河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

897- 第19回芥川作曲賞選考演奏会2009.8.29 サマーフェスティバル2009

2009-08-30 17:32:46 | 音楽

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サマーフェスティバル2009

<MUSIC TODAY 21>

これの一環として行われた、

「第19回芥川作曲賞選考演奏会」

を聴きました。

2年前に受賞した作曲家がオブリゲーションとして作曲したものが冒頭にあり、続いて選考曲が3曲演奏されました。

演奏後、50分のトークがあり、最後にその流れで、これにしましょう、という感じできまります。

16時からコンサートは始まりましたが全体が跳ねたのが19時半頃です。

2009829()4:00pm

サントリーホール

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●零曲目 10分 世界初演

小出稚子(こいでのりこ)

 ChOcoLAtE チョコレート

(第17回芥川作曲賞受賞記念

 サントリー音楽財団委嘱作品)

小松一彦 指揮 東京フィル

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一昨年の受賞者が受賞時50万円もらい、2年後に委嘱というオブリゲーションつきでさらに100万円いただける。その100万円のほうの曲。

タイトルと中身がどのようにリンクしているのかわからない。小文字大文字の意味もわからない。聴く前に惑わしておいて、聴いてさらに惑わす作戦か。

楽器の通常ではない使い方、楽器ではないものから出た音も音楽、このような部分が見られるが、今の時代、普通の出来事。

プログラムに、「作品の核を作曲者と疑似共有した友人が、それを文字と言葉でもってアウトプットしたもの」ということで、文字、文章のようなものが載っている。

でも、音楽の出現音の結果出てきた文字を見せられても、どうしろというのか。通常、逆なら話はわかるが。疑似共有した結果をみて音楽を聴き直してくださいということなのだろうか。でも、聴衆ははじめて聴くんですよね。世界初演ですから。

ここらあたりやっぱり少し説明が欲しい、というか、プログラムにそもそも一切載せないというてもあるのではないか。誘導しないのもてだと思うんだ。

曲は、ありがちな色彩の広がりを示すもの。

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休憩 20

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ここから3曲が、選考曲となります。

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●一曲目 20分 日本初演

藤倉 大/

 --- as I am ---

メゾ、ローレ・リクセンベルク

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896- ウンスク・チン 管弦楽2009.8.28 サマーフェスティバル2009

2009-08-30 10:32:30 | 音楽

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サマーフェスティバル2009

MUSIC TODAY 21

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このサマーフェスティバルも後半。

今日はウンスク・チンの管弦楽集。といってもほかの作曲家の作品もはいっている。フル・オーケストラの曲はあまり多くないのかしら。。

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2009828()7:00pm

サントリーホール

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昔、N響を振って現代音楽をやったとき棒を振り間違え、こんがらかってしまい、ストップし、聴衆に一礼し、頭から振り直したことがある秋山が今日の棒だ。

今日は5曲。ウンスク・チンの曲は2曲だけ。

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●一曲目 15

ジョルジ・リゲティ/

 サンフランシスコ・ポリフォニー

秋山和慶 指揮 東京交響楽団

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リゲティの1974年の作。初期のクラスター音楽。いわれてみれば確かにそんな雰囲気を感じるが、それは今となってみればということだろう。房とは言え、それぞれの粒が集まり房というもうひとつのまとまりを示しているかというとそうでもない。たしかに初期だなぁ。音色の色彩とリズムが同時に変化していき、細かい流れのなかに引き延ばされたハーモニーがあらわれるあたり過去を引きずっているようにも聴こえる。いわゆるポリフォニーなところはあまり強調されていない。というか、

昔のいわゆるクラシック、覚えやすい節(ふし)であれば、ポリフォニーは明確に聴き分けられるであろうが、現代音楽においてはその節の覚えにくさ、つまり作為的なもの(芸術はみんな作為的なんだろうけど)が自然に見えない、聴こえない、そうゆうところが一面としてあり、それに対して既存単語のポリフォニーという言葉を当てはめてしまうのは多少問題がある。

