カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

本当は暴落予想したいところだが

2008-06-15 | 時事
 僕は経済問題の専門家でもないし超能力者でもないから未来予測は出来ないのだけれど、これからも石油価格がどんどん上がって行くという気がどうしてもしない。もちろん僕の中のあまのじゃくな気質がそう思わせるところがあるのかもしれない危険はあるにせよ、今の石油価格が上がっているのは、石油の枯渇のせいではないことは確かそうに思えるからだ。石油というものは、まだ増産しようと思えば出来るものであるということはみんな知っていることなのではないか。中国などの国の石油需要が増えているのだと言うことは嘘ではないとは思うが、そのために米国や日本に分配される石油が減っているという報道はない。たぶんそういう事実は少ないからではないか。ではどうして石油の値段が上がるのだというお叱りを受けるのかもしれないが、それはこれからも石油が上がると信じている人が多いせいだから上がっているのだとしかいえない。値段を決めるのはそういう気分だからである。でもニューヨークの先物取引の値段が上っているじゃないかという人もあるだろうけれど、先物は天気予報のようなものだから、実際にそうなるということを物語っていることではない。現在の価格とまったく関係がないとまではいえないまでも、実際に天気予報が天気を決めないように、先物予測が価格決定をすることはない。しかし現実に高い石油を買わされているじゃないかと言う人ももちろんいるだろうけれど、高くなったから買わないと言う人がどれだけいるのだろうか。ということは、今はまだ限界にある高値ではなくて、実際に高くてまいっちゃうよという気分はあるにせよ、まだまだ石油と言うかガソリンは、安い水準であるということなのではないか。まあ、そうであるならまだまだ石油は上がっていくに違いはないが、限界であると言う主張がぼちぼち出てきていることも確かだ。しかし本当に限界なのであれば、原料の高騰に伴って他の製品の価格が上がるのは必然的なことになるはずである。だから小麦粉の高騰に反応して、お菓子などはちゃんと値上がりした。しかし石油製品においては、なかなかそうはなっていない。それだけ競争が厳しいのだと言うが、それは嘘ではないにしろ、限界といいながら持ちこたえられるのは、まだ持ちこたえられるほど今まで利益を出していたところが多かったということなのかもしれない。いや、ところによっては大変だと言うことは理解は出来るが、そういう構造的なところはやはり価格として反映されてくることの方が自然である。
 僕らも生活上高くてとても手が出せないとか、節約して出来るだけ使わないということになって、石油の需要がどんどん減っていくと、当然価格は下がることになると思われる。売れなくなると価格は下がるのである。産油国がなかなか需要にあわせて増産に踏み切らないのは、もちろん今の利益でホクホクしていることもあるけれど、増産の動きが暴落への動きへシフトする引き金になるのが怖いからと言うのがホンネだろう。出来るだけ緩やかに石油価格が落ちるように(出来れば維持できるに越したことはない)願っているに違いない。実際に石油が枯渇していない以上、いつまでも高いままで推移することの方が難しいことなのである。
 これからも石油はどんどん上がるぞ、と脅威に震える人が多い間は、石油の値段はなかなか落ちないだろう。もう少し平然と構えてバブルじゃないかと正直な事を言い出す人が出てくると、石油の値段も落ち着くところに落ち着くのであろうと思う。まあ、ほとんどの人はそういうことを知っているので、じっと我慢しているのかもしれないというのが真相なのだろう。
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2 コメント

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Unknown (takatosi)
2008-06-15 23:57:13
池田blogに出てましたねー

コメント論争も熱いようで、頑張って読んでいたんですが、途中で訳が分からなくなってしまいました

早く下がってくれるといいんですが


神事部会宜しくお願いしまーす
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Unknown (korin310)
2008-06-16 08:20:18
ま、下がるんでしょうが、小売価格に反映されるまでが、またまどろっこしそうですね。
近いうちに本文で書くだろうと思いますが、もう米国はダメみたいですよ。もちろん支えている日本や中国もつらいところです。
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