河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1214- 小品集 ハインツ・ワルベルク N響1981.6.19

2011-03-31 00:10:00 | インポート

昔の演奏会から。
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1981年6月19日(金)6:45pm
NHKホール
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ロッシーニ 歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
スメタナ 交響詩「モルダウ」
マスネ タイスの冥想曲
ディニク ホラ・スタカート
  トランペット、津堅直弘
ウェーバー 舞踏への勧誘
オッフェンバック 喜歌劇「天国と地獄」序曲
ワインベルガー 歌劇「バグパイプ吹きのシュワンダ」
        より、ポルカとフーガ
ドップラー ハンガリー田園幻想曲
  フルート、小出信也
ヨハン・シュトラウス 円舞曲「千一夜物語」
エルガー 行進曲「威風堂々」
(アンコール)
ヨハン・シュトラウス 円舞曲「美しく青きドナウ」
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ハインツ・ワルベルク指揮
NHK交響楽団
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例によって当時のメモから。

抜群に楽しめた演奏会であった。
ほじくり返して曲の中身をうんぬん言う必要はまるでない。
N響の実力が基盤となって安心感を持って聴くことができた。
リラックス。
小曲と言ってばかにできない。これらは全て生演奏で接するのは初めてなのである。

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といった非常に短いもの。
でも改めてこうやって曲を書きただしていていると、メラメラと一曲ずつのことが非常にクリアに思い出された。これは驚きであった。面白いように記憶が掘り起こされた。頭の中というのはこれまた面白いものだと思う。
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1213- ハインツ・ワルベルク N響1981.6.10

2011-03-30 00:10:00 | インポート

昔の演奏会から。
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1981年6月10日(水)6:45pm
NHKホール
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シューベルト 交響曲第3番
シベリウス ヴァイオリン協奏曲
 ヴァイオリン、ヤン・ウク・キム
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メンデルスゾーン 交響曲第4番イタリア
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ハインツ・ワルベルク指揮
NHK交響楽団
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それでは例によって、当時の感想メモから。

とにかく久しぶりに生演奏を聴いた。の一語に尽きる。
N響は他の、世界の一流オーケストラと同一の心地よさと安心感を持って聴くことができる。ウィンドは常に抜群である。
指揮者以上の素晴らしさが表出されていると言ったら失礼か。
キムのヴァイオリンはあまりにも表現の幅が大きい。線の太い弦の音がシベリウスの音楽を打ち震えさせている。小さい体とは全く逆の音作りである。その表現はあえてロマンティックといっても何ら差支えないと思う。
指揮者の身振りの大きさは棒振りにむいているのではないだろうかと、ふと演奏中に感じた。


こんな感じの簡単なもの。久しぶりに聴いた演奏会だったので音を浴びるだけで満足。
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1212- 中断してそのあと放送しなおした神々の黄昏1994年12月

