まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

スカイマークスタジアム観戦記

2006年04月18日 | 旅行記E・関西

20064_045_1 16日の日曜日、前日とはうって変わっての晴天。前日は大阪の実家に宿泊し、今朝の天候の具合を見ていたのだが、これなら大丈夫だろう。前日に引き続きスカイマークスタジアムに乗り込む。

正面ゲートには入場を待つ長い行列。おっ、日曜日とあって満員かな。と思いきやそうではなく、この球場、内野の入場口が正面1ヶ所しかなく、おまけに手荷物検査をするわ、その上で「混雑防止」のためにゲートの前でも停めさせるわで、なかなか進まないのである。

20064_046 そりゃ、危険防止の主旨はわかるけどね・・・しかし、11時30分開門時間に入場列に加わって、実際に観客席に入れたのが12時前というのは少し待たせすぎではないか。せめて手荷物検査くらいは行列を待つ間に済ませるとか、何か工夫のしようがあるようにも思うのだが・・・。グラウンドの風情がお気に入りの球場だが、ここのところだけがいつも不満といえば不満に思うところでもある。

20064_052 この球場での私の定位置ともいえる、内野2階自由席の一塁ベンチ上の位置あたりに陣取る。シートに腰をかけてしまえば心地よい風が神戸の山の中を駆け抜ける。ゆったりできるのも2階席ならではだ。

さて、今日は食べ物にお目当て。スカイマークスタジアムの食事情はなかなか充実しており、淡路屋の駅弁や「ライスボール(おにぎり)」、中華料理、ナン&カレーなどいろいろある。同じオリックスの本拠地でも大阪ドームの食事は目も当てられないくらいの貧弱さなのだが・・・。

有名なのは泉州の食材をふんだんに盛り込んだ「清原弁当」に、近鉄時代の復刻版「中村ノリ弁当」であるが、この両方ともあっという間に売り切れとなったようである。

そして、今年の新メニューは中村は中村でも「中村勝つバーガー」。中村勝広監督の名前からとったものであるが・・・。

20064_048 内野スタンドの入口脇にワゴンが出ていたので買い求める。ビーフ600円、ポーク500円。その場でパンにレタスなど挟み込み、最後にビーフカツ(ポークカツ)を挟んでこしらえてくれる。スタンドに持ち帰って早速味わってみたが、バーガーとしてはそこそこの味。絶品とはいかないが、まずくはないといったところか。包み紙に中村監督の似顔絵がデザインされているのがポイント。最近「敵に勝つ」といって「カツ」を食べるという「しゃれた食生活」が失われている中?で、食の選択肢としてあってもよいだろう。

続いてもう一品。今度は「中村勝カレー」。こちらは、うどんやら焼きそばやらを売っているコーナーの奥で、買い求める人の行列ができていた。なかなかの盛況のようである。

ただ中には「普通のカレーちょうだい」という人も。そういう人にも同じようにカレーを注いでいたから、つまりは同じ代物である。

では何が違うか。「勝カレー」だから、カツ入ってます。そんでもって、外側に「中村勝カレー」と記したカバーがつきます(といっても、今度は中村監督の似顔絵はなかったが)。20064_049_1

ただ、要はそれだけ。これで900円・・・とはちと高い。普通のカレーが500円だったから、カツ割り増しで200円として700円くらいのものだろう。え、これに監督のネーミングライツがつくの? なんだか、去年まで「カツカレー 700円」で売っていた商品が、「中村」をつけて値上げしたような印象がある。この次に注文する時は、普通のカレーで充分だろう。

さてカレーを食べたりするうちに、先発メンバーの発表。先発投手はオリックスが川越、楽天が左腕のインチェ。20064_053

ここで「中村采配」が出る。なんと1番に今季絶不調のブランボーを起用。何でまたそんな手を使うかな~(案の定、ブランボーは3打数無安打。3度目の打席の後の守備で、平野恵一に交代。そしてこの試合後、グラボースキーと入れ替えで2軍行きとなった。これから先、彼の姿を日本で見ることはあるのだろうか)。

そんな「中村采配」のおかげか、試合は楽天相手といえども点の取り合いとなった。

20064_054_1 3回にオリックス・阿部のエラーをきっかけに、礒部のタイムリー、山崎のポテンヒットで楽天が3点を先制。するとその裏、エラーをした阿部が帳消しの2ランで追い上げる。

4回裏には大西の2ランでオリックス4対3と逆転。しかし5回表、川越が踏ん張れずに礒部に2ランを浴び、4対5。

だがオリックスも負けない。その裏、主砲・中村ノリがレフトへ豪快な逆転2ラン。久しぶりに彼のフルスイング、左手を高々と上げてバットを放り投げるフォロースルーを目にする。何だかんだいって、バファローズファンは彼の一撃を待っていたのだ。

20064_059 さあ、これで6対5と逆転、直後にはルーキーで先発ローテ入りの平野が、登板間隔が開いたために中継ぎ登板。楽天打線をきちんと抑える。このまま行けばオリックスの勝利、お立ち台は久しぶりのノリかな、と思っていたのだが・・・・・。

終わってみれば、4時間を越える延長10回、7対6で楽天の勝利。

試合としては面白かったのだが、やっぱり勝たないとなあ・・・・。

カレーの悪口を言ったせいだったりして。

関西を離れたのでそう毎試合というわけにはいかないが、この球場の雰囲気はなかなかないものなので、また機会を作って来てみたい。

その時もやはり、「スカイマークでスカイマークへ」というルートかな?

