カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

アクションの為の恋愛劇   サイクロンZ

2017-10-26 | 映画

サイクロンZ/サモ・ハン・キンポー監督

 悪徳ヤクザ企業の弁護をしているのがジャキー・チェン。原告を買収してことを収めようと奔走しながら、原告側の女性に恋して騒動をおこし、仲間と共にアクションを繰り広げるという展開。結局弁護しているヤクザを裏切ってしまうというストーリー。まあ、実際はお話の展開はどうでも良くて、コメディとアクションがてんこ盛りで、そのために作られた作品である。ジャッキー・チェンの映画なので、それでいいのである。さらに監督でもあるサモ・ハン・キンポーとユン・ピョウというアクションスターが三つ巴で戦ったりするので、価値のある作品とも考えられている。とにかくバカバカしいのだが、アクション映画としては感動してしまうので、やっぱり凄い作品かもしれない。
 当時の僕は、何故か友人たちがジャッキーの話題で盛り上がっているにもかかわらず、割とこの手の香港映画には冷めた目線を送っていた。まあ、ちょっと気取っていたわけで、ATCの映画なんかを観て、映画を語るような馬鹿な男だった訳だ。しかしながら実はジャッキー・チェンのことを嫌いだった訳では無くて、「プロジェクトA」なんかを観て感動した覚えもある。何しろブルース・リー世代だし、カンフー・アクションは大好物だったはずだけど、その年代の斜に構えた考え方の所為で、ちょっとふざけた路線のジャッキー映画を、わざわざ映画館まで見に行かないという姿勢があったんだろうと思う。本当にもったいないことをしたものだと思う。たまにこうしてテレビなんかで再放送されて観ていると、これはこれで本当にいい時代だったな、と思う。今ではこんなにふざけた内容では、とても企画に通らないだろう。さらにこのような香港映画は結構需要があって、日本はもちろん米欧でもけっこう流通していたんじゃないかと思う。いわゆるオタク文化の始まりのようなもので、カンフー・アクション・ファンがたくさんいた時代だったんじゃなかろうか。今は彼ら(おそらく僕と同世代)はどうしてるんだろう。
 映画としては面白いのだが、ヒロインが香港映画としてはそんなにきれいな人じゃない。後でアクション・シーンが少しあるが(でも容赦なくやられてしまうが)、そのために起用されたのかもしれない。でもまあ、そういうところも今となっては謎めいて良い感じかもしれない。
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