タイトルはサンフランシスコ・ポリフォニーとなっているが、サンフランシスコ交響楽団創立60周年のために書かれたのでそのような語句になっているだけ。

モダン・ポリフォニー

ということだなぁ。当時としてみれば。。

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●二曲目 5

アントン・ウェーベルン/

 オーケストラのための5つの小品、Op.10

秋山和慶 指揮 東京交響楽団

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ドライなベルクよりウェットなウェーベルンを。オーケストラの編成がかなり絞られている。あっという間に終わる。音色変化の保持時間は必然的に短くなるものなのか。象徴的な曲なのかもしれないが、それならばオタマジャクシの普線上の12の数と楽器数の勝負になるのかしら。微分音なんていう発想、出てきて当たり前?ということになる。

あとはダイナミズムとリズムの変化。

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●三曲目 17分 日本初演

ウンスク・チン/≪ロカナ≫

 ~大オーケストラのための

秋山和慶 指揮 東京交響楽団

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全く西欧の響きに聴こえるのだが、本人によると、

「文化的に異なる出身地を持つからか、シンフォニーオーケストラというものの音響にある種の反発を覚える。19世紀的美学の残滓については特にそう。ヨーロッパ以外の音楽文化に惹かれる。ヨーロッパ以外の音楽体験を通して、異なる音色を持ちこんでいきたい。」

つまり、全く逆のことを考えているようだ。

裏も表ということか?

聴いていると、まず形式感はない。構造物だ。

絞り出すような響きが苦しげで印象的。また、音の保持も特色があり響きの継続を感じさせる。音色構造物に光をあてる、光の多くの色を放射する。そんな雰囲気で、さらに聴き進めると拍子も含めロシア的な荒々しさがときに表出される。

ウンスク・チンの民族的なバックボーンはなんなのか、韓国の民族的は響きとはどういうものなのか、そもそも聴いているほうがわかっていないというところもあり、この初めて聴く作曲家の作品を勝手に決めつけてはいけないのだろう。聴衆は今まで聴いてきた音楽をもって判断、楽しむ、それだけだ。

824日の室内楽とは別の響きの多様性、多様な表現などを感じるが、24日の曲のほうがより緻密というか、全てのことにいきとどいていた。オーケストラ表現力についてはこの先まだ可能性が広がる。

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●四曲目 9分 日本初演

スキ・カン/≪カテナ≫

 ~大オーケストラのための

秋山和慶 指揮 東京交響楽団

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例によって曲の説明がプログラムに載っている。60個の断片の変化、バリエーション等ということのよう。オーケストラ曲であるから、一つの楽器、複数の楽器によるハーモニー等音色変化もある。つまりその国の特色、民族に継承された響きといったあたりは関係ないのだろうか。聴いていてもなにがどうなのか今一つ分からない。理解不足というか、事前に知っておかなければわからないことがたくさんある、不勉強?経験不足、聴き不足、たぶんそういうことなんだろう。

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●五曲目 18分 世界初演

ウンスク・チン/シュウ

 ~中国笙とオーケストラのための協奏曲

笙、ウー・ウェイ

秋山和慶 指揮 東京交響楽団

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2009年出来上がったばかりの作品のよう。

笙という楽器の音は意識して聴いたのは初めて。雅楽や雅楽のはいったオーケストラ曲で聴いたことはあるはず。ただマウスピースというか吹き口というかこのようなスタイルのものはどうなのだろう、よくわからない。

日本の古典楽器もそうなのだが、一般に周波数ヘルツが高く、音域が限られ、西欧発のその気になって聴くとかなり低域で動き回るオーケストラと様相が異なる。笙のサウンドはオーケストラとミスマッチであり、逆にその妙というのはあるかもしれないが、曲想も多様性に富んだものではなく、一番に音楽の閃きみたいなものが感じられない。

プログラムの本人説明が長すぎる。それだけ聴くほうの前提不足を認識しているということなのだろうが、音楽の閃き、というのはそこらへんとはちょっと違っていて、音楽を聴きこんでいる人にはわかると思うのだが、音楽の一瞬だけでもいいからなんか、