2011-03-28 00:12:52 | インポート

バレンボイムのバイロイトにおけるリングサイクルは、ハーリー・クプファーのプロダクションで1988年の大ブーイングからスタートしたわけですので、1988年から通例5年1992年まで行い、一年休んで、1994年からレヴァインの棒で1998年まで5年上演という具合で続きました。それで日本では毎年年末恒例でNHK-FMで放送を行っておりみなさんエアチェックなど楽しみにしているわけです。だいたい12月の24日のクリスマスイブあたりから放送を毎晩夜中までやるわけです。大晦日が近いとはいえ普通に仕事をしてますので全部聴きとおす、エアチェック撮るとなると毎朝、眠い眠い状態で仕事に向かうわけですね。それも楽しみと言えば言えなくもない。
1994年はレヴァインのリングサイクル初年で、この年の放送はこんな感じで流されました。
全演目、恒例の一サイクル目ですね。
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放送日:演目:指揮:上演日
12-25(日)ラインの黄金、レヴァイン7-26Bayreuth
12-26(月)ワルキューレ、レヴァイン7-27Bayreuth
12-27(火)ジークフリート、レヴァイン7-29Bayreuth
12-28(水)神々の黄昏、レヴァイン7-31Bayreuth
12-29(木)トリスタン、バレンボイム8-1Bayreuth
12-30(金)オランダ人、シュナイダー8-2Bayreuth
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1995-4-9(日)パルジファル、シノポリ7-25Bayreuth
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パルジファルは例によって宗教行事に合わせた放送日になっておりますので翌年1995年4月に行われました。思えば、このパルの7年後2001年にアイーダを振っている最中にゴロンと死んでしまうとはシノポリ自身思ってもいなかったでしょう。話がそれました。
書こうと思っていたのは、今回の巨大地震2011.3.11で演奏会等やっている状況ではなくて、それでその地震つながりで思い出したことがあったからです。
この時節地震の名称は置くとして、1994年12月28日(水)の夜、NHK-FMで神々の黄昏を流していたときにグラッときたわけです。東京はそうでもなかったのですが、とにかく放送が中断してしまいました。NHK-FMは地震速報を流し続けました。
ご多分に漏れずエアチェックをしておりまして、収録DATはプロローグと第一幕の合計、2時間7分のみ。第二幕、第三幕は収録されておりません。
第二幕あたりで中断したのかどうか今では記憶に定かではありません。というよりも、聴きながらエアチェックをしていたのではなく、DAT一台とオープンリールデッキ一台、あるいはDAT二台で留守録をしていて、本人は夜中まで外で酒を飲んでいたのかもしれませんね。
とにかく、バイロイトの再放送はないはずで、待てば地震速報が終わり放送が開始されると思っていたのですが、結局あきらめて熟睡モード。あとで極め付きワグネリアンヲタクに問いただしたら、朝の4時ぐらいから流し始めたといっておりました。
ここらへんの記憶は整理整頓されてなくて申し訳ありませんけれど、そのようなことがあったことを今度の地震で思い出しました。3.11は過去の地震とは比べようもない巨大なもので悠長にエアチェックがどうだこうだといった話なんかどうでもいいことでそんな些末なこと木端微塵に飛んで行ってしまうような未曾有な出来事だったわけです。
ふと思い出したのは、中断が神々の黄昏だったからかもしれません。
おわり


1211- プフィッツナー シュトラウス クリストフ・ペリック N響1980.7.4

2011-03-25 00:35:00 | インポート

昔の演奏会から。

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1980年7月4日(金)6:45pm
NHKホール
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プフィッツナー 歌劇「パレストリーナ」
第1,2,3幕への前奏曲
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シュトラウス 13管楽器のためのセレナード 作品7
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シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」
 ヴァイオリン、徳永二男
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クリストフ・ペリック 指揮 NHK交響楽団
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昔、クリストフ・ペリックはいい指揮者だと思った。前週はオール・ベートーベン・プログラム、そしてこの週はプフィッツナーとシュトラウス。相当な自信があるのだろう。
それで例によって当時のメモから。
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この指揮者の棒はほとんど目に入らない。目障りなところがなく飾り気がない。しかし、音楽の方はけじめがあり明らかに何もしていないのではないということが容易にわかる。非常に好ましいと思う。と同時に何か天才的なものに欠けるような気もする。マゼールみたいなひらめきがほしいとも思う。
この前から最前列で2回立て続けに聴いているがなんたるN響の実力!素晴らしいと思う。海外の一流オーケストラ、少なくとも今まで聴いたオーケストラとほとんど変わるところがないと思う。N響をばかにしている人は一度他の日本のオーケストラと聴き比べてからもう一度比較してほしいと思う。素晴らしい熱演というのは確かに実力がある者に対していう言葉ではないだろうか。
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プフィッツナーとシュトラウスの13管は初めて聴く曲だが全く素晴らしい演奏であった。プフィッツナー1,3における弦楽器の美しさ、木管のハーモニーはどこのオーケストラにも勝る。また、2における金管群も2,3か月前と随分と変わったような気がする。それは席が最前列であるせいかもしれない。金管も全く調和のとれた、またバランスのよい演奏であったように思う。
13管は指揮者不要でバランス、ハーモニー、音色、全ての面において楽しい演奏であった。まさにトップ奏者である。
英雄の生涯は既に以前、ホルスト・シュタインの熱演で聴いたことがあるが今回はまた異なった音楽を楽しめた。すなわち、輪郭のはっきりしたすっきりした演奏。これは実力なくしては至難の業である。ヴァイオリン独奏が少し弱いような気がしたが、これもたいした傷ではなかった。
最前列にいるとこの曲のむずかしさがよくわかる。特に経験のある人ならよくわかると思う。とにかく非常に難しい曲だと思う。しかし全く感動した。強奏部における分解度と抑制されたハーモニー。シュトラウスの作った音の絵巻は素晴らしいものであった。ときとして指揮者は指揮されていた。

