ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「えっ!? 文法指導なし!? どうなる小学英語!?」セミナーレポ(3)

2018-05-05 | 勉強コラム

写真は、セミナーの資料です。

180123、「えっ!? 文法指導なし!? どうなる小学英語!?」セミナーに出席しました。

会場は、埼玉県・さいたま市の大宮ソニックシティ。
主催者は、塾向けの教材出版社です。
講師は、その出版社の方、2人でした。

気になったところを少し紹介していきますね。

3つ目は、スピーキングについてです。

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● スピーキングのテストがあるとして、どこに力を入れて見られるのか? ①言葉の並び、文法 → △ ②発音とイントネーション → △ ③ボギャブラリー、表現力 → ○ ④論理的な話の構成 → ○

● スピーキングの定義とは? ①応答、やりとり、質問と答え ②描写を話す(英検2次試験のようなもの) ③主張、賛成か反対か 
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スピーキングのテストにて、どこに力を入れるのかについて。

私も授業中に言っていますが・・・。
「基本的に、喋りは相手に伝わればいい。細かい発音記号とか、細かい文のルールとか、気にしないで」
・・・そんなことですね。

ただ、何にせよ単語や熟語は知っていないといけません。
あと、セミナーの話を聞くと、論理的な話の構成も必要のようです。
論理的な話の構成は、日本語でも難しいことがありますが★

2018年度現在の英語のテキストを勉強していると・・・。
発音の問題が、細かいときがあります。

英語の「ア」の発音は、細かくいうと4つの種類があると思います。

● 口を大きく開けて、日本語と同じ「ア」
● 「エ」と「ア」の中間
● 「ウ」と「ア」の中間
● 「エ」の口で、「ア」を弱く短く

その「ア」を見分ける問題が出るわけです。

カタカナだと同じ「ア」なのに、答えは「ア」を区別しないといけない。
これ、中学生・・・、しかも中1の英語で必要あるのかなあと。
「英語の発音って面倒」と、イヤにならないかと心配です。

セミナーを聞くと、スピーキングのテストでは・・・。
発音とイントネーションを重要視しないとあります。

特に、小中学生なら気にしないで・・・。
伸び伸び英語で何か言えたほうが、よさそうですよね。

もちろん、できる子どもは「ア」の発音の区別なども含め・・・。
より細かいことも身につけるといいです。

スピーキングの定義について。

英語や英文を書く問題を解いて、それを英語で発音して答える・・・。
これだと、スピーキングにはならなそうですね。
今のところ、アビットではこれが多いです。

小学生の新しい英語の教材を見ると・・・。
スピーキング用の内容が入っていることがわかります。
中高生の新しい英語の教材が作られると、そうなってくるでしょうね。

セミナーの先生が、こんなことも言っていましたよ。
「塾の英語の授業では、子どもが1回も英語を話さないまま終わることがある」
これは、先生から1回もあてられないという意味もあるでしょう。

たしかに、英語の授業なのに英語を話さないのは、よくないかと。
学校だと40人近くいるので、仕方がないこともありますが・・・。
塾の場合は、それより少ないはずなので、英語を発音させたいところです。

アビットでは、中学生の授業で、必ず何かしらの発音はしてもらいますね。
少人数で勉強しているので、1回の授業で何回もあてられます。
まあ、私が順番に子どもに聞いていって、何周か回るのですが。

中学生の授業で、必ず発音をするところは・・・。

● 教科書の新出単語と熟語
● 集団指導内で解いてもらった問題の解答

・・・最低、この2つです。

新出単語と熟語は、先にカタカナの入ったプリントを配布しています。
見れば、誰でも発音できます。
初めて見るものを、ただ「読んでみなさい」ということはしません。

授業では、新しい文のルールだけは教えますが・・・。
それを使って解く問題は、すべて子どもに答えて発表してもらっています。
やはり語学の勉強なので、なるべく多く英語を発音してもらいたいです。

ただ、ここまでのことはスピーキングとはいえなそうです。
今後は、スピーキングをどう入れていくかですね。
今のところは、英作文を作って答えてもらう(言ってもらう)くらいです。