「作曲家は相応の試行錯誤、努力、勉強などの積みかさねの結果なのだろうが、聴くほうは、天才の閃きのように感じる音楽の瞬間。」

そんなものが感じられない。例としてはどうかと思うが、メシアンのトゥーランガリカ交響曲って、全部最初から最後まで天才の閃きの連続のように感じる。あすこまで極端でなくてもいいから、これぞ音楽の表現、といったあたりが少しは欲しい。聴いているほうとしては。。

現代の音楽では、こんなこと、忘れられて久しい?

.

おわり

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895- 音楽の現在 管弦楽2009.8.25 サマーフェスティバル2009

2009-08-28 00:45:13 | 音楽

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サマーフェスティバル2009

<MUSIC TODAY 21>

より

今日は2007年、2008年の新作管弦楽曲を2曲ずつ。

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2009825()7:00pm

サントリーホール

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管弦楽といっても協奏曲が3曲。オーケストラ曲は3曲目の≪花輪≫だけだ。

いかにも不毛な現在の音楽の代表格的曲たちかなぁ。

はじまる前に、ロビーをうろうろしているダジャレ王池辺を発見。なんとなくやな感じがする。席も2階のごく近くで後半は空き席へ移動。

現在に生きる人たちの曲だか、池辺と今日の4人とは方針が全く異なると思いますよ。感想をちょっとだけ聞いてみたい気もする。

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●一曲目 21分

サルヴァドーレ・シャリーノ/

リコーダーとオーケストラのための4つのアダージョ

リコーダー、鈴木俊哉

沼尻竜典 指揮 東京都交響楽団

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凡作を越えた駄作と思う。楽器をこすっているだけの伴奏が音楽とは思えない。このような表現に至るそのプロセスを生んだ脳みそを見てみることにこそ意義があるのではないか。

リコーダーはまるで尺八のような吹きぶりであり、これはこれで何か意味があるのだろうか。スタッカート風に切れる音楽ではなく粘着質のリコーダー。それにこするだけの伴奏。

この曲の世界初演は昨年、ダニエル・ハーディング指揮スカラ・フィルというから、なんだか、彼の本意なのかどうか知らないが、このような一瞬の閃きもない曲を彼がどう表現したのかあえて聴いてみたいとは思わない。

21分以上はかけられない音楽だろう。もたないと思う。

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●二曲目 20分

オーガスタ・リード・トーマス/

ヴァイオリン協奏曲≪楽園の曲芸師≫

ヴァイオリン、千々岩英一

沼尻竜典 指揮 東京都交響楽団

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曲芸師ヴァイオリン、オーケストラは楽園。そんなイメージなのだそうだ。

ヴァイオリンの音が弱いのが気になる。それとも鳴りの悪い曲なのか。

長い文章をかけて本人解説をしなければならない曲、説明が饒舌であれば饒舌であるほど現実の曲とのかい離はひろがるだけだ。

それでも一曲目よりはましだ。少なからず閃きは感じる。オーケストラの横の広がりもあるように思える。広がりのあるオーケストラに乗るようにヴァイオリン。

楽想に限界があり、これもやっぱりこれ以上時間をかけるのは無理。展開がなくもたない。

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休憩 20分

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●三曲目 18分

ルーク・ベッドフォード/

オーケストラのための≪花輪≫

沼尻竜典 指揮 東京都交響楽団

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この曲は本格的オーケストラ曲だ。

なんというか、‘節(ふし)’は一つだけ。展開もなにもあったものではないが、イメージの親近性ではリストのファウスト交響曲みたいなもんだ。

フル・オーケストラ曲は飽きないが、それでもあまりにも透けて見えるというか、現在の音楽でこれだけ透けて見える音楽というのはむしろ貴重?

