まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第29番「松尾寺」~西国三十三所めぐり2巡目・23(今回は青春18にて)

2018年04月01日 | 西国三十三所
4月に入り、拙ブログも2006年4月から数えて13年目。相変わらず細々としたローカルブログですが、これからもよろしくお願いします。

そんな中、カレンダーを戻して3月31日。この日は青春18きっぷを使って出かけることにする。そこで出たのが、西国三十三所めぐりのうち、自宅から離れた第29番の松尾寺である。西国の2巡目も3分の2まで来て、残りの札所をどう回るかだが、青春18の時季に出かけるのが得なのが松尾寺となる。1巡目の時は福井のおおい町で行われたBCリーグの試合を観るのと合わせたこともあり、レンタカーで訪ねた。三十三所のうち唯一公共交通機関または徒歩で訪ねることがなかったところである。小浜線の松尾寺駅から3キロほどだが、青葉山の中腹まで上ることになる。春の時季、天候もよさそうなので出かけることにする。なお、3月31日~4月1日の週末はちょうど関西のあちらこちらで桜が満開である。松尾寺が桜の名所とは聞かないが、まあ、境内に桜の1本や2本はあるだろう・・・。

朝6時すぎ、大阪駅に現れる。大阪から小浜線の松尾寺に行くのなら、福知山線~山陰線~舞鶴線~小浜線のルートが最短となる。自宅から始発で大阪駅に着いて乗るのは6時09分発の篠山口行き。この列車が篠山口で福知山行きに接続していて、8時31分に福知山に到着する。その後で舞鶴線に向かうとなると・・・その2分前の8時29分に出たばかりである。その次は10時18分発の東舞鶴行きとなり、終点の東舞鶴では2分の接続で小浜線に乗る。

福知山8時29分発の東舞鶴行きに間に合わせるには、大阪5時55分発の福知山行きに乗る必要がある。ただこれには藤井寺からでは間に合わず、どうしても乗るなら大和路線の柏原まで1時間近く歩いて、4時49分発の始発に乗ることになる。さすがにそれはどうかな・・・。

松尾寺に向かうなら、最初に書いたルートでの乗り継ぎでよい。そんな中で福知山8時29分発に乗りたいなと思ったのが、松尾寺に行くまでの間にどこか1ヶ所で途中下車しようということである。駅としては西舞鶴かなと思う。そう思って時刻表をもう少し見ると、京都からなら舞鶴線との分岐駅である綾部で乗り換え可能であることがわかる。大阪6時21分発という早朝には変わりないが、山陰線の園部~綾部で特急を利用すれば綾部で追いつくことができる。ちょっと変則的なルートとなるが、これで行ってみよう。

大阪6時21分発の米原行きに乗り、京都で下車。7時02分発の園部行きに乗り換える。4両編成だが、次々に乗客が乗りこむ。外国人の姿も目立つ。周りを見るだけでも韓国、インド、欧米と多様に亘っており、私のほうがどこかの国の列車に乗りに来たような気分である。

梅小路公園の横を過ぎる。こちらにも桜があり満開である。京都鉄道博物館の横では新駅が建設工事中である。そこから市街地を走り、嵯峨嵐山に到着。立ち客も出るほど多かった客が、外国人を含めて一斉に下車する。スマホで桜の見物スポットを検索すると、京都市街では桜がほぼ満開となっており、朝早くから嵐山や周辺の寺院なども大勢の観光客で賑わうことだろう。京都市街といえば、私が現在並行して進めている近畿三十六不動めぐりの札所が固まっているのだが、なぜかここまでくじ引き、サイコロで当たったことがない。この桜の時季もあえて避けているのかなというくらいである。

列車がガラガラとなり、保津峡に差し掛かる。トンネルを抜けた馬堀では、ホームに沿って桜並木がある。これもよいものだ。

この後、亀岡の先の千代川でもホームの桜並木が見事な眺めである。駅のホームのすぐ横というのがよい。年に数日の景色なのだが駅を利用する人、あるいは列車で通り過ぎる人たちの目を楽しませてくれる。

7時47分、終点の園部に到着。ここで8時02分発の特急きのさき1号に乗り換える。時間があるので一度改札を出て、乗車券と自由席特急券を購入。7両編成のうち自由席は中央の2両なのだが、半数以上の座席が埋まっている。通路側の席に腰掛けたが、外の様子はよく見えない。園部から綾部までが山陰線で最初のローカル区間と言えて、車窓も山並みが広がるのだが、それらはちらちらと見るだけである。

8時38分に綾部に到着。ホームが替わって、福知山から来る東舞鶴行きを待つ。やって来たのは国鉄型113系の2両編成。この辺りでも転換クロスシートの車両が増える中、昔ながらのボックス席車両である。

舞鶴線沿いにも至るところで満開の桜が見られる。途中の淵垣や真倉ではホーム横でも見られる。先ほどの山陰線から引き続いて、ローカル線の車窓で桜を愛でるわけだが、これから寺参りということで・・・桜を眺めながらの一杯はまだお預けである。

9時13分、西舞鶴に到着。ここで途中下車する。そのためにわざわざルートを変えたところもある。舞鶴見物ならこの先の東舞鶴まで行き、レンガ造りの建物や海上自衛隊の艦艇見学というのもよいが、この日はかつての城下町である西舞鶴を少し歩いてみることにする。同じ舞鶴でもまた違った表情があるようで・・・。
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