河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2793- シューベルト3番、ブリテン、ディヴァージョンズ、舘野泉、プラハ、阪、山響、2021.6.20

2021-06-20 23:45:33 | コンサート
2021年6月20日(日) 3pm テルサ、山形

シューベルト 交響曲第3番ニ長調D.200 9-5-4-7

ブリテン
左手のピアノと管弦楽のための主題と変奏「ディヴァージョンズ」Op.21  26′
ピアノ、舘野泉

(encore)
山田耕作 赤とんぼ (梶谷修 編曲)  3 

Int

モーツァルト 交響曲第38番ニ長調 プラハK.504  18-10-8

阪哲朗、山形交響楽団

公演二日目、冒頭のシュベ3は昨晩よりややゆっくりめ、たっぷり満喫。ナチュラルラッパのはずしは気にならなくてむしろ、ああそうだったかナチュラルだったかと気づきをさせてくれるところもありますね。3番、大きな作品でした。
他、2曲も概ね前日同様で愉悦の連日でした。
ありがとうございました。
おわり















2792- シューベルト3番、ブリテン、ディヴァージョンズ、舘野泉、プラハ、阪、山響、2021.6.19

2021-06-19 23:40:53 | コンサート
2021年6月19日(土) 7pm テルサ、山形

シューベルト 交響曲第3番ニ長調D.200 9-4-4-6

ブリテン
左手のピアノと管弦楽のための主題と変奏「ディヴァージョンズ」Op.21  26′
ピアノ、舘野泉

(encore)
木島由美子 桃花水 4

Int

モーツァルト 交響曲第38番ニ長調 プラハK.504  18-10-8

阪哲朗、山形交響楽団

緞帳が、のそりと上がり、真っ暗闇の中から何か黒いものが動き出す。フィガロというよりもドンジョワールドの幕開け。この、スーパースローモーションの序奏から、何から何まで、まるでオペラ。確信犯的妙技棒で、ただ事ではない40分に迫るプラハにのけぞる。

用意周到のロング序奏、提示部リピ、展開部と再現部を束で丸ごとリピしているようにも聴こえてくる。これでメヌエットとかあったらブラ1レベルの長尺物になるわ。もはや、オペラモード満喫、フィガロ、ドンジョ、マジックフルートなんか振ったらたまらんですよね。
タップリと楽しめたプラハでした。

ディヴァージョンズを弾くべく車椅子での登場となったピアノの主。なにもかも動きそうに無い中、ピアノの椅子に座ると全ての事が動く、音楽が肉体を支えている稀有にして不思議な世界が現れた。ピュアなブリテン全11変奏、明晰でクリア、音楽が滴り零れ落ちる。見事なものだ。

シュベ3、プラハでは棒持たずの振りでしたがディヴァージョンズで棒を持つ。オケもやっぱり伴奏越えの難儀な作品なのだろうと思いましたね。
パーカスは上手に集結。大規模な作品でした。
左手独奏ピアノを補完するようなハープ等々、それと伴奏系ラインが明確に分離している。機能的というかそれに優れた作品のように思えました。
左手で弾く、フメクラーも左サイド、きれいな鳴りが全部前に飛んでくる。聴きごたえ満点でした。

公演初めの曲シュベ3。長い息音ハーモニーがディミヌエンドしていく中、ウィンズの小気味いいスタッカート風なアクセントが沸き立つ。活き活きとしたカウンターメロディーバランス、阪の真骨頂はいきなり1曲目からくる、鮮やかな演奏と言えよう。

以上3曲、音楽表現というものをズッシリと感じ取ることができました。
ありがとうございました。
おわり















2791- ダニエル・バレンボイム リサイタル 第2夜 2021.6.4

2021-06-04 23:05:07 | リサイタル
2021年6月4日(金) 7時 サントリー

オール・ベートーヴェン プログラム

ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109  4+4-13
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110   8+2+11
Int
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111  8+19

バレンボイムピアノ、ダニエル・バレンボイム


前夜のエポックメイキングな勘違いリサイタルから24時間経ち、結局今日も同じ演目を聴く。

ピアノとチェンバロを足して2掛けたようなバレンボイムピアノの音色は今日も透明できれい。たっぷりと堪能しました。
昨日の粘りっ気をちょっと水洗いした感じで端正と極みが背中合わせになっている。ピアノ1台の音楽の凄さ、ベートーヴェンの偉大さが滲み出る。

