分類的に適当かどうかは分からないのだが、少なくともなんだこれは! と衝撃を受けるのではあるまいか、というのを選んだ。人はこういうことに巻き込まれてしまうと、非常に困るはずである。困るんだが何とかしなければならない。その選択が正しいかどうかさえ、確信が持てないままに…。ということで、この答えで本当にいいのでしょうか?
笑う故郷/ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン監督
主人公はノーベル文学賞を取って英雄になっている。そういう中アルゼンチンの田舎町から名誉市民にしたいという依頼が来る。そうして一度も戻ったことのない故郷に凱旋してみるのだったが…。
なんとなくコメディなんだろうけど、これが笑えなくて凄いことになる。しかし二重三重にひねりが効かせてあって、お見事なのだ。
ウインド・リバー/テイラー・シェリダン監督
これは北米の社会問題を扱った作品である。静かな話かと思ったら、とんでもない方向に行ってしまう。なるほど、田舎やマイノリティは、恐ろしいのである。そして、いい作品ではないだろうか。
ある女流作家の罪と罰/マリエル・ヘラー監督
ちょっとしたきっかけで道を外してしまうと、簡単には後戻りできなくなる。という見本のようなお話。実話をもとにこの話の元ネタは、ベストセラーになった。そういう意味では、実話の方は足を踏み外してもしたたかなのであった。凄いですね。
検察側の罪人/原田眞人監督
これは原作とはずいぶん違う結末であるらしい。そうさせたのがキムタクの力なのかどうかは知らないが、もしそうだとしたら、政治家の忖度より凄いのではないか。でもまあ、お話は恐ろしいです。
というわけで、大いに苦しんで考えさせられてみてはいかがでしょうか。