まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

小田原への道・・・は遠かった

2010年05月27日 | 旅行記C・関東甲信越

5月22日の早朝、朝もやの東名高速道路を走る。「いつもと変わった方法で関東に行こう」という理由でおっ始めた高速道路乗り継ぎである。

遠州から駿河に入り、静岡郊外を通過。これから向かうのは由比。このあたりはちょうど山と海とが迫ったところで、東海道線に乗っていても両側から国道1号線と東名高速道路が迫ってきてなかなか迫力のある風景を見せてくれる。右手に太平洋が見えるのだが、さすがにハンドルを握っている立場ではそれをゆっくりと見ることはできない。

午前7時過ぎ、クルマは富士川サービスエリアに到着。この時間ではあるが駐車場、売店ともにごった返している。山口から来たのか、ドアの入口にふぐのイラストの入った旗を立てた観光バスが何台も停車しており、そこから吐き出された乗客たちがトイレに駆け込んだり、洗面所で歯を磨いたりヒゲを剃ったりして洗面台を無法に占領している。何の団体なんだろうか。

新幹線に乗って東京方面に向かう時でも、富士川の鉄橋というのは富士山の稜線から山頂を仰ぐことのできるスポットである。このサービスエリアも富士川の河川敷に近く、このため「富士山展望スポット」というコーナーもある。当然ここは記念撮影スポット。

Dscn9768・・・でもどうだろう、時間的に早すぎたか、西から見る富士山はちょうど逆光にさらされており、肉眼で稜線は見ることができるがカメラに収めるとなるとしんどい。何とかアップしてみたが果たして見えますかどうか・・・。

Dscn9774 ならばということでクルマをさらに東に進め、富士山の南側を回りこんで東側に出る。ハンドルを握りながらチラリと左手を見ると、富士の山容がくっきりと見て取れる。これが一般道ならクルマをちょいと路肩に停めて撮影するところなんだが・・・。いや、一人で行くドライブ紀行というのは、何かと制約があるものだ。

Dscn9782 足柄サービスエリア到着。富士山を東側から眺めるには格好のスポットで、改めてその姿に感動する。サービスエリアの建物が邪魔といえば邪魔だが・・・。せっかくなのでパートナーを富士山に合わせて撮影。

Dscn9777 さてここで見つけたもの。レストハウスがあり、併設の浴場に立ち寄りでも入れるというもの。温泉ではなく沸かし湯のようであるが、この日は未明から走り続けてきてそろそろしんどいかなと思っていたところで現われた浴場である。これは迷いなく入浴することにして、少々熱めの湯を楽しむ。これで心身もリフレッシュされたようで、長時間のドライブの疲れも癒えてシャキッとする。やはり風呂の効果というのはすごいものがありますな・・・。

足柄サービスエリアから約20分で大井松田インターに到着。小田原に向かう最寄のインターである。尼崎インターをくぐって7時間後、ようやく小田原に近づいた。ここでETC挿入状態で出口に近づき、さて表示された料金は・・・・1850円。

Dscn9783_2 1850円?そりゃ一瞬目を疑う。そんなに安く来てしまっていいものやら。出発前に給油で4000円近くかかったが、これを合わせても尼崎から小田原まで片道6000円弱・・・・。新幹線の半額ですがな。今回はこれを狙っていたようなものであるが、やろうと思えばできるもんですな・・・・。環境保護の観点からは逆行しているかもしれないが。

大井松田インターから小田原市街地までも順調に走り、小田原城にほど近い市営立体駐車場に停める。24時間で1000円という料金設定がありがたい。これを含めて、こと交通費に関してみれば実に安上がりとなる関東行きとなった。浮いた分を、これからの見物、街歩きに投入しようと思う。

Dscn9787 小田原駅に到着。時刻はまだ10時。集合時間の11時半まではまだ時間がある。ということで、これまでまだ乗ったことがなかった伊豆箱根鉄道の大雄山線に乗車することに。終点の大雄山まで20分あまり。

Dscn9793 ゆったりした転換クロスシートの並ぶ車両に乗車。どこかに懐かしい私鉄らしい車窓風景が広がる。また近郊区間の電車らしく、駅間の距離も短いし、単線ながら12分ヘッドの頻度で規則正しく走る。トコトコと走って終点の大雄山に到着。

Dscn9794 足柄方面の起点駅であり、ウォーキングを楽しもうかというグループ客が乗り継ぎのバス乗り場に向かう。一方では都市近郊の駅らしく新しい店もあり、終着駅につきもののわびしさはさほど感じられない。

Dscn9795_2 足柄といえば金太郎。まさかりをかついて熊にまたがる金太郎の像が勇ましい。駅前の店も金太郎やらまさかりにちなんだ名前がついていたりして、全体的に金太郎をPRしようという姿勢が見える。

・・・その一方で、駅前に「桃太郎」を名乗るラーメン屋だか食堂だかという店も見つかり、思わず突っ込んでみたくなったりして。

Dscn9784 小田原に戻る。そろそろこれからが、本日のお散歩の開始である・・・。(続く)

コメント