写真は、東京、有楽町マリオンです。
180218、第3回、朝日新聞チャレンジフォーラムに出席しました。
主催は、朝日新聞社。
会場は、東京・有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)。
参加者は、600人ほどだと思います。
今回のお題は、「グローバル時代を生き抜く子どもの教育」です。
朝日新聞チャレンジフォーラムの公式HPは、↓をクリック。
http://www.asahi.com/ad/c-forum2018/
第2部は、15:05~16:55でした。
講演は「グローバル時代に対応した教育」。
パネルディスカッションは「変化する世界で楽しく生きるために」。
特に気になったところを紹介しますね。
↑会場の有楽町朝日ホールに入りますよ。
今回は、「グローバル時代に対応した教育」です。
講師は、柳沢幸雄〔やなぎさわ・ゆきお〕さん。
開成中学校・高等学校校長です。
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● 昨今の話題はグローバル化。昔は、青森から東京に集団就職などもあった。今はそれが広域化している。海外に移ることになる。
● 若者がこれから過ごす時間とは? 10年後は、自己肯定感と自信に満ちた外国人と交流することになる。20年後は、今ない職業に就いている。30年後は、年功序列のない仕事場で働いている。
● 自己肯定感(自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉)がある若者の割合は、日本で45%、韓国は70%以上、アメリカやヨーロッパは80%以上。自分には長所があるという若者の割合は、日本は70%弱、アメリカは93%。日本の若者は、この2つが諸外国よりも低い。最も低いのは、20~24歳のとき。これは社会に巣立つ年齢。
● 子どもの自己肯定感が低いのは、大人の自己肯定感が低いから。子どもに自信がないのは、大人に自信がないから。
● なぜアメリカの若者は、自己肯定感と自信にあふれているのか? アメリカは、ほめる言葉がたくさんある。ほめられると自信が湧く。けなし言葉は少ない。ハッキリしたものは、bad、poor、stupidくらい。
● ほめ方は、垂直比較で具体的にほめるとよい。周囲と比較しない。その人の過去と比較する。そうすると、進歩が見えてくる。
● 開成中高だと、世界の若者と同じくらいの自己肯定感と自信がある。育て方しだい。それをつくるのは、学校に通うことが楽しいという状況をつくること。子どもに居場所をつくること。授業、部活、学校行事、生徒会・委員会活動などにて。楽しいのなら、それでいい。楽しくない場合は、フォローしていく。
● 今の大人が若者のために何ができるか? まずは大人が自己肯定感と自信を高めることだ。
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「自己肯定感がある若者の割合は、日本で45%」について。
会場には若い人は少なく、私を含めて中高年が多く来ていました。
みなさん勉強熱心という感じで、頭が下がります。
自己肯定感の各国の割合の話の前に、柳沢先生が言いました。
「この中で、自分に対して自己肯定感がある人、挙手してください」
たしか、全体の40%程度だったかと思います。
そうすると柳沢先生は・・・。
「日本の若者と同じくらいですね」と。
上にある講演会の内容では、「45%」とありますね。
私について考えると、なかなか力はあると思っているのです。
ひとりで、お店を10年間切り盛りする力というのでしょうか。
もちろん、身内の協力あってのことではありますが。
ただ、それで世間的に認められる成果が出ているのかというと・・・。
それは、もうふた頑張りというところです★
総合的に考えると、自己肯定感があるとは言えませんでした。
もちろん、個人的に幸せかどうかというのは、世間とは関係ありません。
どんなにお金があっても、不幸な人はいるでしょうし・・・。
なんとかやっていけるお金があれば、日々楽しい人もいるでしょう。
だから私は、教室では「仕事は楽しいよ」というスタンスです。
楽しくないことを、10年間も続けているはずがありません。
子どもにも、楽しくやっていると映っていることかと思います。
子どもの学力を伸ばして、なりたい自分になるお手伝いをする・・・。
これって、かなり意義のある仕事だと感じています。
大きく考えると、日本の未来に貢献しているというか。
さらに、私の考えた仕組みで、私が運営しているわけです。
だから、子どもの成績が上がったり、志望校に合格したりすれば・・・。
それは、かなりの割合で私に戻ってくるような感覚です。
まあ今のところ、身内からは喜ばれることはありませんが★
やはり、「意義がある」「楽しい」だけでなく・・・。
プロなら未来を感じられるような、しっかりした成果が必要ですね。
「ほめ方は、周囲と比較しない。その人の過去と比較する」について。
以前、保護者の方が、以下のようなことを言っていました。
「他人と比べないと差がわからないので、比べないとほめられない」
まあ、人の考え方は色々なので・・・。
これが正解で、これが間違えているというのは必ずしも言えませんが。
私の考え方としては、「え~、オトナなのに、そんなこと言うかなあ」と★
他人と比べる考え方だと・・・。
自分よりも低い人と比べて、自己満足するような感じです。
自分よりも高い人とは比べないのです、プライドが傷つくため。
そして、自分の劣っているところは、人のせいにしがちです。
つまり、「勉強ができないのは、塾のせい」になりますね。
まあ立場が違うので、考え方や正解も違うということで・・・。
私は、勉強は他人との勝負という感覚が薄いです。
勉強は、問題(テスト、ワークなど)と自分との勝負であり・・・。
過去の自分との勝負という感覚が強いですね。
他人ができるからといって、自分ができるようになるわけではないですし。
他人ができないからといって、自分ができるようになるわけでもないです。
できるようになりたいのなら、自分が勉強すればいいことですよね。
もちろん、勉強する環境などから影響されることもあるでしょう。
でも、それを第一に考えてしまうと・・・。
やはり他力本願というか、自分の行動は二の次になりそうです。
比べるのなら、自分の模試の偏差値や定期テストの学年順位があります。
そこでの過去の自分と比べてみるといいのでは。
やはり、勉強は自分との勝負という意味合いが強いと思います☆
「人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである」
(松下幸之助〔まつした・こうのすけ〕 日本の実業家、発明家 松下電器創業者)
次回ラスト、「変化する世界で楽しく生きるために」に続きます。
↑写真は、講演会開始前の会場です。
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