ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「グローバル時代を生き抜く子どもの教育」レポ(4)

2018-05-21 | 勉強コラム

写真は、東京、有楽町マリオンです。

180218、第3回、朝日新聞チャレンジフォーラムに出席しました。

主催は、朝日新聞社。
会場は、東京・有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)。
参加者は、600人ほどだと思います。

今回のお題は、「グローバル時代を生き抜く子どもの教育」です。

朝日新聞チャレンジフォーラムの公式HPは、↓をクリック。
http://www.asahi.com/ad/c-forum2018/

第2部は、15:05~16:55でした。
講演は「グローバル時代に対応した教育」。
パネルディスカッションは「変化する世界で楽しく生きるために」。

特に気になったところを紹介しますね。

↑会場の有楽町朝日ホールに入りますよ。

今回は、「変化する世界で楽しく生きるために」です。

パネリストは・・・。
柳沢幸雄さん(開成中学校・高等学校校長)。
葛城崇さん(ReDucate代表取締役社長、楽天教育事業部ジェネラルマネージャー)。
吉田晴乃さん(BTジャパン代表取締役社長)。

コーディネーターは・・・。
高宮敏郎〔たかみや・としろう〕さん(SAPIX YOZEMI GROUP共同代表)。

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● 「日本語と英語、両方深く勉強するのは大変だ」という声に対して。何かをスクラップするすると、英語を学ぶ時間が取れる。たとえば、漢字は書けなくていいとする。読めればいい。パソコンで変換して、正確な漢字を選べればいい。

● 留学生の就職について。日本は減点主義の社会。会議などで調和を乱すと減点。アメリカは加点主義の社会。会議などで提案すると加点。留学生は、現地採用のある日本企業に入ること。日本に帰ってきてエントリーシートなど書いてはいけない。育ち方が違うので、ミスマッチになってしまう。日本に帰ってくるときは、ヘットハンティングをされたとき。それなら、自分の個性を認めてもらった上で採用されているので、自分を活かせる。

● 日本人は、英語もできないし、面白味もない。だが日本のテクノロジーは高い。そこを上げていくと、諸外国に対抗できる。

● 日本は、技術とオペレーションがセットになっているところがよい。たとえば、日本ではネット接続が突然切れたりしない。ある外国では突然切れる。その導線を引っこ抜いて売ってしまったり。

● 留学生は多様な経験をしているので、そこが企業の目に留まる点。外国に行くと、イン本の良さ、日本人のアイデンティティに気付く。外国では、日本の歴史、文学などを知っていないと外国人と話ができないことがある。また、ロジックがないと外国人を納得させることができない。ロジックには、数学や理科が必要。

● 翻訳の機械ができるので、英語の勉強をしなくていいのか? それとも、face to faceで英語を話さないと外国人を納得させられないのか? 人と人とが理解するのは論理だけ。だから、数式などにのせればいい。完璧にリアルタイムで翻訳できる機械があるのなら、英語の勉強はしなくていいかもしれない。ただ、今はまだ勉強が必要だ。

● 電卓があるから、算数を勉強しなくていいのか? 電卓の操作を間違えたときに変な数字が出るが・・・。算数がわからないと、間違えたことに気が付かない可能性がある。

● これからの世界は誰にもわからない。これからの世界は我々がつくっていくものだから。20年前は、こんなネット社会になるなんて考えられなかった。だから大人は子どもに、あまり余計なことを言い過ぎない。

● 若い人が個性を活かせる社会になるといい。大人が若い人の力を引き出していけるような。それには、大人が伸びていかなければならない。

● 子どもは親の言うことは聞かないが、親のマネをする。だから、親が勉強している姿を子どもに見せるのがいい。

● 仕事や人間関係が、日本人だけで完結することがなくなってきている。だから、英語に興味を持たせることは必要。

● 開成中では、朝、自分で起きられなければ、夜9:00以降はスマホとパソコンを使ってはいけないとしている。朝、自分で起きられれば、使えばいい。中学校に合格すると、スマホを買い与えられる。それで、昼夜逆転してスマホを使っていることがあるので。

● 親だけの目線だと、思春期の子育てがしにくい。親は自分の思春期を思い出して、思春期の子どもに接するとよい。そうすれば、「こんなことを言われてイヤだったと」と思い出し、余計なことを言わなくなる。おおらかな子育てができる。
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「翻訳の機械ができるので、英語の勉強をしなくていいのか?」
「電卓があるから、算数を勉強しなくていいのか?」
・・・とありました。

算数と数学は、計算ができればいいというものではないしょう。
「論理的に考える力」を養う役割があると思います。

だから、昔から電卓はありますが・・・。
算数と数学は一向になくなっていませんよね。

それよりも濃度が薄いかもしれませんが・・・。
英語にも同じようなことが言えるのではと思います。

他国の言語を、基礎的な部分だけは勉強しておこうと。
そこから、他国の考え方などを学ぼうとか、理解しようとか。
勉強する人の幅や好奇心なども増してゆくと思います。

● 絶対に壊れないリアルタイム翻訳機を、無料で使える
● お金のかからない通訳の人に、いつでもどこでも通訳してもらえる

・・・だとしても、義務教育での英語くらいは身につけるといいと思います。

この講演会でも言っていましたが・・・。
今の子どもは、職場で優秀な外国人と一緒に働く可能性が高いと。
だから、なおさらですよね。

「大人が伸びていかなければならない」とあります。

この講演会、メインはここだったかなと思います。

● まず、大人の自己肯定感を上げよう
● まず、大人が伸びていこう

・・・若者にゴタゴタ言うのは、そのあとという感じでしょうか。

とはいえ、相手が小学生・中学生なら話は別ですよ。

自分をコントロールできない子どもは・・・。
適度な使用というものがわかりません。
カンタンに、すぐに楽しませてもらえるものにハマってしまいます。

それは、部活、テレビ、スマホ、ゲーム、パソコン・・・。
子どもの身の回りにあふれています。
それにハマってしまい、肝心な勉強が後回しになることも多いです。

大人のやることは、楽しいものを使うルールを作ること。
さらに、ルールを作ったら、それをキッチリ守らせることです。
子どもは、あの手この手でルールを破ろうとしてきますからね★

20年前は、今のネット環境などは、まったく想像できませんでした。
20年後は、AI環境が想像以上に進化しているのかも・・・。

だからといって、小さい頃から何でも子ども任せにしない。
そして大人は子どもに、胸を張って生きていることを示すこと。

これからの時代は、今の子どもが主役なのはわかりますが・・・。
まだまだ、今の大人にもやるべきことがあるようですね☆

↑写真は、講演会開始前の会場です。

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コメント
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