まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記~バファローズが中島の活躍で連敗ストップ(珍しいこともあるもんや)

2016年08月07日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
日本時間の6日にリオデジャネイロ五輪が開幕し、7日には甲子園の高校野球が始まる。プロ野球の注目度が低くなる中で、チームは5位に上がったかと思えば0封負けで再び最下位。世間は猛暑、酷暑だというのに、6日の大正ドームは寒い雰囲気だっただろう。

そんな私も、7日はどうしようかと思っていた。新西国三十三所めぐりの次の行き先である豊中、川西に行こうかとも考えていた。萩の寺と満願寺はそれぞれ駅、バス停から近いところにある。ただ、これだけ猛暑となると、少し行くのをためらうところはある。ならば、久しく足を運んでいないし、ファンクラブ特典の自由席券もまだまだ残っている。ドームは屋内だから多少はマシだろう・・・ということで出かける。

私は内野自由席の入場口に、だいたい開門の1時間前(7日は11時開門なので10時頃)に行くことが多いのだが、この日は朝からの暑さと、最初に書いたような状況ということもあってか、日曜日にしては行列も短い。開門していつもの上段席に行くが、開門直後は客もまばらである。試合開始後もシーズン序盤のようには客足も伸びず、空席も目立っていた。試合後の観客発表では25000人を超えていたそうだが、そんなにいたかな?という実感である。

そんな中でも、レフトスタンドの下段のマリーンズファンの密度はすごい。試合開始時には立錐の余地もないといった感じである。外野スタンドの勢いでいえば、レフト側が完全に上回っている。

今年のパ・リーグは親子向けヒーロー企画として、戦隊もののジュウオウジャーが各地の球場に来ている。一昨年がウルトラマンシリーズ(大正ドームではウルトラセブン)、昨年が仮面ライダーシリーズと、ヒーローとパ・リーグのコラボも定着してきている感じだ(来年からはどうなるのかな)。また一方で、パ・リーグ各チームにも戦隊ヒーローがいるようで、バファローブルやBsGirlsたちともグラウンドを盛り上げるが、動きがぎこちないというか、素人くささがあり、見ている分にはこちらのほうが面白い。

さて試合、バファローズの先発は山崎福。この投手も先発と中継ぎを行ったり来たりしており、今回は東明が先発で調子が上がらないということで出番が回ってきた。打線も寒いし、マリーンズ先発はエースの涌井。なかなか厳しい試合になりそうだなと思う。そんな立ち上がり、まずは3人で簡単にかたづける。

初回に早速試合が動く。涌井の立ち上がりが悪く、先頭の安達に四球。続く川端はバントができず、内野ゴロの間に進塁。すると糸井、T-岡田と連続死球で満塁となり、打撃が上向き加減のモレル。

ここでモレルは振り回すのでなく、上手く合わせてライト前に運ぶ。まず1点先制。そして中島。先の記事も含めて何度も書いているが、本当にこの男だけは・・・どうせ内野ゴロゲッツーだろうと思っていると、打球はレフトへ。犠牲フライには十分で1点追加。まあ、結果オーライ。涌井の調子が悪いとはいえ、まず初回で2点取れたので安心する。

山崎は2回に死球、3回に岡田にチーム初安打を許す。しかし岡田が盗塁失敗で切り抜ける。

ふと下段の指定席エリアを見ると、懐かしい「この方」のユニフォーム。今年の前半を大いに騒がせた「この方」をわざわざ着てくるとは、よほどのファンなのだろう・・・。

話が脱線したが、バファローズ打線は3回裏、糸井がライト前ヒットで出塁。ここで盗塁を決める。この糸井の盗塁数がリーグトップというのも意外な感じがする。これでチャンスを広げ、T-岡田がセンター前にタイムリー。これで3対0。続くモレルは倒れ、中島を迎える。

中島の打球は右中間へ。どうかなと思ったがフェンスの上ギリギリを通り、レストランのネットに跳ね返って落ちてきた。ライオンズのかつてのチームメイトであった涌井からの大きな追加点となる2ラン。これで今季3号というのもお寒い限りだが、涌井をこの回で降板させるいい活躍である。こういうのを今季当初、いやもっと言えば昨年移籍した時からコンスタントにやってくれれば、誰も何も言わない。

4回は3人でかたづけた山崎だが、5回に捕まる。井口、鈴木の連打などで一死一・三塁となり、高濱の内野ゴロの間に1点を返される。さらに途中出場の江村にタイムリーが出て、5対2となる。

5回裏には中島のマルチとなる二塁打などでチャンスを作るが無得点。すると6回からは、山崎に代わり塚原が登板する。ピンチらしいのは5回だけだったと思うし、もう1イニングくらい行ってもいいかなと思ったが、代役先発でもあり、当初から5回までと決まっていたのかな。それはともかく、代わった塚原が角中、デスパイネに連続四球。その後二死一・三塁となって鈴木にタイムリー。これで5対3となる。なおもピンチだが次の細谷を何とか抑える。序盤は5点リードで楽勝と思っていたのが、マリーンズがじわじわと追い上げてくるのが不気味に感じた。

バファローズ打線もなかなか追加点がとれない。7回も中島の猛打賞となる3安打目(何とも珍しや)が出るなどで一死満塁とするが、続く西野が最悪のダブルプレー。こういうところで1点でも2点でも取れないのが後になって響いた・・・というのが何試合あったことか。

それでも7回の海田に続き、8回は吉田一、そして9回は平野とリレー。9回は一発出れば同点という場面だったが後続を打ち取り、試合終了。チームは何とか3タテを阻止。私も、現地観戦の連敗が4でストップした。前にいつ勝ったか・・・4月上旬までさかのぼるから、4ヶ月ぶりの勝利。結構昔のことのように感じる。

お立ち台は先制打のモレルと、3安打3打点の中島の二人。この組み合わせのお立ち台というのもめったに見られるものではない。今日の中島に対しては、よくやったと素直に拍手する。ただ、この二人のお立ち台はこれで見納め、来年はどちらもチームにいませんでした・・・と書いたら怒られそうだ。インタビュー後はこれにジュウオウジャーの面々も一緒に入っての記念撮影。

7日のナイトゲームでライオンズが敗れたことで、バファローズは再び5位浮上。パ・リーグもセ・リーグも首位と2位の差が詰まってきて混戦模様になってきているが、パ・リーグの最下位争いもこれから終盤まで長くもつれそうだ。来週はライオンズとの「直接対決」もあるし、どうなることやら・・・。
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