昨晩よりやや速度をあげ、30番31番はそれぞれ1分ほど速めのパフォーム。32番は2分ほど速くなった。
昨日と異なり30番終えて袖にいかず歓声に応えてそのまま31番プレイ。
上に収録マイクあり。前日は1階の奥に録画用マシンありました。今日のキャメラは未確認。

第1楽章が無くていきなり第2楽章から宙に放られたように始まる31番。大変に好物です。終楽章の2回目の嘆きの歌の後、コラール風なフレーズが漂う、バレンボイムはそこをマックスでメゾフォルテまでしかもってこない。この、雄弁さ。過去のベトソナ全を一気に思い出す。走馬灯のように全フラッシュバック。抜群の効果ではありますね。
そしてこのあと、ベートーヴェンはどうやってこの曲をフィニッシュさせるのかと思う間もなく下降ライン、すぐに急上昇して鮮やかに放り出される。唖然呆然と聴くしかない。ベートーヴェンとバレンボイムの曲と演奏、惚れ惚れする。言葉もない。

鍵盤に被さることのない正座プレイ。この二晩かぶりつき席で拝聴して、叩きつけることが全く無い、淀みなきピュアで均質な響き、しっかり刻みました。
ここ日本、普段妙なニタニタ笑いのような指揮者・プレイヤーが多くて辟易している中、バレンボイムはそのような態度がまるで無い。それは彼の自然だ。演後、愛器一周しながら聴衆へのあいさつ、いいですね。音楽を愛する姿、思いがストレートにイコール音楽表現となっている。あの、2016年ブルックナー全曲10回公演の記憶が呼び出されました。あの時も思いは同じだったろうと、フツフツと。

昨年2020年のちょうど今頃にピエールブーレーズザールで収録された6回目のベトソナ全、しっかり聴いていたはずなんだが、この日の演奏で一瞬にしてワイプアウトされてしまった。細くてきれいで美しい響き、指を鍵盤に置けば音楽になる、この静謐な佇まい。ジャングルジム越しにあっちの清らかな世界が、この落とされたテンポであればさらによく透けて見えてくる。嘆きの歌の前、音が止まったように離れていく。

昨晩今日と両日かぶりつき席ということもあって、愛器一周ごあいさつで目が何度も合って、そのうち、アレッ、という感じで小首をかしげたように見えたのは、今から四半世紀前、シカゴ響とブルックナーの8番をやったあとホテルのエレベーターまで追っかけていってサインをねだったあの傍若無人さんだね、と覚えていたからだったかもしれない。

全作品、さえざえとした極みの技、堪能しました。さて、1番2番3番、そして4番、いつ弾きに来るのかな。テンポプリモさんには次回の来日に向けて尽力お願いしますね。

二夜にわたり、ありがとうございました。
おわり










2790- ダニエル・バレンボイム リサイタル 第1夜 2021.6.3

2021-06-03 23:55:25 | リサイタル
2021年6月3日(木) 7時 サントリー

オール・ベートーヴェン プログラム

ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調OP.2-1
ピアノ・ソナタ第2番イ長調OP.2-2
Int
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調OP.2-3
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調OP.7

のはずが、以下のプログラムが奏でられた。

ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109  4+4-14
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110   8+2+12
Int
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111  10+19

バレンボイムピアノ、ダニエル・バレンボイム


昔読んだビリーバスゲイトのどこだったか、地下鉄の階段を駆け上がると明るい空が、みたいなちょっと物語とはあまりそぐわないけれども印象的な一文があって、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第1番の冒頭の駆け上がっていくオタマジャクシを聴くといつもそのビリーバスゲイトを思い出すし、今日も気持ちは準備万端、さてどうなるか。

念のため、始まる前に係の方に、休憩はどこで入りますかと訊ねたところ、2番の後です、と明快なお答え、で、みんなそのつもりのプロだった。

と気持ちを整えたその耳に聴こえてきたのは終楽章に素晴らしき変奏曲が展開されるその第1楽章のソフトでマイルドな響きが、なんと30番が、耳に聴こえてきたのであった。あれ、自分の耳壊れたか、と、プログラムをめくりなおす。はたまた、翌日に24時間瞬間移動したか。

この、演奏が奏でられている中で気持ちの切り替えを行うのは容易ではない。まあ、前代未聞、バレンボイム一世一代の勘違いプログラムは、結局30番31番32番とそのまま最後まで進んでいった。最後に勘違いアイムソーリーのスピーチ。

あとでSNSだったかなにかで次の文を見た。
「松田暁子さんは過去、バレンボイムのオペラ公演すべてのドイツ語通訳を務めた方で当日たまたま、聴きにいらしていたのです。休憩で事態を知り、スピーチを発案したマエストロは客席にもわかる人が多いとの理由で英語を主張しました。あまりに緊急な事態で松田さんに無理をお願い、お守り代わりでした。」