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といった短い感想メモでした。
その後、ペリックがN響を振り続けたのかどうかはわからない。
おわり
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1210- クリストフ・ペリック イツァーク・パールマンN響 オール・ベートーヴェン・プログラム1980.6.27

2011-03-23 00:49:52 | インポート

昔の演奏会から。
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1980年6月27日(金)6:45pm
NHKホール
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ベートーヴェン エグモント、序曲
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
 ヴァイオリン、イツァーク・パールマン
(アンコール)
パガニーニ カプリチオ第5番
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ベートーヴェン 交響曲第5番
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クリストフ・ペリック指揮NHK交響楽団
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演奏会メモから、

パールマンの美しくきれいな音のなかにあるたくましさ。第1、3楽章におけるカデンツァのきれいで力強い音。久しぶりにヴァイオリンの音にやりこまれた。
高音のつやのある美しい音。この曲が少しも長く感じられなかった。
但し、ペリックの重厚な棒と、彼のラテン的な明るさが必ずしも融合していたわけではないような気もする。
それにしても、N響は随分迫力がついてきた。ハ短調における金管群の迫力ある咆哮。そして木管の素晴らしいハーモニー。これは日本には今までなかったものだ。特にバランスの良さ。素晴らしいは短調であった。

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といった感想でした。ペリックはあまり知られていない指揮者だったが、オール・ベートーヴェン・プログラムを組むあたり、それだけでも本人の音楽に対する自信のようなものを垣間見ることができた。
運命は折り目正しく演奏すればするほど、ぐーんとペーブメントを敷きつめたような不思議な迫力が出てくる音楽、本格派の演奏となっておりました。
この指揮者はその後、メトでマイスタージンガーなども振っており、じわじわと底から湧いてくるような自力(じぢから)が見事でした。
おわり
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1209- スロヴァーク ラプシャンスキー スロヴァキア・フィル1980.6.9

2011-03-22 00:10:00 | インポート

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3.11の大地震で演奏会は軒並み中止。チケットも山状態。
それで、昔の演奏会から。
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1980年6月9日(月)7:00pm
東京文化会館
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ヤン・ツィケル 組曲「思い出」
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
  ピアノ、マリアン・ラプシャンスキー
ドヴォルザーク 交響曲第9番
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(アンコール)
ドヴォルザーク スラヴ舞曲第9番
ドヴォルザーク スラヴ舞曲第?番
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ラディスラフ・スロヴァーク指揮
スロヴァキア・フィル
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この日の演奏会のことは非常によく覚えている。何があったというわけではないが席が一階ど真ん中で、ラフマニノフのピアノ独奏から始まった2番が非常に魅惑的で、それと、今では普通かもしれないが、当時、録音機材、録画機材が随分と多くはいっていたような気がする。わりと普通の雰囲気ではなかった。初来日だったからかもしれない。演奏会のいわゆる「熱気の予感」がほとばしっていたような気がする。
それで例によって当時の感想メモをほぼそのまま。
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なんとなくなつかしい配置だ。金管群が正面に向かって左側の方にかたまっている。わけもなく懐かしい配置だ。
弦楽器群の音の素晴らしさはいかばかりだろうか。そしてそれに比してこの劣悪な金管群。全く天国と地獄の違いがある。特にトランペットとホルンは正聴に耐えかねる。
とにかく弦は素晴らしい。豊かな響きを呈している。全く金管群はおまけみたいなものだ。ドヴォルザークは言うまでもなく第2楽章に尽きる。
ラフマニノフは実演では初めて聴く。出だしからして全く聴衆を誘惑する音楽である。このピアニストはきめの細やかさより全体的な音楽の完成を志向しているように思える。ダイナミックな反面、ppの繊細な音のつくりがもうひとつのような気がする。
このオーケストラの弱点は管である。特に金管である。金管が整ったら素晴らしいオーケストラとなることであろう。
それにしてもよく人がはいったもんだ。この頃はテレビ中継とFM実況があると人が良くはいるらしい。そして咳払いもよくはいるだろう。

