日本ではほぼ上演機会のない演目がこの日たった。
リムスキー=コルサコフ作曲
諷刺劇 金鶏
プロローグ,3幕とエピローグ
.
7月5日が、神奈川県民ホール
7月11,12日が、東京文化会館
ドドン王/(トリプル・キャスト)
グビドン王/(ダブル・キャスト)
以下ダブル・キャスト
.
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ボリショイ歌劇場
.
ということで、これを生で観た人はロシアの美貌とスタイルにやられたかもしれない。内容は別にしても。
オペラでは、ストリップはたまに出てくるので、この前のNHKの紅白歌合戦のような騒ぎにはならない。
オペラグラスをほとんど使わないオヤジ連中が、その局面で、生唾を飲み込みながら不自然に覗いたりするのが少し違和感を伴ったりすることもあるが。
最近の紅白歌合戦のほうは学芸会以下、未満であり、あまりのばかくささに目も耳もふさぎたくなる。
音楽センスがない連中がバッコし、笑いを取ることしか考えていない軽薄な振る舞いが日本の文化レベルを地の底まで下げている。
なにも若い芸人だけではない。
この前の前年の、銀座アブラが体に染みついた司会者の音楽無恥無知。曲が終わる前に必ずかぶさってくる司会のだみ声。音楽と180度違う方向をみている人間を司会にしてNHKはなにをしたかったのだろうか。
また、普段全く練習していないと思われるKMとか、気持の全く入らない能天気な上ずれピッチで歌うTHとか、限りなくどうしようもない。バラードも演歌もへったくれもない。
そんななかフェイク・ストリップ・ダンスを誰がしようが、そんなこと知ったことか。
みんなおんなじようなことをしているではないか。
いい加減に学芸会未満は卒業して、歌、を聴かせてほしい。
.
.
ということで、金鶏、であるが細かいことは観るしかなかったのだ。
.
金鶏もNHK-FMで生ライブした。これも貴重だ。
.
1989年7月12日(水)
放送は6時から。
演奏は6時半から。
全4時間ほどの生放送。
生放送はテープによる放送録音ではないので音質的に貴重だ。
第1幕49分
第2幕51分
第3幕26分
といった長さであるが、放送では冒頭30分使っているし、休憩もある。
あと、生なので何がおこるかわからない。もっともFM放送だと見えないが。いずれにしてもハプニングに備えたようなロングな生放送であった。
.
生ライブからテイクしたDATは河童蔵にスタンダード・モードとロングタイム・モードでしっかりと収納されている。
この当時、DATにSCMS機能はなく、デジタル・コピーが何度でも出来た。
このDAT、だからコピー・ガードがかかっていない。
おわり