーをつけたタオルやTシャツを販売したところ、即完売だったようだ。このところ各球団の応援グッズとして、選手の名前やイラストが入ったタオルを掲げるのも広まっていて、スタンドのあちこちでこのタオルも掲げられていた。

これまでのシーズンなら、抽選で当たった「オリ姫」がグラウンドに登場して選手とハイタッチするところ、時勢を反映してか、グラウンドのモニタ画像で登場。選手とエアタッチをするという手法に。

さて試合。宮城の立ち上がりは二死から栗山に死球を与えたものの、続く山川を三振に打ち取って無失点。

一方ライオンズの先発はニール。こちらは一死から宗がヒットを放つも、吉田正が併殺打。

宮城は2回に中村にヒットを許すも、続く呉、高木を連続三振。3回は源田に死球、4回に呉と毎回のランナーを出すが、何とかしのぐ投球を見せる。

試合が動いたのは4回裏。吉田正、杉本の連打で無死一・二塁。しかし、続くこの日スタメンのジョーンズはあえなく凡退(昨年も、あの「YMCA」の登場曲とムービーがゲンの悪いように個人的に聴こえるのだが)。

まだチャンスは続いており、T-岡田がライトへのタイムリー二塁打を放って1点先制。今季は得点圏打率も高いTの一打でスタンドも大いに沸く。

なおも一死二・三塁の場面で、続く伏見は初球スクイズ。どうしても追加点がほしいところで意表を突いた。これで2対0。

その直後の5回表。二死から源田が二塁打、スパンジェンバーグ、栗山の連続四球で満塁となる。そして迎えるは山川。ここまで毎回ランナーを出すなどすでに100球近く投げているし、ここが山場である。何とかセンターフライに打ち取って無失点。もう1イニング行けるかどうかというところ。

この日は5回の攻防が明暗を分け、試合の流れも決まった形になった。

5回裏は先頭の安達がライト前へ技ありのヒット。その後、宗のヒットで一死一・二塁として吉田正。センターへの当たりは低い弾道で伸び、そのままバックスクリーンに入る。15号3ランで一気に5対0となった。やはり2点差と5点差では気分的にも大きく違う。

6回はバファローズが宮城から村西へ、ライオンズはニールからルーキーの水上に交代。いずれも無失点に抑える。7回表は富山が無失点。

7回裏、ラッキー7の攻撃は、先頭の福田が代わった佐野からヒット。一死二塁から吉田正がレフト前にタイムリーを放って6対0。

さらに代わった與座からなおも二死満塁として、伏見がレフトへの二塁打。これが走者一掃となり3点追加。先ほどのスクイズと合わせて伏見の4打点なんて珍しいなと思うと、自己最多だという。続く紅林にもタイムリーが出て、10対0の大差。いやいや、久しぶりのスタンド観戦がこんな試合になるとは。

7回の富山に続き、8回はK-鈴木、そして9回は山田と、合計5人の投手が完封リレーでそのまま10対0で勝利。イーグルスと並んでの首位を守った1戦となった。

ヒーローインタビューは5回無失点の宮城、3ランを含む4打点の吉田正、そして同じく4打点の伏見の3人。

宮城はリーグ単独トップの8勝目となったが、「野手、リリーフの方のおかげ」と謙虚だった。ただ、これで連敗は止まったし、自身も8勝1敗と「貯金7」である。いつかテレビの解説で、「真のエースはどれだけ貯金をつくれるかにある」という説を聞いたが(もちろん、打者の援護、リリーフの援護あってのものだが)、その説に当てはめれば、宮城はあの山本を上回る現在のバファローズのエースといえる。

最後は坊主頭を吉田、伏見になでられて記者からの撮影に臨んでいたが、「神様、仏様、宮城様」のタオル、Tシャツではないが、私は一人「これもお大師さんのおかげや」とつぶやいていた。

そう、ちょうど1日前は弘法大師がおわすあの地を回り、バファローズの勝利もお願いしていたのだ。もちろん、弘法大師が特別に何かしたわけでもなく、宮城をはじめ、チームでつかんだ勝利なのだが。

その札所めぐりが京セラドーム大阪にまでつながる様子は・・・札所めぐりのレポートがたまっているのでかなり後で紹介することに・・・・。

コメント