まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第30番「宝厳寺」~西国三十三所めぐり3巡目・3(またも野球中止の代替で・・)

2019年08月04日 | 西国三十三所

今年、というより令和になって初めてとなる台風6号が上陸したのが7月27日。

ちょうどこの日は、彦根で予定されていたBCリーグ・滋賀ユナイテッド対福井ミラクルエレファンツの観戦を予定していた。台風は三重県から東海、関東と進み、それほど甚大な被害や交通機関への影響が出ることもなかったが、野球はもちろん悪天候のため中止である。

実はこの彦根でのBCリーグの試合、滋賀ユナイテッドがBCリーグに新加入した2017年に1試合だけ予定されたことがある。私も彦根城の見物をした後に観戦しようと出かけたのだが、朝からの雨の影響で中止になった。翌年は開催そのものがなく、今年はこの7月27日に組まれていた。ただそれも中止である。彦根近辺在住の滋賀ユナイテッドのファンがどのくらいいるか知らないが、なかなかご縁がなく残念なことだろう(まあ、同じ県内にある甲賀や守山、湖東で観戦できるのだが)。8月にも試合が組まれており、そのうち25日の石川ミリオンスターズ戦なら私も行けそうなのでチェックしておく(また雨てなことにならんように)。

西国めぐりのことを書くのに彦根の野球が中止になったことが出るのも妙なものだが、実は琵琶湖に浮かぶ竹生島の宝厳寺に西国2巡目で訪ねたのが、前回の彦根での試合が中止になったのを受けてそのまま長浜に移動し、遊覧船に乗ったものである。その日は朝からの雨で正直どうかなというのがあったので、リュックの中にはBCリーグの選手名鑑と西国の先達用納経軸の両方を入れていたのだ。長浜から遊覧船に乗る頃には雨が止み、竹生島は普通に訪ねることができた。

さて今回。さすがに27日は朝から台風が接近しており、進路によっては滋賀県を突き抜ける予報もあり、上記のような展開にはならないと思ったので外出はなし。そして翌28日は、台風一過というより本格的な猛暑の訪れとなったが、雨は大丈夫そうだ。中国観音霊場、西国四十九薬師めぐりもあるが、ここは青春18きっぷを投入しても元が取れる琵琶湖まで行くことにしよう。

夏の時季は長浜航路を中心に増便も出ている。大阪をゆっくり目の10時発の新快速で出発し、1時間40分で長浜に到着する。観光客の姿も多い。長浜の町並みから少し外れたところに、西国四十九薬師の札所である総持寺というのがある。長浜の町歩きはその時のお楽しみかな。

駅から歩いて数分で遊覧船乗り場に着く。次に出るのは12時05分発の増発便で、竹生島には12時35分に着く。そして13時40分発の今津行きに乗って琵琶湖横断ができる。竹生島滞在は1時間見ておけば十分である。

竹生島に向かうのはこれで3回目だが、真夏に行くのは初めてである。だから琵琶湖の景色もまた違ったもので、関西の夏の一時の楽しみをもたらしてくれる優しい、おおらかな表情を見せる。

乗船するのは「いんたーらーけん」という、琵琶湖汽船では高速船に当たる一隻。いんたーらーけんとは何ぞや?と見ると、スイスにある都市の名前である。湖に面しているというつながりで大津と姉妹都市提携があるそうだ。

船に乗るのだからと、上段のオープンデッキに陣取る。時間となり出航して、長浜の町を後方に見る。湿度が高いためか伊吹山は霞んでほとんど見えない。

夏だからか、琵琶湖には水上バイクが走り回っている。景色としてあまり歓迎するものとは思わないが、これも夏の風物詩だろう。遊覧船と着かず離れず、ジグザグに走らせながら後を追いかけてくる。遊覧船のデッキの客と手を振り合う場面もあった。ただ途中でさすがについてこなくなる。バイクが走れる範囲が決められているのかもしれないが、ふと、遊覧船に集まってくるカモメを連想する。天橋立や伊根の遊覧船で、客が投げるかっぱえびせんを目当てに集まってくるアレである。

水上バイクはおいとくとして、オープンデッキを抜ける風は猛暑日でも心地よい。夏の一時を体感しているなと勝手に思う。

前方に竹生島の姿が見えてきた。西国めぐりに限らず竹生島は夏の琵琶湖観光のメジャーなスポットである。折り返し便を待つ行列もある中、到着する。

さてこれから参拝とする・・・。

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