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といったメモです。演奏会の殿堂である上野での熱気のようなものが良くも悪くも新鮮だった。一流二流といったあたりのことはあまり考えず、ただ音楽に接していたように思います。
ところでこの初来日公演は15回公演で、プログラムが11種類。ヴァリエーションがついただけのものもあるが多彩。
コシュラーが9回。スロヴァークが4回。小林研一郎が2回。

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*上の写真の左下はディーン・ディクソン。

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1208- ベッリーニ ホルン協奏曲 松崎裕

2011-03-20 22:52:14 | また聴きたくなるCD







ベッリーニ ホルン協奏曲
ヒンデミット ホルンソナタ
ロセッティ ホルン協奏曲変ホ
シャブリエ ラルゲット


一曲目のベッリーニは、ヴィンチェンツォ・ベッリーニのことですので、オペラだけではなかったのか、という感じがありますけれど。
オーボエ協奏曲を編曲したものです。
流れるようなメロディはプリターニのソロの節回し思い浮かべますね。
均質な響きで心地よいです。
ほかの曲もなんだか、羊水につかっているような心の安定感。

2010年3月、君津での録音。

one point stereo
direct cutting from hard disk
このように書いてあります。調理したようには聴こえません。極めて自然。

松崎裕、(ピアノ)広海滋子










1207- 天災後のコンサートゴアーズ

2011-03-18 00:50:59 | インポート

3月の演奏会、オペラは壊滅状態。5回のコンサートと2回のオペラは予定してあったのだが、結局、リッカルド・シャイーの棒によるライプツィヒのゲヴァントハウスを聴いただけだった。気持ち的には演奏会に行く気がしないので、なくてほっとした。
家でCDを聴く気もあまりおこらず、音を聴く行為からしばらく離れている。
音楽データまとめの方は結構はかどっているが、地震ニュースで洗脳されっぱなしなので、音と映像を切るか。
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地震当日の11日にダニエル・ハーディングの棒でパルの前奏曲とマーラーの5番があったのだが、この定期は交通の便が全部ストップ状態だったので行けず。今となってみれば、よく敢行したなといったところだ。
N響は北米公演中だが、こちらはサイトを見てみると16日からの4回公演を予定通りこなすようですね。

11日は華金だったのですが、徒歩で一時間半かけて帰宅。今週18日の華金はどうなるんだろう。16日の銀座は暗かった。どんより重苦しく、飲む酒も我々以外はみんな盛り上がった形跡はない。
3連休前なので少しは盛り上がるかもしれないが、東京でも片付け等に時間を費やす人も少なからずいるのではないか。
被災しているので家の中を整理整頓中だが、まだ全部終わったわけではない。これからしっかりと片付けをしていきます。ですので、今週の華金はどうなることか、その時の雰囲気次第かな。

木曜日に会社の帰りに、酒の肴のかわきものを買おうとコンビニにはいってみた。なんだか何もない。カップものとか弁当とかおにぎりとかパンとかなにもありませんね。過剰反応か。
「ぼくのおやつ」「とらやき」よくわかりませんけど、買っちまいました。
結局かわきものは買わずじまい。
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1206- 東電本店前 不眠不休