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神戸休暇

2006年04月18日 | 旅行記E・関西

20064_018 15日に神戸空港に降り立ったものの、結局スカイマークスタジアムでのオリックス対楽天戦を流した私とS氏。男2人だが「神戸休暇」を楽しむことにする。

総合運動公園駅の改札を出ずに、そのまま地下鉄山手線で新長田まで引き返す。ここで湾岸線に乗り換え、旧居留地・大丸前駅に向かう。三宮から大回り乗車をした形になるが、運賃はしっかり330円取られた。20064_022

まずは大丸を基点として、旧居留地めぐり。レトロな石造りの建物が続く。それらのほとんどが、大丸はじめいろんな店が入っているのが特徴。ただ、旧日本郵船ビルに大きいサイズの紳士服店が入っていたり、豆腐屋ののれんが掛けられたりしているのを見ると、どこか違和感を感じる。建物を有効に使うという点ではいいのかもしれないが・・・。

20064_027_2 神戸市立博物館。ここでは「江戸の誘惑」展が開催中。江戸の誘惑・・・肉筆の数々・・・何やら怪しげなものを感じるなあ。この誘惑にはかなり魅かれるものがあったが、そこはグッとこらえて?見送り。

結局食欲を満たそうということで、南京町へ。雨にもかかわらず大勢の観光客で賑わう。いろんな食材が店頭に並び、食欲をそそる。ここはいろんなメニューが味わえるバイキングの店へ。なかなかにボリュームあり、大いに胃袋を満たす。

20064_032_1 ・・・てな感じで旧居留地と中華街で過ごしたのだが、まだ時間はある。神戸という街も見所はたくさんあるのだが、北野の異人館通りなどは、男2人で行くようなスポットではないだろう。また港の方に行く手もあるが、雨のせいかどうも決め手に欠ける。

そこで出たのが、いっそ山を越えて、有馬温泉にでも行こうか・・というもの。山と海の両方の顔を持つ神戸の街を楽しむにはもってこいのスポットではないだろうか。というわけで、地下鉄三宮から北神急行電鉄経由で谷上へ。この六甲山地を貫通する路線、トンネルばかりの車窓に潤いを与えるためか、闇の中に小鳥やリスのシルエットが浮かぶしかけがある。ここでオリックスの中村監督の顔が浮かんだら・・・と想像するが、ちょっと怖いかな。

20064_035_1 港町神戸の市街から、トンネルを抜けると雪国・・ではなかったが、谷上駅はすっかり山の中である。風も冷たく、雨もシトシト降っている。ここから神戸電鉄のローカル車両に乗り込む。昭和48年製とかいう2ドア車がまだまだ頑張っている。

雨の山中だが、まだ桜が咲いている。東京ではほとんど終わった桜だが、線路際にも結構咲いており、絵になる風景である。また花見ができるとは、得した気分だ。

有馬口から有馬温泉行きに乗り換え。一駅走って、有馬温泉着。神戸の市街地から30分ちょっとでこの風情ある温泉地に来ることができる。運賃が関西の交通機関にしては割高感があるが、それでも車窓の変化を味わう旅としては致し方のないところ。

20064_036_1 その有馬の町、いたるところで満開の桜を楽しむことができる。有馬川沿い、古寺の境内、花を愛でつつのぶらり紀行である。「何だか、旅番組にこんなんありそうやねー」とは同行のS氏。

せっかく来たのだからと、有馬の元湯である「金の湯」に入浴。建物自体は新しいが、外湯としての伝統は古い。

20064_038 鉄分を多く含む有馬独特の湯。湯の色も「金」というよりは「赤」「鉄分」というもの。タオルを浴槽につけると鉄色に染まる。神経痛や慢性皮膚病に効くとのことだが、この湯の色を見ただけで、薬用効果がありそうなのがわかる。よくスーパー銭湯などで、漢方薬や薬草を入れた風呂があるが、あんな感じ。

「金の湯」に入ったのだから、これと対をなす「銀の湯」にも入る。それぞれ単独の入浴料は650円と550円だが、2館共通セットの入浴券だと850円。こちらは新しくできた外湯という。

「金の湯」とは対照的にこちらは無色透明の炭酸泉。なんだか、金の湯を楽しんだ後の「締め」で入るような役目のようだ。金の湯より空いており、しばしこちらでゆっくりする。

浴室から上がり、休憩スペースへ。すると、テレビで甲子園球場の阪神対広島戦を中継していた。同じ兵庫なのに・・・甲子園ができて神戸球場ができないというのも、気象条件が微妙に違うのだろうか。前にも同じようなことを経験したことがある。

20064_069 温泉のはしごで日頃の疲れを癒し、桜を愛でつつ駅に戻る。有馬温泉からはバスで直接梅田や三宮に出ることもできるのだが、途中の道路混雑も予想されるので、再び神戸電鉄に乗車。有馬口からはさらに北、三田方面を目指す。車両はまたしても昭和48年製の2ドア車。ここまで来れば、ローカル線の旅である。「神戸市内」でこういう風情が味わえるとは思わなかったなあ。これも野球が中止になったことの恩恵?かな。

神戸空港に始まって、港町めぐり、グルメ、温泉、ローカル線と、目まぐるしく過ぎた「神戸休暇」。野球の雨天中止の残念さを補ってあまりあるものだった。

今度は「晴れ」の日に、こういう回り方をするのも面白いだろう・・・・。

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※スカイマークスタジアムへは、翌日の16日に再挑戦ということで観戦に訪れた。その観戦記はこの次に・・・。

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