単調な中にも単調さあり。やることに意味がるのだろう。

それでも瞬間の閃きはある。作曲家としての才能の開花はこれからだろうが、どちらの方向にいくのだろうか。

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●四曲目 19分

ペーター・エトヴェシュ/

2台のピアノとオーケストラのための協奏曲

ピアノデュオ、瀬尾久仁&加藤真一郎

沼尻竜典 指揮 東京都交響楽団

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バルトークへのオマージュ。

ドラムから始まる音楽は明らかにバルトークの響き。第5楽章まであるが音の動きはそれぞれ明確。わかりやすい。バルトークのイメージがあるからだろう。

2台のピアノの動きは激しいが、大管弦楽曲と思ったほうがいいだろう。弦チェレほど主張は大きくないし。

沼尻はようやく水を得た魚状態になり、得意げにオーケストラをドライブ。指揮者の活躍もよく見える。

この曲もこの長さ以上はもたないだろう。

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ということで、前日のような心地よい緊張感を得るまでには至らなかった。総じて曲があまり考え抜かれたものとは言い難い。展開はふんづまり、音楽の開花がない。

四曲とも忘れ去られてしまうだろう。

おわり

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894- 室内楽 ウンスク・チン 2009.8.24 サマーフェスティバル2009

2009-08-27 00:59:00 | 音楽

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サマーフェスティヴァル2009

<MUSIC TODAY 21>

より

今日は今回のテーマ作曲家ウンスク・チンの室内楽の特集

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2009824()7:00pm

サントリーホール、ブルーローズ

10分遅れで始まったその1曲目、明りがいきなり中央の吉原すみれを照らすなか演奏開始。トイレットペーパーを破り、段ボール箱から布切れを出しステージに捨てまくる。

こんな感じで始まったMUSIC TODAY21は終演が22時を越え、それでも最後までほとんど帰らぬ客はいわゆるクラシック音楽の聴衆と一線を画す。

帰りに口ずさむような音楽ではないが、聴き手に与える緊張感が心地よい。

今日聴いた音楽は、昔1970年代頃の現代音楽を想起させる。今、流行りの(ネオ・クラシック+ネオ・現代音楽)みたいな雰囲気はない。30年前のガチガチの本格的ないわゆる現代音楽を完全に想起させる。

この作曲家はこれからだと思う。ヨーロッパ30年前の現代音楽の思考回路に到達したのであり、真の自分の表出はこれからのような気がする。

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●一曲目 約15分 日本初演

ウンスク・チン/アレグロ・マ・ノン・トロッポ

      ~打楽器とテープのための

 打楽器:吉原すみれ

 ライヴ・エレクトロニクス:有馬純寿

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トイレットペーパー、ぼんぼん時計、水、他、それにいわゆるパーカッション。山のような打楽器鍵盤楽器が音をたてる。

吉原はその今出る音に集中する。しかしイメージは常に先の先まで見ている。非常に流れの良い、見通しのきく演奏であり、これだけごった煮の曲を一瞬の停滞もなくすすめる。さすがだと思う。ステージ上のプレイヤーは吉原のみであり、ある意味やりやすい、しかし全部見える。

最後は、散らかしたものを段ボールにしまい、最初の行動の反転のように終わる。

音響音楽をこれだけ推し進めたのに形式は昔のまま踏襲といったスタイルはいわゆる昔の現代音楽が抜け出せなかった罠であり、やはりそうなのか。これも。。

いずれにしても、いつものクラシックなワールドとはなんとかけ離れた世界だろう。もうひとつの音楽世界が、宇宙の先の火星あたりで輝いているようだ。

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●二曲目 約15分 

ウンスク・チン/3つのピアノ・エチュード

 ピアノ、中川賢一

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12曲のエチュード。まだ創作中らしい。

今日の演奏は165番。

今日の演奏の中では一番つまらなかった。まず、音色変化がない。ピアノによる一本調子の演奏であり、角が立ったこれも昔の現代音楽のようだ。突っ立った音と、反射しあう音たちの響きの融合。曲の技が音楽というものの表現と必ずしも一体化していない。