2011-03-17 02:06:54 | インポート

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仕事の後、夜の銀座をすこしだけパトロールしました。並木通りはほぼ暗くにぎわいはありません。
外堀通りから国会通り、そして日比谷通りに出る前に、ちょこっと東電本店の前を通りました。
東電本店ではみんな不眠不休の体制で頑張っていることと思います。
天変地異、我々もその思いを受けとめて、自分なりにできることはやりたいと思います。


1205- 途中から中止 フィレンツェ歌劇場公演

2011-03-16 23:48:00 | インポート

地元から帰国命令が出たとのことで、中止になったようです。
全8公演中、3月13日と14日の公演は行いましたが、16日から21日の6公演が中止。
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個人的には19日と21日の「運命の力」を観る予定でしたがかないませんでした。
天変地異ですのでしかたがありません。いつか観れる日を待ってます。
チケット払い戻しについてはまだ決まってないようですね。金額でかいですから。
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http://www.nbs.or.jp/blog/firenze2011/


1204- 中止 東京フィル創立100周年記念特別演奏会ⅠとⅡ

2011-03-14 21:42:58 | インポート

3月18日(金)第一回定期演奏会の再現演奏プログラム。
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3月20日(日)シェーンベルクのグレの歌
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両日予定されていた東京フィル創立100周年記念特別演奏会は中止になったようです。
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天変地異に立ち向かう方が先。
いつか再現されるのを祈ってます。

http://ameblo.jp/tpo/day-20110314.html
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http://www.tpo.or.jp/


1202- 大変な地震でした2011.3.11

2011-03-14 00:36:24 | インポート

このような地震は小学校の時に感じて以来だ。学校から帰ってきてからか休みの日だったのか、あわてて外に出たがまともに立っていられなかった記憶が遠くある。今回の地震は仕事中で座席に座っていられないぐらいの強さで思わず中腰で机にしがみついたが、床を転がってしまいかねない勢いで、それがとても長く恐怖が続いた。階数がかなり上で揺れも随分と長く船酔いのような感覚がしばらく続いた。
仕事場の中には真っ青になる者から笑い飛ばす者までさまざま。帰りは下りでも疲れる長い非常階段を降り、自宅まで一時間半の徒歩。朝までテレビ報道を見ていた。津波とは海の広がりであると認識した。
翌日、携帯電池と電灯、それに厚めの靴下を買った。というのも、徒歩で自宅に帰ったらCDラックやスピーカーが倒れておりかなりの被害を受けていた。ガラス戸付のCDラックはガラスが粉々。2万枚のうち3千枚ほど下敷き。ラックの下敷きになったのはフルトヴェングラーものとワーグナー全般。そのせいなのかどうか奇妙にもCDそのものはほぼ無事。プラケースにもあまり傷はなかったが、紙ボックスはダメージが大きい。とにかくほかにもガラスが散乱したので厚めの靴下とサンダル準備。今後の余震に備える。
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演奏会は軒並み中止なのかと思ったら、地震当日の開催があったのには驚いた。個人的にはダニエル・ハーディング指揮新日フィルの定期に行く予定だったが交通機関がなくなっていけなかった。演奏会は開催された模様だ。これはこれですごい。聴衆は100人ぐらいだったとのこと。さすがに翌日の公演は中止になったようだ。
今までたくさんのオペラ、コンサートを観聴きしてきたが、不思議と地震に遭遇した記憶はない。ほかのアクシデントは結構見ているのだが、地震にだけはあったことがない。むろん、演奏中の地震にあったことがないということなのだが、今回のような地震が演奏中におきたらどうなるのだろうか。日本人のことだから整然と動くだろう。指揮者のハーディングも地震四時間半後の本番を決行したぐらいのキャパだからたぶん同じ行動をとれるような雰囲気。
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これから日常的な気持ちで演奏会に臨むようになるにはしばらく時間がかかりそうだ。演奏会どころではないのかもしれないが、その時間はすべてを忘れさせてもらえる、ということではなくて時間を育む、そのような気持ちで過ごしたい。できればこれから頻繁にありそうな演奏会冒頭の「捧げる音楽」は、個人的には何かあまりにロマンティックに過ぎ不要だ、現実は現実で直視して受け止める。どうやって自分の行動を具体化するかだ。