小学生は、今のところ英検の勉強をしています。
でも普段の勉強では、記号で「1番」「3番」とやっているわけではありません。
並び替えにて実際に英文を書いて、その英文の発音もしてもらっていますね。

うまく身につくと、かなりいい感じで中学校につながりますよ♪

英語を発音すること、そして話すこと。
英文のルールを、しっかり身につけること。

中3生なら、北辰テストの過去問、入試の過去問をしっかり解かせること。
小中学生なら、最後は英検の過去問をしっかり解かせること。

英語の指導は、できる限り、これらを実行していきたいです☆

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「えっ!? 文法指導なし!? どうなる小学英語!?」セミナーレポ(2)

2018-05-05 | 勉強コラム

写真は、セミナーの資料です。

180123、「えっ!? 文法指導なし!? どうなる小学英語!?」セミナーに出席しました。

会場は、埼玉県・さいたま市の大宮ソニックシティ。
主催者は、塾向けの教材出版社です。
講師は、その出版社の方、2人でした。

気になったところを少し紹介していきますね。

2つ目は、小学英語についての概要です。

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● 2017年度、現在の小5・小6の外国語活動は、年間35時間。2018年度から、移行措置対応と先行実施の2パターンに分かれる。移行措置対応は、小3・小4が、年間15時間。小5・小6が、年間50時間。小5・小6は新教材を使うか、現行教材のどちらでもよい。基本的に成績はつけない。先行実施は、小3・小4が、年間35時間、小5・小6が、年間70時間。小5・小6は新教材を使う。基本的に成績をつける。

● 英語で勉強するのは、「4技能・5領域」。これは、「読む・書く・聞く・話す(やりとり・発表)」のこと。スピーキングを導入するのが新しい部分。

● 2018年度と2019年度は、小学生の学習指導要領移行期間。2020年度からは、小学生が新学習指導要領で勉強。2019年度と2020年度は、中学生の学習指導要領移行期間。2021年度からは、中学生が新学習指導要領で勉強。
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直接、小学生の英語の話ではないのですが・・・。
180407の新聞記事に「中高生の英語力 政府目標届かず」がありました。

平成29年度「英語教育実施状況調査」の結果については、↓をクリック。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1403468.htm

政府が考える中高生の英語力とは、どのくらいなのでしょうか?

● 中3で英検3級相当以上
● 高3で英検準2級相当以上

・・・この2つです。

政府が考える基準に達した生徒(全国平均)は・・・。

● 中3で40.7%
● 高3で39.3%

・・・これしか届いていないということになります。

それでは、埼玉県とさいたま市を見てみましょう。

● 埼玉県の中3で41.9%、さいたま市の中3で58.9%
● 埼玉県の高3で34.5%、さいたま市の高3は記載なし

・・・さいたま市の高3は、探せばあるのか? もとから調べていないのか?

ちなみに全国1位は、中3も高3も福井県です。

● 中3で62.8%
● 高3で52.4%

・・・埼玉県と比べても、高いですよね。

現場から、中3生を見ていると・・・。

● 英語の学校の成績が「3」
● 英語の定期テストの学年順位が真ん中くらい
● 英語の北辰テスト(模試)の偏差値が【SS 50】くらい

・・・このくらいだと、英検3級が取得できないことがあります★

埼玉県の中3で、英検3級相当の学力は41.9%ですから・・・。
「半分よりも少し上」でないと、英検3級は難しいということかも。
「少し上」というのは、英語の偏差値でいうと【SS 55】くらいかなと。

イキナリ3級を狙わないで、5級、4級から受検してほしいです。
「中3で4級を受検するなんて恥ずかしい」と言っている子どもがいますが・・・。
それは、自分の英語の力次第でしょう。

小学校の授業から、英語は変わっていきます。
今後、時間はかかりますが、政府の考える基準に近づくでしょうか。
小さい頃から長く勉強すれば、よくなっていく感じはします。

・・・次回ラスト☆

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