写真は、「現行英検 落選ショック」の新聞記事です。
180123、「えっ!? 文法指導なし!? どうなる小学英語!?」セミナーに出席しました。
会場は、埼玉県・さいたま市の大宮ソニックシティ。
主催者は、塾向けの教材出版社です。
講師は、その出版社の方、2人でした。
気になったところを少し紹介していきますね。
1つ目は、最近の英語入試についての話題です。
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● 文科省が求める学力の3要素は、「知識・技能」「思考力・表現力・判断力」「主体性・多様性・協働性」。学んだことを組み合わせて考え、自分の意見を表現したり、目的に応じた適切な答えはどれかを判断したりする。
● 大学入試、新テストのモデル問題にて、社会的なテーマについて、個人の経験などを基に自分の意見と理由を論理的に述べる問題があり。2017年度、高校入試、英語の問題にて、与えられたテーマに対して、賛成か反対か、自分の立場を決めてその理由をまとまった英文で書く問題が出題された。たとえば、テーマは「Watching TV is good for junior high school students.」。これに対して、「I agree」か「I don’t agree」で書き出し。
● 171214、東京都教育委員会が発表。2019年度以降、都立高校入試の英語で、スピーキングテスト導入の方針を決定。
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大学入試共通テスト、英語の導入スケジュールです。
● 2018年度~2019年度 従来のセンター試験(読む・聞く)
● 2020年度~2023年度 民間試験(4技能)+共通テスト(読む・聞く)
● 2024年度~ 民間試験のみ
180327の新聞記事に「現行英検 落選ショック」がありました。
2020年度に始まる、大学入試共通テストの英語についての記事です。
4技能を測る民間試験に、8種類のテストが合格しました。
現行の英検は、落選となりました。
合格した8種類のテストを見ていきましょう。
テスト名のあとは、受験料です。
● ケンブリッジ英語検定 9720円~25380円
● 英検(新型) 5800円~16500円
● GTEC 6700円~9720円
● IELTS 25380円
● TEAP 15000円
● TEAP CBT 15000円
● TOEFL iBT 235ドル
● TOEIC 15985円
・・・8種類も必要なのかなあと思いましたが。
同時に「公平性に疑問」という小見出しもあります。
問題点を見てみましょう。
● 国際基準「CEFR(セファール)」に、各民間試験をムリに当てはめている
● どのくらいの段階的な評価をするのか? 大雑把に? 細かく?
● 何度でも受検できると、経済的に困難な家庭の高校生が不利
・・・確かになあと思うものばかりです。
スピーキングテストのやり方にも問題点があるようです。
● 家などで録音する場合、本人かどうか
● 色々な答え方が出るが、採点の基準をどうするか
● 会場で一斉に録音する場合、隣の受検者のマネができる
● 録音の機械操作のミスで、録音できなかった
● 録音する場所で、工事のドリルの音がして聞こえない
・・・問題点は、まだまだ出てきそうな感じもします。
スピーキングの力を測ること自体は、悪くないと思います。
語学なので、4技能ができたほうがいいですよね。
民間試験は、大学入試共通テストが求めるイチバン近い試験だけにして・・・。
あとは、民間試験半分、国が半分でお金を出すとか。
受験回数は2回に絞るなどすると、受験生の負担はなくなります。
まあ、その税金はどこから出るのか・・・となりますが。
そこまでするのなら、民間試験は使わない。
大学入試共通テストで、スピーキングの問題を作って・・・。
採点したほうがいいとなるかも。
そうすると、受験生側はスッキリするような気もします。
もちろん、一斉にやると「隣の受験生のマネができる」となりそうですが。
民間試験を使うと、英語の4技能の勉強というよりは・・・。
その試験に合格するための対策、になる気もしますね。
小中学生がやっている英検(従来型)も、試験前はそんな感じなので★
でも、ある程度、決定したことが増えてきました。
そう簡単には後戻りできないのでしょう。
決める側ではなく、受験する側が、ある程度納得できるといいですね。
・・・次回に続く☆
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