1201- ダニエル・ハーディング 新日フィル2011.3.11 地震のため欠席

2011-03-12 13:57:28 | インポート

2011年3月11日(金)7:15pm

地震のため欠席しました。

ツィッターで漏れ聞くところによりますと、聴衆が100人ほどのなか、演奏会は決行された模様です。12日(土)は中止のようです。

http://www.njp.or.jp/njp/index.html

両日ともに払い戻しをするそうでが、11日は演奏会をひらいたということもあり、あえて払い戻しをしていただこうとは思っておりません。

このコンサートの始まったと思われる時刻頃に仕事を終え歩いて帰路につきました。自宅到着が20:45頃でしたので、約一時間半の道のり。

大勢の人たちが同じように歩いていましたけれど、まるでなにか花火大会のイベントが終わった後のようなだらだらとした歩き方にはまいってしまいました。そのような歩き方をするのはみているとほとんどが若い人間です。おそらく現実感がないんですね。過ぎていく時間というものの中には、誰かが待っているとか、心配なことがあるといった、時間の波長の濃淡の認識があまりない、若いのでそのようなところに身が置かれていない。そのようなこともあるのでしょうか。

まぁ、中には居酒屋のはしごをしている中年連中もいますから、いろんな人間まだら模様ではあるんでしょう。

それで一時間半かけて帰ってみると、実はその前から予感はあったのですが、CDラックが半壊状態。2万枚のCDのうち、約3千枚ほどが、ラックごと倒れ、ガラスがまるで粉薬のように粉砕されておりました。それと、左側のスピーカーが転がってました。上にコピー機を置いていたのでバランスが悪かったかもしれませんね。さらに、へヴィーなアキュフェーズのアンプや、TEAC X2000-Rオープン・リール・デッキなど、ずれてました。もう一回大きな余震があればそれこそ壊滅状態だったと思います。

CDラックは粉砕されていましたが、かたずけてみると奇妙なことにCDそのものはプラケース含めほとんど無事。被害にあった3千枚がほとんどフルトヴェングラーものだったからかどうかわかりませんが、とにかく奇妙にも無事。

どうも、バウンドして倒れたというよりも、すーっと雲のじゅうたんのように横ずれしたような感じだったし、それに床への落ち具合が角から落ちたようでうまくクッションがきいたような感じ。おかげでフローティングの床はそうとうひどい爪痕がつきました。

ほかにも本とかスコアとかヴィデオとかDVDとか被害を受けましたが、この際、不要本とかヴィデオは処分することにしました。掃除中です。


1200- ジュリア・ミゲネス・ジョンソンのLPです

2011-03-11 00:29:24 | 音源

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ちょっとうちの中を整理していたら、ペラジャケがでてきました。
3月13日はジュリア・ミゲネス・ジョンソンの誕生日ですね。このジャケのようにはもう若くはありませんけど。1949年生まれですから。
彼女はマンハッタン生まれなんですが、ヨーロッパでの活躍が長く、1980年代前半など、完全にほかの飛ぶ鳥が落ちてましたからね。
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そのころレヴァインなんかもウィーンなどで活躍がすごく、あるときテレビをみていたら、レヴァインの棒で何かのガラコンサートだったと思うんですが、その中の出演者の一人としてミゲネスが颯爽と出てきて一曲披露してました。歌は歌でいいのですが、ステージに向かうその胸、あご、両肘の張り具合、ツンツン、これ以上ないぐらいそりかえってのオンステージ。見慣れているウィーンの聴衆もさすがに、ほーとどよめいたものでした。
そのヴィデオ、実は持っているのですけれど、ベータなんですね。なんとかなりませんか。
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写真のラテン・レディーのLPはたぶん、1982年頃の盤だと思います。LPの音なんて、はっきり言ってどうでもよかったりして、やっぱりLPでしか味わえない30センチ四方の写真、最高です。です。
クラシックの範疇におさまりきらない彼女、素敵でしたね。
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