まあ、自分としては、ガチのソナタ4楽章構成の1番2番3番、それにガチガチの4番、この初期4つは大変に好み。で、録音だとバレンボイムが弾く4番のラルゴは29番ハンマークラヴィーアのアダージョを思わせ奮える、この期待感ではあったけれどもね。

二日続けて30-31-32聴くのも、いいか。なんせ、2016年驚天動地のブルックナー全集をやって来の日本にだしね。彼のピアノリサイタルは今や、接すること自体がひとつの僥倖といったところもあるし。


エポックメイキングな日となった歴史的6月3日、好物の31番終楽章入りの音の粒、ダニエルバレンボイムピアノで奏でられたその粒が、嘆きの歌を経て、一粒ずつがどんどん離れていって、何を弾いているのかどんどんわからなくなっていって、ふと浮かんだのは、これはブーレーズ作品の流れのプレイだな、と軽くよぎった。
ピアノとチェンバロを足して2掛けたような美しいピュアな響きのバレンボイムピアノ、効きましたね、タップリと堪能できました。

最初の曲30番は、ピアニッシモで繋いでいく終楽章の変奏曲が破格の美しさ。でしたが、最後まで気持ちを切り替えることがやや難しかった。好物31番で自分なりに救われた。32番は宇宙。

鮮やかに、さえざえとした宇宙の響きはバレンボイムの脳なのだろう。彼の隅々までさえざえとした脳の一端を垣間見るような32番の弱音美音に昇天、まあ、こちらはもんどりをうつのみですよ。
さて、明日は。


休憩時間に瞬間的に吐いたツイッターが、
「びっくり、ちょっと、鼻血でそ。30番から始まった」
「ヒャプニングかしらら」

おわり







2789- タップ・ベトソナ

2021-06-01 09:23:20 | ベトソナ

タップ・ベトソナプロジェクト リニューアル

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ(含むデアベッリ、それとアンコール演奏でのベトソナ)をピックアップ。

