東京都都知事選が終わった。結果がどうなったかということに関心のある人がいるのかどうか知らないが、誰が勝ったかは、選挙があったことを知らない人でも知っているのではないか。
月曜の株価は上がったりしたので、これは市場が好感を持ったということかというと、よく分からないそうだ。何が争点だったのかということすら分からないが、そもそも報道もそんなに多くなかったのではないか。街頭などの演説も少なかったらしいし、ネット選挙だったともいわれている。ちょっと投票率は低くなったが、まあ東京といえばそんなもんかな、とも思わないではない。たくさんの人が立候補したので、供託金をたくさん没収されたのだろうな、ということくらいが最大のニュースだろうか(それすら見ていなかったが、一応見ると、上位三人以外が没収ということである。たしか22人が出ていたはずである)。供託金は300万円だそうだけど、東京都に関しては、もう少し上げたほうがいいのではないか。まあ、それで誰が潤うということでも無いのかもしれないが。
まあ、それでも選挙なんで、まったく意味のないことだという気はない。いくらほとんど意味がなかったとはいえ、少なからぬ影響は無いではないことである。選挙前に告発本に近いものが出版され、それなりに売れたという。しかしながら読んでないので知らないばかりか、その告発内容も、要するに小池さんがどんなに信用ならないかということを、カイロ大学時代を知る人から取材して書いたものらしいということは聞いた。カイロ大疑惑というのが小池さんにはあるらしいが、わりあい気にしてない人が多いようにも思う。
ひとにはうるさい人でも、自分にはうるさくないのは人情だから、割り引かれたか、やはりそこまで関心を引くほど、そういうことは割引済みだという支持者が多いのかもしれない。他にも何かあったのかもしれないが、基本的には人気が高いうちは、簡単には物事がスキャンダル化しないのかもしれない。何か暴言を吐いたとか暴力を働いたとかいうようなことをしそうではないし、しかし比較的ワンフレーズはマスコミは拾ってくれる。出身がそうだからか、そういうあたりはそもそもマスコミフレンドリーで、力のある人なのだろう。
二期目であっても何をやったかは一切問われず、何かをやる(批判する)ことに期待される人なのだろうと思う。となると、オリンピックはどうなるか? いや、僕は関心無いんだった……。