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●三曲目 20分 世界初演

イリャリン・チャン/BENU

  ~マリンバ、ヴィブラフォンと大アンサンブルのための

 マリンバ:加藤訓子

ヴィブラフォン:宮本典子

 杉山洋一 指揮

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893- 作曲家は語る ウンスク・チン 2009.8.22 サマーフェスティバル2009

2009-08-25 00:10:00 | 音楽

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サマーフェスティバル2009

<MUSIC TODAY 21>

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2009822()5:00pm

サントリーホール、ブルーローズ

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テーマ作曲家

ウンスク・チン 陳銀淑

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創作の軌跡と新作への思い出を語ります。

今年のフェスティバルのテーマとなる作曲家、つまりスポットライトをあてる作曲は韓国の作曲家ウンスク・チン。

今日は演奏ではない。

この種の講演にはめったに出かけないが、六本木で夜、お食事会があったので、それに掛け合わせて早めに電車で12分のサントリーホールまで足を運んだ。

2時間の話を聞いて、7時半待ち合わせにはちょうどいい。

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ということで、前日、班女の日本初演が行われた舞台がそのままになっているブルーローズで講話。

生い立ちから最新作まで、CDDVDを交えての2時間。この作曲家のことは知らないので何とも言いようがない。24日に室内楽、28日に管弦楽の曲がそれぞれ演奏されるので、それらを聴いてからとなる。

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雰囲気的には西欧の系譜の流れに取り込まれている作曲家のように感じる。

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892- 班女 2009.8.21 サマーフェスティバル2009

2009-08-24 00:10:00 | 音楽

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サマーフェスティバル2009

<MUSIC TODAY 21>

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2009821()7:00pm

サントリーホール、ブルーローズ

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三島由紀夫 作

ドナルド・キーン翻訳

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細川俊夫/オペラ『班女』

 一幕6場(英語上演 字幕付き)

 (日本初演)

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花子/半田美和子(ソプラノ)

実子/フレドリカ・ブリレンブルク(メゾ)

吉雄/小森輝彦

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ヨハネス・デビュス 指揮

東京シンフォニエッタ

この日の演奏会のチケットとれませんでした。

班女はこの日と、23日、26日の都合3回公演ですが、いずれも早い段階で完売。

したがって感想は書けません。

この公演はサントリーホールの入口はいってすぐ左にあるブルーローズで行われている。

キャパとしては300人以上はいるが、今回の舞台構成だと250人ぐらいしかはいれないのではないか。

日本初演とはいえ人気演目のよう。3回公演で1000人に満たない聴衆しか聴けないというのも情けないというか、もったいないというか。

大きいホールの場合、制約が多そうな舞台装置(翌日その舞台だけは観た!)なので困難がつきまとうのだろうが、サントリーホールが行っているホールオペラのような舞台を作ればよかったんだと思う。そうすれば1回公演でも2000人以上の聴衆がこのオペラに接することができたはず。

曲、演奏については観ていないので、なんとも言えず。。

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891- サマーフェスティバル2009

2009-08-23 19:59:04 | 音楽

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サマーフェスティバル2009

<MUSIC TODAY 21>

サマーフェスティバル2009

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821日から31日まで。

今年は、

サントリー音楽財団創設40周年記念

ということらしい。

かなりの人気。

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<MUSIC TODAY 21>といいながら、

一番の目玉は1958年に世界初演され、日本では35年ぶりの演奏となるシュトックハウゼンのグルッペン。オーケストラ3群に指揮者3人。20分の曲を2回演奏する。

これは特別演奏会と称し最後の日に演奏されるが、定価5,000円のチケット(かなり安い)が、早々と完売。ヤフオクみてたら落札金額37,000円てぇのがあったから、いまさら、無理っぽい。他日5日分はゲットしてあるのだが、班女もいっぱいいっぱいで。