From 2013.10.19 (blogno.1532) to present

2776- オール・ベートーヴェン・プロ、悲愴、月光、ワルトシュタイン、エリーゼのために、テンペスト、熱情、及川浩治ピアノリサイタル、2020.2.16 
2765- ベートーヴェン、ピアノ・ソナタ・サイクル第2回、第5,6,7番、フランソワ=フレデリック・ギィ、2019.11.23 
2764- ベートーヴェン、ピアノ・ソナタ・サイクル第1回、第1,2,3番、フランソワ=フレデリック・ギィ、2019.11.23 
2755- ヴィトマン、コンブリオ、エンペラー、辻井、ブラームス1番、ケント・ナガノ、ハンブルク・フィル、2019.11.5 
2749- 阪田知樹ピアノリサイタル、横浜18区コンサート、2019.10.22 
2740- ハイドン34、ブラームス3インテルメッツォ、ベートーヴェン、ディアベッリ、ポール・ルイス、2019.10.1 
2735- ハイドン62番、ベートーヴェン32番、シューベルト21番、シュテファン・ヴラダー、ピアノリサイタル、2019.9.21 
2722- バッハ、パルティータ1番、ベートーヴェン、ピアノソナタ11番20番21番、今野尚美、2019.8.24 
2719- ベートーヴェン、ピアノソナタ31番、シューマン、謝肉祭、チャイコフスキー、18の小品、松田華音、2019.8.6 
2676- 近藤伸子ピアノリサイタル、2019.3.5 
2651- 悲愴、月光、ワルトシュタイン、熱情、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、2018.12.15 
2614- ドビュッシー、映像1&2、シューマン幻想曲、ベートーヴェン熱情、スティーヴン・ハフ、2018.9.25 
2613- ベートーヴェン・プラス Vol.5 横山幸雄、2018.9.23 
2593- =女と男の愛の生涯= アラベスク、女の愛と生涯、テレーゼ、アデライーデ、エリーゼのために、遥かなる恋人に、中嶋彰子、小菅優、2018.8.2 
2469- 上野優子、西江辰郎、工藤すみれ、2017.12.19 
2464- ベトソナ、テンペスト、31、チャイコフスキー、ドゥムカ、大ソナタ、デニス・マツーエフ、2017.12.9 
2458- ベトソナ32、ディアベッリ、中里真由美、ピアノリサイタル、2017.12.2 
2440- カティア・ブリアティシヴィリ、ピアノ・リサイタル、2017.11.6 
2433- イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル、2017.10.20 
2422- ベートーヴェン、創作32変、32番、ディアベッリ変、コンスタンチン・リフシッツ、2017.10.6 
2420- 藤田真央 ピアノ・リサイタル、2017.10.3 
2415- ベートーヴェン・プラス Vol.4 横山幸雄 ピアノ・リサイタル、2017.9.23 
2397- ベトソナ、27,30,31,32、イリーナ・メジューエワ、2017.8.26 
2381- ベトソナ20、悲愴、ハンマークラヴィーア、児玉麻里、2017.7.15 
2367- ワルトシュタイン、ラ・ヴァルス、シューベルト19、ヒンターフーバー、2017.6.19 
2366- ベトソナ11,23,30,31、6変、エロイカ変、浜野与志男、菊地裕介、田部京子、2017.6.18 
2364- ベトソナ、30,31,32、松本和将、2017.6.16 
2359- 岡田博美、ピアノ・リサイタル、2017.6.8 
2344- ベトソナ31、シューベルト4即興曲、トロイメライ、ダニエル・シュー、2017.5.17 
2336- ベトソナ全曲演奏 第4夜、5,6,13,15,18,29、ヴァリアス・アーティスト、2017.5.5
2335- 舞箏笙、2017.5.5 
2332- ベトソナ全曲演奏 第3夜、1,4,19,20,23,30,31,32、ヴァリアス・アーティスト、2017.5.4 
2331- ベトコン1、横山、広上、高雄市響、2017.5.4
2328- ベトソナ全曲演奏 第2夜、3,7,8,10,11,14,17,24,25、ヴァリアス・アーティスト、2017.5.3 
2324- 悲愴、熱情、横山ピアノリサイタル、2017.5.3
2323- ベトソナ全曲演奏 第1夜、2,9,12,16,21,22,26,27,28、ヴァリアス・アーティスト、2017.5.2
2322- ベトソナ1,8,22,26、松本明 ピアノ・リサイタル、2017.5.1 
2298- アンドラーシュ・シフ、ピアノリサイタル、2017.3.23 
2289- 藤田真央 ピアノリサイタル、2017.3.10 
2273- ロナルド・ブラウティハム、ピアノ・リサイタル、2017.2.7 
2272- 佐藤千佳 ピアノ・リサイタル、2017.2.6 
2263- オール・ベートーヴェン・プログラム、長富彩ピアノリサイタル、2017.1.22 
2258- スカルラッティ、武満、ベートーヴェン32、ショパン24前、河村尚子、2017.1.13 
2240- 悲愴、ワルトシュタイン、月光、熱情、清水和音ピアノリサイタル、2016.12.11
2237- バガテル、ベトソナ31、映像、フォーレ、ショパンソナタ3、小林律子、2016.12.8 
2221- 岡田博美 ピアノ・リサイタル、2016.11.12 
2210- ベトコン3、レオンスカヤ、新世界より、ソヒエフ、N響、2016.10.27
2204- ベトソナ、1番、テレーゼ、テンペスト、ワルトシュタイン、32番、小菅優、2016.10.14 
2190- エンペラー、ソンジン、田園、ミョンフン、東フィル、2016.9.23
2187- テンペスト、ワルトシュタイン、ショパン3曲、志鷹美紗、2016.9.17
2181- ユジャ・ワン、ピアノ・リサイタル、2016.9.7
2179- ユジャ・ワン、ピアノ・リサイタル、2016.9.4
2152- ピアノリサイタル、松本和将、2016.7.12
2138- ベトソナ、1、15田園、22、23熱情、愛知とし子、2016.6.16
2130- ディアベッリ、クライスレリアーナ、木村徹、2016.6.8
2127- モーツァルト、ベートーヴェン、梯剛之、2016.6.4
2116- ベトソナ、1,21、伊藤綾子、2016.5.13 
2115- ベトソナ、27,28,29、中尾純、2016.5.12
2114- ベートーヴェン、月光、悲愴、熱情、リスト、フランチェスコ、澤田まゆみ、2016.5.8
2113- レミ・ジュニエ、ピアノ・リサイタル、2016.5.5
2071- 月光、ワルトシュタイン、バーバーpfソナタ、野尻多佳子、2016.3.5
2051- 若林顕 ピアノ・リサイタル、2016.1.30
2034- グロリア・カンパネール、ピアノ・リサイタル、2015.12.14
1532- ブルーノ=レオナルド・ゲルバー、月光、3番、田園、熱情、2013.10.19 

 

以上

上記以前のものは、工事中。