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890- ヒルデガルト・ベーレンス やすらかに

2009-08-22 09:24:26 | 音楽

ヒルデガルト・ベーレンスが2009818日、来日中のさなか死去。

メトではイゾルデからトスカまでよく観た。

以下再掲

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●ベーレンス メトなつかしのプリマドンナ

ヒルデガルト・ベーレンスは、1976年にメトにデビューして以来、メトの聴衆お気に入りの個性派歌い手。

彼女の明快で明るい声は、同時代の最も重要なワーグナーの歌い手の一人。

1986922日、

ワーグナーの「ワルキューレ」のニュー・プロダクションの初日、

ブリュンヒルデ役で嵐のような熱演を絶唱した。

当日現場にいた河童は、茫然自失となってしまったが、ベーレンスはどこから湧いてくるのか無尽蔵のエネルギーで、メト4000人を全員うならせた。

客層がイタオペとワーグナーでは異なる、などと日本ではこれみよがしに言うが、メトではワーグナーに熱中するオペラファンはいつものオペラゴアーズ。

メトのオペラの長い歴史を感じた一夜であった。

おわり

こんな感じだったんだよね。

ベーレンスはたぶん20回以上は観てるな。

彼女の無尽蔵のエネルギーはオペラのもの。

やすらかに。

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889- メト ニュープロダクション トスカで2009-2010シーズンがはじまる。2009.9.21 at 6:30pm

2009-08-21 00:10:00 | 音楽

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昨日はニューヨーク・フィルハーモニックの2009-2010シーズン初日の待ち遠しい紹介をしましたが、今日はその右ななめ前にあるメトロポリタン・オペラハウスの初日の紹介。

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2009921()6:30pm

メトロポリタン・オペラハウス

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ニュー・プロダクション

プッチーニ/トスカ

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トスカ/カリータ・マッティラ

カヴァラドッシ/マルセロ・アルバレス

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演出/リュック・ボンディ

指揮/ジェイムズ・レヴァイン

この日は新演出の初日ガラ・ナイトのため、高い。

1,750ドルです。17万円ぐらい。

開演1時間前にカクテルのレセプション。上演時の席は平土間の超シート。終演後、横奥のダムロッシュ公演にテントを張ってディナー。歌い手たちも参加。これで17万円。

上演だけだと1,250ドルだって。

トスカの演出は、けばかったゼッフィレルリに別れを告げ、新演出となる。

ゼッフィレルリの哲学はボエームによくあらわれていて、これは個人的には思い出深く、悪くない。トスカだって悪くなかった。メトならではの超ステージでなければ表現できないようなことだけをゼッフィレルリはやった。

ドミンゴとパヴァロッティのカヴァラドッシを観たことがあるが、同じ演出といいながら、振り付けは当然というか自然というか、かなり違った動きのものであった。

今回のニュープロダクションはどのような味付けになるのだろうか。楽しみではある。

アップした写真は1970年のジミーですからね。

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888- ニューヨーク・フィルハーモニック 新たな船出 アラン・ギルバート もうすぐオープニング・ナ

2009-08-20 00:10:00 | 音楽

Photo

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マゼールが勇退。ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督が一気に若返ります。積年の垢を洗い流してほしい。

アラン・ギルバートに期待。

その2009-2010シーズンの初日のプログラム。

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2009916()7:30pm

エイヴリー・フィッシャー・ホール

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リンドバーク/EXPO(世界初演)

メシアン/ミのための詩

ベルリーズ/幻想交響曲

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ソプラノ、ルネ・フレミング

アラン・ギルバート指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

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詳細はこちら

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そして10月にはいきなり日本公演があります。

EXPOは日本でも聴けます。

とにかく全部期待しましょう。

ということで、昔、NYPOの定期会員だったころの聴いた演奏会一覧をどうぞ。

足かけ6シーズンほど聴いていますが、多すぎて、まだ1シーズン分しかアップしてませんけど。こちらから

1983-1984シーズン

またはブログの左側の聴いたコンサート観たオペラの一覧ログをクリックするとシーズン、もしくは年単位の一覧を俯瞰できます。

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887- ケネディハウス ナイトメアリシュリィ

2009-08-18 00:10:00 | 音楽

久しぶりにケネディハウス銀座に行ってきました。

http://www.kennedyhouse-ginza.com/

この日はワイルドワンズの日だったのでチェックしておいた。
が、
いやはやなんとも最悪のひどい演奏。
よっぽどコンディションが、「全員」、悪かったのか、
ピッチはほぼメチャクチャ、
ボーカルは二人とも輝きがなく、
ずーぅっとフラット気味で、
かつ、
高音はまるで出ない、
という最悪にして騒音のような騒々しさに辟易。
ギブアップ。。
.
そして客の面々。
これではジジババではないか。
加齢臭が立ち込めとても正気ではおれず、
頼んだピザに、タバスコを特盛りでぶっかけ、
舌だけでなく鼻も麻痺させる手段を選ぶ以外道は無し。。
.
この演奏に手拍子足拍子できるジジババ連中。
真の意味で「ワルノリ」という言葉を発見するのにそんなに時間はかからなかった。
.
とにかくこんなひどい演奏は聴いたことがない。
耳が潰れそうな小一時間であったが、
そのあと、
お決まりのアンコール。
ここで、御大加瀬さんが、
「愛さずにはいられない」
の大熱唱を披露して崖の淵を転げずに済んだが、
これとてほぼ自己陶酔。
女の子たちのコーラスと、サックス、トロンボーンをいれるという新機軸をアンコールでみせたあたり、曲がり角を自覚しているともとれる。
無名であろうが、この若い連中の張りのある声に彼らは完全に負ける。
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昔はよく通ったケネディハウス。
これからも行かないとも限らないが、
ワイルドな日はご遠慮して、普段の日の演奏を楽しむことにしよう。
おわり

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886- 今年の全日本吹奏楽コンクール2009がはじまる前に 昨年の復習 河童審査結果

2009-08-17 00:00:39 | 音楽

今、全国では地区予選が活発に行われていると思います。

高校の部もちらほら全国大会出場校が決まりつつあるようです。

第57回 高校の部 2009年 出場校

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10月25日が楽しみですが、その前に昨年の復習を。

699‐ALL JAPAN BAND COMPETITION2008 2008.10.19
700‐第56回全日本吹奏楽コンクール全国大会 高校の部2008.10.19
701- 前半の部 第56回全日本吹奏楽コンクール 全国大会 高校の部 2008.10.19
702- 後半の部 第56回全日本吹奏楽コンクール 全国大会 高校の部 2008.10.19
703‐河童審査結果 第56回全日本吹奏楽コンクール全国大会 高校の部2008.10.19

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昨年は久しぶりに観に行って、だいぶ疲れました。

今年はどうするか。チケットさえなければ行くこともないだろう。

その前後にコンサートが詰まってなければ行くかも。

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885- メト レパージュ リング・サイクル2012

2009-08-14 00:10:00 | 音楽

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旧盆のこの時期、バイロイトではワーグナーにヒートしているワグネリアンも多いと思います。

で、

この時期になんですが、

メトロポリタン・オペラから郵便が来ました。といってももう2カ月も前のことですが。

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それによると、メトの新たなリング・サイクルが2012年にあるのでチケットの予約の予約をしろとな。

メトは今シーズン2008-2009、オットー・シェンクのプロダクションによるリングに別れを告げました。最初のシーズンは1986年のワルキューレでしたから随分と長持ちしました。

2012年の新たなプロダクションは、ロバート・レパージュの演出。美術ではなくプロダクションのほうです。レパージュの職業は英語では

visionary theater artist

ということらしい。

力点がどこに置かれる演出になるのか今から楽しみですね。

棒はジェイムズ・レヴァインです。

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予約の予約の席は2種類あるようですね。

ペアチケットで、

25,000ドルの席と10,000ドルの席

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どうですか、みなさん、バイロイトに比べたら安いもんでしょ。とは言えないなぁ。。

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884- カラヤンとベルリン・フィル1977年東京公演ベートーヴェン・チクルス第四夜1977.11.16

2009-08-13 00:10:00 | 音楽

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1977年聴いたコンサートより書いてます。

前回ブログ881-882-883-の続き。

19771116()19:00

普門館

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ベートーヴェン・チクルス第四夜

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ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」

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ベートーヴェン/交響曲第5

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ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮

ベルリン・フィル

この日の演奏についても感想メモがあるので、ほぼ、そのままの形でアップ。

以下です。

演奏が終わった途端に、花束をもって走っていた女どもは知らなかったのだ。カラヤンがベルリン・フィルの指揮者であることを。そう簡単に受け取るはずがないは当然の理である。なぜなら聴いているのはそこにいる全ての人だから。

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カラヤンの田園は僕には速すぎる。もう少しゆっくりやって欲しかった。田園を速く歩いても少しもさまにならない。速く歩いてさまになるのは東京みたいな、なんとか人が多くきているようなところだけだ。

とはいうもののなんというアンサンブルであろうか。

木管、金管、弦、ティンパニ、そのほか全てにわたってなんというアンサンブルであろうか。

オーボエのあの微妙なニュアンス。カラヤンの手そのものを音にしたようなあの細やかな表現。とても考えられない。第3楽章のアンサンブルが特にすごかった。

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ハ短調、最近のカラヤンの傾向は少しずつ変わってきているのではないだろうかと思う。

今までよりずっと柔らかさよりかたさを出している。激しさをもっている。これはハ短調交響曲だからだろうか。そればかりとは言えないと思う。たしかにこの曲になったら俄然棒の振りが鋭くなったことは明らかであった。それにしてもベルリン・フィルはなんだろう。この驚異的なアンサンブルは何ゆえか。とても常識では考えられない。

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ハ短調こそ、ベルリン・フィルのモットー。

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といったメモだった。

演奏後舞台袖に走るミーハー連中の花束は最後まで受け取らなかったと思う。少なくとも自分が去る前にそのようなしぐさはなかった。印象的だったので覚えている。

それと、田園の速度であるが、当時、フルトヴェングラーの田園がやたらと遅いのは妥当だ、みたいな文を書く人がいてそれに影響された感想だったかもしれない。第1楽章が田園に着いたところの描写かどうかということもある。着いたところならむしろ速くていいとさえ思う。気分としては遊びに出かけ、お目当ての名所に着いてのろのろ歩き始めるのはどうかと思うし。

おわり

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883- カラヤンとベルリン・フィル1977年東京公演ベートーヴェン・チクルス第二夜1977.11.14

2009-08-12 00:10:00 | 音楽

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1977年聴いたコンサートより書いてます。

前回ブログ881-882-の続き。

19771114()19:00

普門館

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ベートーヴェン・チクルス第二夜

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ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3

 ピアノ、アレクシス・ワイセンベルク

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ベートーヴェン/交響曲第2

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ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮

ベルリン・フィル

この日の演奏についてもメモ書きがあるので、ほぼ、そのままアップします。

会場が広すぎてどうしようもないのは昨日と同様。

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日本の聴衆はドイツの聴衆に比べるとあまりにも子供っぽい。

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僕はベートーヴェンを聴きたかったのに、まわりは眠っているのである!!!

僕はベートーヴェンを聴いた。まわりの人たちは演奏が終わってから、カラヤンの姿を正面から見た。

彼らにとってベートーヴェンの緩徐楽章は何も意味はない。カラヤンだけが意味を持つ。前後の見境がつかないのは現代の日本と全く同じである。

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ピアノ協奏曲はワイセンベルクが弾いたが、ホールのせいで感触はまるでわからなかった。

緩徐楽章はベートーヴェンの告白だ。現代の眠っている日本人にはわからないものだ。

きれいなベルリン・フィルの音。

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交響曲は線模様のようなベルリン・フィルの音のあや。例のごとくカラヤンは第2楽章は軽快に進み、スケルツォトリオはゆっくり進む。これはよくわからない。

全ては明後日のハ短調にかかってくる。

といったメモ書きだった。

これをもとに昨日の演奏メモと同じようにイメージを今度は20倍ぐらい膨らませることは可能だ。今はとりあえずありのままだ。

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